ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

英国サリー州 Surrey, England, August 17-20, 2023

2023年09月23日 | 日記
この夏は、コロナ禍以来初めての海外旅行としてイギリスに行ってきました。その際、お知り合いのお宅にお邪魔する機会があり、お庭にキツネが棲んでいる!とのことで興味を持って観察しました。

そのお宅のバックヤード(裏庭)です。



いきなり行きますよ。心のご準備を。

何とこのお庭にキツネの獣道があると言うのです。本当に驚きました。写真中央の芝生が左右に少し凹み変色している部分が分かるでしょうか。



今度はこれを縦に見ると。ほぼ一直線に家の方向に向かっています。



敷地を囲う塀の下にはキツネの出入り口が!



確かに居るんですねえ、こんな人家の近くに。そして決定的証拠とも言える、キツネの巣(Den)です。巣穴が五個ほども見えます。家人によれば、この地下には縦横無尽の穴が張り巡らされており、10メートルも行った建物近くにも穴があるとか。



本当に驚くばかりです。なぜこんな人家近くに棲んでいるのでしょうか。

そしてその時は来ました。キッチンから何気なく外に目をやってみると。





とうとうこの目で見ました。若くて健康そうな個体です。昨夜のガーデンパーティで落とされた食べ物を物色していたのでしょう。人の生活と近いところを確保することで、安全や食料といった様々なメリットがあるのかもしれません。

最後は害獣(Pest)と見られているものの可愛い灰色リスです。イギリスにとってこのリスはアメリカからの侵入種であり、在来の赤リスと競合してしまっているようです。ただ私にとっては、ポトマックの自宅庭で毎日のように見た懐かしい動物でした。



この灰色リスはフロントヤード(前庭)に居ました。広々とした前庭に裏庭、そして緑が一杯。実に羨ましいイギリスのお庭事情でもありました。
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長野県・岐阜県 槍ヶ岳登山 Mt. Yarigatake, Nagano and Gifu Prefectures, July 29-31, 2023

2023年09月22日 | 日記
長年思い続けた念願の槍ヶ岳(3,180m)に登頂しました。

上高地からのルートです。徳澤園すぐ横の沢は何とも幻想的。



5時間ぐらい歩いた後の初日の夜は、ここ槍沢ロッジに宿泊。お風呂に入り生ビールが飲めたのが何とも有難い。



槍沢ロッジの敷地からは、何と望遠鏡で槍ヶ岳の「穂先」を見ることが出来ました。それにしても遠い!一体あそこまで歩いていけるのだろうか・・、と少し不安になりました。



翌日は実に実に長い登り道!本当に体力の限界でした。しかし着実に歩を進めれば、その目的地には着くのですね。穂先を間近に仰ぐ「肩」にある槍ヶ岳山荘に着いた時には、美しい高山植物の花々が出迎えてくれました。下にうつむき咲いているのは、少し小振りなミヤマオダマキです。





山小屋でほっとして穂先を眺めながら生ビールを飲んだのですが、それが醒めても時間もあれば天気も良い。ということで、頂上を目指し穂先を登りました。



著者近影も兼ね、頂上でのショットです。やりました、無事に登頂!



頂上からの絶景!まずは東鎌尾根。



そして槍ヶ岳山荘を見下ろします。狭い尾根にしっかりとしがみついているようです。こちらで二日目の夜を過ごしました。



穂先をゆっくり慎重に降りるすがら、鎖を握りしめつつ崖に這いつくばって咲いている美しい黄色い花々をパチリ。



最後に槍ヶ岳を開山した播隆上人です。槍ヶ岳山荘の大食堂に祀られています。もちろん、新田次郎氏の「槍ヶ岳開山」を読んでから登りましたので、当時の苦労が忍ばれ深い感慨を覚えました。



下山時には二ホンザルの群れを見かけました。上高地近辺には3つの群れが居ると耳にしましたが(そして最近のNHKの番組によれば川で魚を捕食すると!)、槍沢ロッジよりかなり上のエリアで見かけました。シカの侵入と共に高山の生態系への影響が心配されるところです。

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