T君とは大学のゼミで知り合ってからの付き合いです。私はそのT君より長男K君の自然環境教育を任されています。そのK君、3歳にしてバードウォッチングデビューを果たしました。その記念すべき場所が東京港野鳥公園で、その日に観られた鳥をご紹介。
公園に入って右手に向かい、陸橋を越えた最初の淡水池。右の明るい茶色をした頭はホシハジロ(Common Pochard)、左下の白と黒のコントラストが美しいのはキンクロハジロ(Tufted Pochard)。
これは何かなあと長い時間フィールドガイドと睨めっこしましたが、どうやらキンクロハジロの雌(Tufted Pochard, Female)のよう。
淡水池を後に観察センターに到着しました。中に入るとスタッフが色々と教えてくれます。何よりも中は暖かい!
センターから見る正面の大きな潮入の池。観られたら良いなあと思っていたカワセミ(Common Kingfisher)が真っ先に登場してくれました。距離が遠く写真映りはイマイチですが、頭から背中にかけての濃い青色が美しい。杭の先から何度も水中に飛び込んでいました。
センターからガラス越しに良く観察できたのはオオバン(Eurasian Coot)の群れでした。恐るおそる隣の淡水池から流れる淡水を飲みに来ては、何かに怯え皆んなで一目散に逃げます。結構コミカルですね。
サギ類もたくさん居ました。ダイサギ(Great Egret)が我々の目の前で魚を捕ろうと頑張っていました。
その後ガイドさんらと共に盛り上がったのが猛禽類の登場。なぜガイドさんはあんな遠くの鳥が見つけられるの?と驚くほど遠くの距離に居ました。まずは、ノスリ(Common Buzzard)。
こちらは更に遠いですが、オオタカ(Northern Goshawk)!潮入の池対岸で行なわれている土木工事現場のすぐ横です。
この日は合計22種の鳥を観ることが出来ました。K君はきっと楽しんでくれたと思います。別れ際に、フィールドノートを差し上げましたが、その後父親のT君から記録状況が送られてきました。
ご両親の監督のもと、自宅で観察結果をきちんと記録できているようです(?)。どこかで読みましたが、子供には、「双眼鏡、フィールドガイド、そしてフィールドノートを与えたら、後は何も教えようとしない」のが良いようです。本人がどう感じるかが重要なのでしょうね。
次回は3月にK君を谷津干潟に連れて行く予定です。将来立派な青年になって、年老いた私をバードウォッチングに連れて行ってくれる頼もしいパートナーになって欲しいです。