ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

千葉市泉自然公園 Izumi Nature Park, Chiba City, January 16, 2022

2022年01月16日 | 日記
千葉市に居を構え早や17年。しかし、こんなに素晴らしいフィールドがあることを知りませんでした。なぜ、もっと早く来なかったのでしょう。

のっけから地図を載せてしまいます。



ここには、雑木林、湿地、池、草原と多様な環境があり、野山の鳥も水辺の鳥も楽しめてしまいます。風景も素晴らしい。



この「いずみ橋」は印象的。きっと、この公園のランドマークでしょう。



鳥だって、どんどん出てきました。まずは、メジロ(Japanese white-eye)、シジュウカラ(Great Tit)、ヒヨドリ(Brown eared Blublu)達が出迎えてくれました。

きょうは私が風景に溶け込むような色の服を着たせいか、単独だったせいか、鳥達に気づかれることなく近寄ることができました。小さい鳥を写真に収めるのは大変ですが、そんなことで今日は結構上手く行きました。これはアオジ(Black-faced Bunting)です。地上に降りて一生懸命餌を啄んでいました。



このカワラヒワ(Oriental Greenfinch)の大きな群れもじっくりとウォッチングできました。ざっと30羽ぐらいの群れだったでしょうか。



こうして地面にいる鳥達を見ていましたら、こんなモグラ(Mole)の活動跡も発見しました。



湿性植物園から蓮池そして下の池へと歩を進めますと、たくさんのカモ類がのんびりしています。こちらは、コガモ(Common Teal)。他にも、マガモ(Mallard)、カルガモ(Spot-billed Duck)、そしてカイツブリ(Little Grebe)も見ることが出来ましたよ。



そして何と言ってもカワセミ(Common Kingfisher)をじっくりウォッチングすることが出来ました。ここでは人に慣れているのかもしれません。バシャッっと水面を叩き、枝先に止まったカワセミの写真を撮ってみると、クチバシにはしっかりと魚を捕まえていました。



美しい後ろ姿・・。



横顔も素晴らしい・・。



さらには、自分のフィールドガイドの書き込みによれば、実に23年ぶりのルリビタキ(Red-flanked Bluetail)にも遭遇!ルリビタキの写真を撮影されていた方とお話したところ、近年の台風で多数の倒木があり公園の環境が変わって以来、見ることが珍しくなったそうです。昨年は「出なかった」そうで、2年ぶりの遭遇だったとのこと。美しい鳥でした。今日のハイライトだったかと思います。



もう少し雑木林内を歩いてみました。今日最後に姿を見せてくれたのは、このシロハラ(Pale Thrush)でした。この方も地上に居ましたね。



実に良いではないですか、この泉自然公園。広さは東京ドーム9個分とか。植物も実に多彩のようですし、季節ごとに訪れてみたいと思います。千葉市内にこのような公園があり、実に誇らしいです!また、これから長年通うことになるであろうマイフィールドが増えたと感じました。



コメント (2)
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栃木県北部, Northern Tochigi, January 8, 2022

2022年01月10日 | 日記
この週末には、バードウォッチングが全く初めてというSさんとMさんをお連れしました。まずは、大田原市の羽田沼。いつも懐かしく感じる風景です。沼の半分ぐらいに氷が張っていました。



例年よりもオオハクチョウ(Whooper Swan)の数が多い!



どうやら餌付けの癖がついているよう。こちらのオオハクチョウは我々の方に向かって歩いてきました。



初心者のお二人は、マガモ(Mallard)からオナガガモ(Northern Pintail)そしてカルガモ(Spot-billed Duck)などの区別がすぐに出来るようになりました。そこで、これらは?

くちばしが水色のヒドリガモ(Eurasian Wigen)。



赤い眼の目つきが少し怖いホシハジロ(Common Pochard)。



沼を離れその周囲を歩いてみました。すっかりバードウォッチャーとなったSさんとMさん。



早速見つけたのはホオジロ(Meadow Bunting)。千葉県の鳥ですよ。



そしてじっくりと姿を見せてくれたのはジョウビタキ(Daurian Redstart)。いや、むしろ先方が我々をウォッチしていたか。





エレガントな鳥です。



SさんとMさんは、このジョウビタキの美しい姿にすっかり魅了されていたようです。

お二人のバードウォッチング熱を更に高めようと、翌日は場所を塩原温泉エリアに移しウォッチングを続けました。まず塩原温泉ビジターセンター周辺でカラの混群に遭遇。一気にシジュウカラ(Great Tit)、ヤマガラ(Varied Tit)、ゴジュウカラ(Eurasian Nuthatch)をウォッチ。

七ツ岩吊橋の上からは、セグロセキレイ(Japanese Wagtail)とキセキレイ(Grey Wagtail)をじっくり見ることが出来ました。都合よく比較できました。これでハクセキレイが出てくれば最高でしたが。



黄色いキセキレイながら、その英語名がGrey Wagtailとは・・。



また、塩原ものがたり館前の吊り橋に場所を変えウォッチング。余り鳥がいませんでしたので、
私が「これでバードウォッチングを終えましょう」と言ったその瞬間、既にバードウォッチャーの目を養っていたSさんが、「何かが飛んだ!」と叫びました。川面に覗き込んだ瞬間、その「飛翔体」がヤマセミ(Crested Kingfisher)だと分かりました。下流から上流にもの凄い速さで川面を進み、我々の吊り橋の下を飛んで行きました。思わず「止まってくれ」と心で祈ったところ、やや距離がありましたが木の枝に止まってくれました・・。



こちらを向いており、胸の茶色が見えます。



私にとり実に31年ぶりのヤマセミでした。嬉しかった・・。ドラマは最後に待っていたのですね。Sさん・Mさんのビギナーズラックに私も乗せて頂きました。お二人は未だカワセミを見ることなく、一気にヤマセミを見てしまった訳です。

こうしてこの週末に二人の新たなバードウォッチャーが誕生したのでした。

コメント (2)
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