ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

香港島:香港公園からビクトリア・ピーク

2012年01月15日 | 日記
日曜日のフライトで出張先の香港に着きました。ホテルにチェックイン後、早速近くにある香港公園に歩いていきました。高層ビルの谷間にある緑のオアシスといった所です。香港は20年ぶり2回目ですが、バードウォッチングは初めて。公園の看板を見るに、日本とはよく見られる鳥の種類がかなり違うものですね。



周りのビルの高さに目が奪われ上空を見ると、早速Black Kyteが旋回中。ビルのてっぺんよりも高い所に数羽が見られます。距離がありすぎて上手く写真が撮れません。数日後は実に100羽はいるのではないかという大群が円を描くようにしているのを見ることができました。一体この大都会でどんなエサを食べているのでしょう。地上に目をやるとこのCrested Bul Bul(ブルブル)があちらこちらにいます。人間をあまり恐れません。よく見るときれいな鳥です。その次の青い頭と白い胸の鳥。名前が分かりませんが、これも日本にはいないのでは。リスは珍しいようです。リスが登場すると、実に多くの人が写真を撮り始めました。池のそばには日本でもおなじみのゴイサギがいました。



香港は高層ビル街のイメージだけが強かったのですが、意識してみると緑が実に多い。気温は14度ぐらいと少し肌寒いぐらいでしたが、特にここは亜熱帯なんだなあと思わせる樹木の元気さが感じられます。またこの公園内には、ネットで囲まれた鳥類園(Aviary)があり、無料入場でまるで森のてっぺんを歩いているような思いをしながら様々な鳥を観察することができます。香港内外のカラフルな鳥が本当に間近に見られます。それら鳥よりも私の関心が行ったのは、幹や太い枝に直接実をつける木。木の種類はよくわかりませんでしたが、鳥に見つけてもらいやすいという、熱帯ではよく見られる木々の合理的な戦略らしいです。



その後は少しお決まりですが、トラムに乗って20年前にも行ったビクトリアピークに向かいました。夜景までには少し時間があるので、ピークを周回するLugard Roadを歩きました。1時間半ぐらいの距離です。足元がよく、景色は抜群!鳥はあまり見られませんでしたが、森の様子もよく見られましたし、何と言ってもその見下ろす緑の下に広がる高層ビル群とのコントラストが非常にユニーク。ビクトリアピークに行かれる方は、頂上のショッピングモールに行くよりも、このLugard Roadを歩く方が粋だと思います。この日の最後、香港人の友人に連れられ広東料理屋へ。注文した鶏肉料理が品切れであることが判明し、店員に勧められるままに「鳩」料理に挑戦することに。その日はそれまでに何種類もの美しい「ハト」を観察した直後だったのですが・・・。