我がメリーランド州は東西に細長く、西側はアパラチア山脈の一部でなだらかな山々が続きますが、我が家から1時間東に車を走らせればチェサピーク湾という大きな汽水域に出くわします。ベイブリッジと言う長い橋でチェサピーク湾を一跨ぎすれば、デマルバ(Demarva)という低地・湿地の続く半島です。かつてイギリスの植民が最も早く行われた地域の一つで、最近は衰退気味ですがチェサピーク湾の漁業で発展した地域。橋を渡り半島をさらに南に1時間走ると、「メリーランドのエバーグレーズ」と呼ばれるBlackwater National Wildlife Refugeです(注:エバーグレーズとはフロリダ州南端にある国立公園でアメリカ最大の湿地帯)。「ブラックウォーター国立野生生物保護区」とでも訳せるでしょうか。汽水域と淡水域の双方を有する大変大きな湿地帯で野鳥の宝庫です。
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ここは「ワイルドライフ・ドライブ」と呼ばれる自動車道が保護区の中を通っていて、今日のようなとても寒く風の強い日でも、車に乗りながらバードウォッチングが楽しめます。まずは期待通り、Eastern Bluebirdが登場。向こうを向いてしまっていますが。それから、これでもかと言うぐらい多数のCanada Gooseの群れが。「グワン、グワン・・・」というやかましい声が聞こえてきます。そしてこちらに向かって飛んできたGreat Blue Heronが我々の目の前に着地、浅い水場を歩いて行きました。
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その後、ビジターセンターのボランティアの勧めに従い、Marsh Edge Trailを歩きます。そして、狙っていたのですが念願のDemalva Fox Squirrelを発見!この地域にだけ存在するリスで、数が大変少ないようです。全体に白っぽいグレーで、普段家の周辺で良く見るGrey Squirrelよりは一回り大き目。大変シャイで、物音に敏感です。余りにすばしっこく写真は撮れません。松の木の大変高い所に消えてしまいました。もう一つの今日のハイライトは、Bald Eagle。アメリカの象徴でハゲワシと呼ばれるこの鳥も一時は絶滅が心配されたのですが、種々の保護活動の結果、この地域では普通に見られるようになりました。今日は大変幸運で、旋回するペアを4回、その他に電信柱に留るもの、人工の巣に留るものもじっくり観察できました。頭部と尾翼の白さが際立ちます。
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その他にもCanada Gooseの群れに交じるTundra Swanの姿も確認。一回り大きく、その白さが鮮やか。何やらMallardの群れが騒がしいなと双眼鏡を向けると、少しスマートな鷹のようなものが低空で滑空、たまに急降下の姿勢を見せて水鳥達を脅かしています。胸のあたりが赤いので、Red-shouldered Hawkかなと思っていましたが、フィールドガイドを見て、尾羽の付け根部分の白い羽と、地上低く漂うように滑空するという特徴から、Northern Harrierと確認。長いアメリカでのバードウォッチング生活で初確認となりました。写真がないのが残念です。
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今日もそうでしたが、Blackwaterにはいつも満足させられます。鳥の豊富さ、観察のし易さに加え、景色の素晴らしさも加えたいです。汽水域、淡水域、湿地、松林等からなるBlackwaterはその周囲を広大な農耕地に囲まれ、多様な環境が織りなす独特の景観を作り上げています。Wildlife Driveを利用した車での自然観察が最も手頃ではありますが、カヌー・カヤックの着水地やルートが整備されていますし、自転車でこのフィールドを体感するのも魅力的だと思います。いつかは、その両方を経験したいですね。
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ここは「ワイルドライフ・ドライブ」と呼ばれる自動車道が保護区の中を通っていて、今日のようなとても寒く風の強い日でも、車に乗りながらバードウォッチングが楽しめます。まずは期待通り、Eastern Bluebirdが登場。向こうを向いてしまっていますが。それから、これでもかと言うぐらい多数のCanada Gooseの群れが。「グワン、グワン・・・」というやかましい声が聞こえてきます。そしてこちらに向かって飛んできたGreat Blue Heronが我々の目の前に着地、浅い水場を歩いて行きました。
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その後、ビジターセンターのボランティアの勧めに従い、Marsh Edge Trailを歩きます。そして、狙っていたのですが念願のDemalva Fox Squirrelを発見!この地域にだけ存在するリスで、数が大変少ないようです。全体に白っぽいグレーで、普段家の周辺で良く見るGrey Squirrelよりは一回り大き目。大変シャイで、物音に敏感です。余りにすばしっこく写真は撮れません。松の木の大変高い所に消えてしまいました。もう一つの今日のハイライトは、Bald Eagle。アメリカの象徴でハゲワシと呼ばれるこの鳥も一時は絶滅が心配されたのですが、種々の保護活動の結果、この地域では普通に見られるようになりました。今日は大変幸運で、旋回するペアを4回、その他に電信柱に留るもの、人工の巣に留るものもじっくり観察できました。頭部と尾翼の白さが際立ちます。
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その他にもCanada Gooseの群れに交じるTundra Swanの姿も確認。一回り大きく、その白さが鮮やか。何やらMallardの群れが騒がしいなと双眼鏡を向けると、少しスマートな鷹のようなものが低空で滑空、たまに急降下の姿勢を見せて水鳥達を脅かしています。胸のあたりが赤いので、Red-shouldered Hawkかなと思っていましたが、フィールドガイドを見て、尾羽の付け根部分の白い羽と、地上低く漂うように滑空するという特徴から、Northern Harrierと確認。長いアメリカでのバードウォッチング生活で初確認となりました。写真がないのが残念です。
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今日もそうでしたが、Blackwaterにはいつも満足させられます。鳥の豊富さ、観察のし易さに加え、景色の素晴らしさも加えたいです。汽水域、淡水域、湿地、松林等からなるBlackwaterはその周囲を広大な農耕地に囲まれ、多様な環境が織りなす独特の景観を作り上げています。Wildlife Driveを利用した車での自然観察が最も手頃ではありますが、カヌー・カヤックの着水地やルートが整備されていますし、自転車でこのフィールドを体感するのも魅力的だと思います。いつかは、その両方を経験したいですね。