ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

メリーランド Black Hill Regional Park

2013年02月24日 | 日記
日曜日の朝起きてみると素晴らしい天気。突然の思いつきでBlack Hillに単独行です。一昨日、「The Big Year」というアメリカのバードウォッチャーの映画を観たせいでしょうか(この映画はおかしいながらも、それぞれの人生が反映してほろっと来る場面もありお薦めですよ)。Black Hill、私にとってはHuntley Meadowsに次いで足しげく通っているフィールド。まずは、ビジターセンター前の駐車場に車を停めるや否や、Eastern Blue Birdのオンパレード。









ビジターセンターの周りには、鳥を呼び寄せるためのハビタットが整備されています。水場、フィーダー、隠れ家となるブッシュ等。こちらでは、バックヤードでこういう環境を作ろう、そうすると鳥や蝶が来るよ、という本や雑誌をよく見ます。この前ご紹介したとおり、ポトマックの我が家の裏庭も鳥がたくさん来てくれて楽しいのですが、日本の我が家の庭のことを考えると、少し悲しくなります。バックにもフロントにも、そんなスペースなんて無いですからね。まあ、それはともかく、Black Hillでは、ビジターセンターの周辺がベストの観察場所です。ここでじっくりと時間をかけるのが良いでしょう。American Golden FinchとWhite-breasted Nuthatchです。







さて、折角のBlack Hillですから、そろそろ広い湖面に目をやります。最初はRedheadの群れ。ゆっくり着実に左から右へと移動していきました。フィールドガイドでは「Uncommon」とありますので、見られて良かったです。その次の写真もRedheadかと一瞬思うぐらい体の色やパターンが似ていますが、こちらは一回り大きく少し風格もあるCanvasback。どちらも春には北に戻る渡り鳥です。





次は日本で言うならカイツブリ、Pied-billed Grebe。30センチ前後の小型の水鳥で、本当にタフだなと思わされるぐらい何度も何度も水中に潜ります。それゆえ撮影が難しかったのですが、これは快心の作。



その他にもいろいろな水鳥が確認できましたが、いずれも距離が遠い!BuffleheadとCommon Merganserですが、見えるでしょうか。





約1時間半の観察で上記を含め17種を確認しました。本日は見ることが出来ませんでしたが、このBlack HillではBald Eagleも営巣しています。5月のMemorial Day Weekend以降は、可愛い船による湖クルーズなどもあり、お子さん連れには楽しめる場所だと思います。

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冬合宿: Blackwater NWR, Chincoteague & Assateague Islands

2013年02月18日 | 日記
チェサピーク湾の東側、これらのウェットランドは以前にもこのブログで紹介したことがありますが、バードウォッチングのフィールドとしては特上級です。しかもこの極寒の冬、Wildlide Driveという自然観察専用道路を利用して、車から観察ができる。これは本当にもう日本では味わえない、極上のバードウォッチングです。この日はあいにくの雪混じりの雨。それでも車があるので観察ができてしまうのです。まずはBlackwater国設野生動物保護区から。最後の写真は、Blackwaterのすぐ外側の道路で見つけたStriped Skunkの死体。確かに少し臭いました。



上の最初の写真は大分距離のある所ですが、Bald Eagleです。この日も悪天にかかわらず熱心なWatcher達がたくさんおりまして、彼らに教えてもらった次第です。下に同じくBald Eagleのアップの写真もあります。距離、およそ25メートルぐらいでしょうか。人口の巣の中には卵が入っていると聞きました。その近くに、White Pelicanがいるのが意外に思われました。フロリダ等暖かい所に多いのですが。この寒空の下には少し似つかわしくない感じがしました。



Blackwaterを去り、次の目的地Chincoteague Islandへ向かいます。現地に到着するやその隣の島Assateague Islandの池の周りの、やはりWildlife Drive上を車からウォッチングです。早速当地のシンボル・野生のポニーも登場しました。ここでのお目当ては、Snow Gooseの群れ。とにかく凄い数が見られます。最後の写真はBrant。Canada Gooseに似ていますが、一回り小型の雁。春には北極圏のツンドラに戻っていく鳥です。



その夜、一晩中横殴りの雪が降るも、翌日は一転快晴。Assateague Islandの大西洋に面した海辺を歩いたり、雪で凍りついたBoard Walkから自然観察したり、これはなかなかの経験ですね。最後に、絶滅危惧種のDelmarva Fox Squirrelというやや大型のリスを探しに松林のトレイルを歩きました。期待通り数回姿を見せてくれました。大変愛嬌のある姿そして薄いグレーの色も素敵です。レンジャーによると、本来この島にいなかったものの、保護の観点から移入された結果、皮肉なことにここが最もこのリスを見られる場所になったそうです。世界中でこのDelmarva半島にしかいないリス。それが目の前に、という訳です。



今回は私が主宰するワシントン野鳥の会の冬合宿。今年で三回目を迎えました。会員の皆さんにも楽しんでいただけたようです。自然観察旅行は最高です。
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ポトマックの我が家の庭

2013年02月10日 | 日記
このブログで紹介するのは初めてになりますが、我が家の裏庭もなかなかのフィールドです。バードーフィーダーを立て、写真にあるように食卓から窓越しのバードウォッチング。コーヒーでもすすりながら。外が氷点下の日でも全く問題ありません。実はもっとも贅沢なバードウォッチングの方法ではないでしょうか。今日はバードフィーダーに餌を詰め、食べ残しのコーンフレークを少し撒いたりして近所の鳥を呼んでみました。



今日は実に多くの鳥が来てくれて、だいたい我が家から見られる鳥の太宗が観察できました。やはり冬枯れのこの時期、この鳥はとっても目立ちます。日本にもいないタイプですし。アメリカでは複数の州で「州鳥」と指定されている人気者、Northern Cardinalです。セントルイスでは、大リーグ球団名にもなっています。真っ赤なのはオス、地味な方はメスです。



下の4種はいわばレギュラーメンバー。左から、Dark-eyed Junco、Chipping Sparrow、Tufted Titmouse、Carolina Chickadeeです。いずれもかわいい小鳥たち。通年この庭に姿を見せてくれる留鳥です。写真は撮れなかったものの、Carolina Wrenというもっと小さな鳥や木の幹に頭を逆さにして掴まるWhite-breasted Nuthatchも姿を見せてくれました。



鳥たちにエサを与えると、この人たちも必ず活発に姿を見せます。我が家の庭に住んでいるリス、Eastern Grey Squirrelです。頭から尻尾の先までは50センチ近くまであります。アメリカ東部に多く、本当にどこでも良く見られる種ですが、我が家の庭のリスとなると何だか特別な存在ですね。食欲は旺盛。鳥たちがフィーダーから落としたエサを一生懸命に拾っています。



庭の小さなサンクチュアリーを大切にし、これからも観察を続けます。

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