マウントレーニア国立公園から西に車を飛ばすこと4時間、太平洋の大海原が見えてきました。オリンピック国立公園の「海側」です。同国立公園はシアトルの南西にある広大なオリンピック半島の内陸山岳部に加え、地図をよく見ると、西側にある太平洋沿岸も南北に細長くカバーしています。この国立公園を貫く道路は無く、それを囲むようにあるだけなので、西側に出れば海へのアクセスがある訳です。ここの風景は、きれいな海岸線に散在する巨大な流木群に代表されます。これは内陸部の巨樹の森から、増水した川に乗って倒木が太平洋に流され、嵐に乗って海岸に打ち上げられる、そんな自然な流れの結果なのです。
この海岸線では、干潮時の「潮だまり(=タイドプール)」観察に人気があるようです。あいにくレンジャーの主催するツアーとは時間が合いませんでしたが、単独で同じルートを行ってみました。Mora地区のRialtoというビーチに車を止め、ひたすら上のような景色の砂浜を歩くことになります。因みに、日本ではあまり耳にしませんが、海岸線歩きは当地で人気ある「ハイク」なのです。海岸を一時間北に歩くと、Hall-in-the-wallという巨大な岩が見えてきて、そのふもと辺りが観察のポイント。ご覧のように、色鮮やかなヒトデ、イソギンチャク、海藻などが観察できます。もちろん、小さな魚やカニ、ヤドカリも一杯です。
同日の午後、さらに海岸線を北上、Ozetteという地区に行きました。レンジャー・ステーションでトレイルの情報を仕入れ、Cape Alavaという岬に向け5キロのトレイルを出発。一枚目の写真のような森の中のきれいなトレイルが続きます。少し早めに歩いて1時間後、Alava岬に到着。複雑な地形をした海岸線で休憩しながらウォッチングをします。色々な海鳥がいましたが、少し距離があり判別がつきません。Great Blue Heronはよく見えました。そして少し沖合の岩の上に、頭の白い大きな鳥がとまっています。そう、Bald Eagleです!しかもペア。背景も素晴らしい。彼らに近づくべくゆっくりと岩伝いに歩き、このショットを得ました。
この半島を旅行していると先住民族たるインディアンのことを見聞きするわけですが、このOzette地区は先住民族の歴史を知るうえで貴重な遺跡が発見されたところだそうです。今回訪れたAlava岬は、実はその午後のMakah博物館訪問までまったく知らなかったのですが、1833年に台風の影響で日本から14か月にわたって漂流した船がようやく接岸したところ。現在の愛知県を離れた当初は14人だった乗組員は、たったの3人に。その時、このOzetteに居留していた先住民族のMakah族に助けられ(さらに奴隷にされたとか)、その後、ロンドン経由、マカオへ。そして日本への帰国を願ったが実現しなかったとか。ジョン万次郎や大黒屋幸太夫のことは知っていましたが、この三人の話は全く知りませんでした。そのうちの一人・音吉の人生については、下記にリンクを張ったWikkipediaでどうぞ。Neah Bayにあるその博物館には突然大きな日の丸があり、何事かと思いその展示物を見て知ったお話でした。数年前、全国知事会から感謝状とその船の模型が送られたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%90%89
海岸編最後は、これは日本に無いな、うらやましいなと思った、"The Whale Trail"です。これは半島北部 Strait of Juan de Jucaに面した海岸線全般で(さらに内陸部に伸びる複雑なフィヨルドのような海水面、シアトルにまで伸びるような)、クジラ等海洋性の哺乳類が観察できるそうなのです。もちろん、粘りました。が、今回は見られませんでした。陸からクジラが見えるようだと凄いですよね。"Wildlife Viewpoint"という看板に釣られ車を止めました。目前には大きな岩があり、アップで写真を撮るとアシカ(Sea Lion)が確認できました。きっと豊かな海なのでしょう。最後の写真はMakah族の博物館のあったNeah Bayという村から撮ったもの。対岸はカナダ・ビクトリア島です。
この海岸線では、干潮時の「潮だまり(=タイドプール)」観察に人気があるようです。あいにくレンジャーの主催するツアーとは時間が合いませんでしたが、単独で同じルートを行ってみました。Mora地区のRialtoというビーチに車を止め、ひたすら上のような景色の砂浜を歩くことになります。因みに、日本ではあまり耳にしませんが、海岸線歩きは当地で人気ある「ハイク」なのです。海岸を一時間北に歩くと、Hall-in-the-wallという巨大な岩が見えてきて、そのふもと辺りが観察のポイント。ご覧のように、色鮮やかなヒトデ、イソギンチャク、海藻などが観察できます。もちろん、小さな魚やカニ、ヤドカリも一杯です。
同日の午後、さらに海岸線を北上、Ozetteという地区に行きました。レンジャー・ステーションでトレイルの情報を仕入れ、Cape Alavaという岬に向け5キロのトレイルを出発。一枚目の写真のような森の中のきれいなトレイルが続きます。少し早めに歩いて1時間後、Alava岬に到着。複雑な地形をした海岸線で休憩しながらウォッチングをします。色々な海鳥がいましたが、少し距離があり判別がつきません。Great Blue Heronはよく見えました。そして少し沖合の岩の上に、頭の白い大きな鳥がとまっています。そう、Bald Eagleです!しかもペア。背景も素晴らしい。彼らに近づくべくゆっくりと岩伝いに歩き、このショットを得ました。
この半島を旅行していると先住民族たるインディアンのことを見聞きするわけですが、このOzette地区は先住民族の歴史を知るうえで貴重な遺跡が発見されたところだそうです。今回訪れたAlava岬は、実はその午後のMakah博物館訪問までまったく知らなかったのですが、1833年に台風の影響で日本から14か月にわたって漂流した船がようやく接岸したところ。現在の愛知県を離れた当初は14人だった乗組員は、たったの3人に。その時、このOzetteに居留していた先住民族のMakah族に助けられ(さらに奴隷にされたとか)、その後、ロンドン経由、マカオへ。そして日本への帰国を願ったが実現しなかったとか。ジョン万次郎や大黒屋幸太夫のことは知っていましたが、この三人の話は全く知りませんでした。そのうちの一人・音吉の人生については、下記にリンクを張ったWikkipediaでどうぞ。Neah Bayにあるその博物館には突然大きな日の丸があり、何事かと思いその展示物を見て知ったお話でした。数年前、全国知事会から感謝状とその船の模型が送られたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%90%89
海岸編最後は、これは日本に無いな、うらやましいなと思った、"The Whale Trail"です。これは半島北部 Strait of Juan de Jucaに面した海岸線全般で(さらに内陸部に伸びる複雑なフィヨルドのような海水面、シアトルにまで伸びるような)、クジラ等海洋性の哺乳類が観察できるそうなのです。もちろん、粘りました。が、今回は見られませんでした。陸からクジラが見えるようだと凄いですよね。"Wildlife Viewpoint"という看板に釣られ車を止めました。目前には大きな岩があり、アップで写真を撮るとアシカ(Sea Lion)が確認できました。きっと豊かな海なのでしょう。最後の写真はMakah族の博物館のあったNeah Bayという村から撮ったもの。対岸はカナダ・ビクトリア島です。