ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

栃木・那須塩原 箒川 River Houki, Nasushiobara, Tochigi, June 17, 2017

2017年09月24日 | 日記

このブログの読者のお一人アントン(Anton-san)さんの来日機会に、今や我がフィールドとなった箒川沿いにお連れしました。塩原温泉ビジターセンターに車を置き、七ツ岩吊り橋を渡ったところから川上に向かいます。

まず目に入ったのがセグロセキレイ(Japanese Wagtail)。巣材をくわえています。

そして、これはセグロセキレイ(Japanese Wagtail, Juvenile)の幼鳥ですね。

この川ではカモが年中見られます。カルガモ(Spot-billed Duck)が岩の上でのんびり。冬になれば、オシドリが楽しみです。

そして、この川でのレギュラー・メンバーのカワガラス(Brown Dipper)登場と思って写真を撮ったこの鳥・・。一体何者ですか?模様を見るとカワガラスではなさそう。イワヒバリ(Alpine Accentor)?カヤクグリ(Japanese Accentor)?是非、どなかた教えて下さい。

キジバト(Oriental Turtle Dove)も堂々と川に入って水を飲むのですね。或いは、水面に映った自分の姿を見ているのか。

冒頭のセグロセキレイに続き、キセキレイ(Grey Wagtail)も発見しました。

川から少し上がり道路沿いを歩いていますと、その鳴き声で今度はキビタキ(Narcissus Flycatcher)を見つけました。夏の渡り鳥。フィールドガイドより黄色部分の色が濃く、むしろオレンジに見えました。背景の緑との組み合わせが素晴らしい。

最後にご紹介するのはキツツキの仲間、コゲラ(Japanese Pygmy Woodpecker)です。

箒川沿いのバードウォッチングは、水辺から森林の鳥までの多様性と、そして美しい川の風景とそこを流れるさわやかな風も楽しめます。出会う鳥の種類と数にもいつも満足。写真映えもなかなかではないですか。


三宅島③(アカコッコ館)Miyake Island (Akakokko Visitor's Center) June 4, 2017

2017年09月18日 | 日記

三宅島紹介の最終回は、アカコッコ館です。アカコッコ館は、日本野鳥の会のスタッフが常駐する村営の自然観察施設で、島の自然観察情報が集まっており、また様々な観察イベントを開催しています。

特にこのアカコッコ館でのお勧めは、小鳥たちの集まる水場。この水場観察で何時間も過ごせますよ(私の場合は)。まずは、この施設の名前ともなっている三宅島のシンボル、アカコッコ(Izu Islands Thrush)の登場です。

そして、私のお気に入りのコマドリ(Japanese Robin)、ここではタネコマドリと呼ばれている亜種です。どっぶり水に浸かっています。

これはシチトウメジロ(Japanese White-eye)のグループ。家族、と思った方が可愛いかな。

 

さて、水場のウォッチングを満喫し、アカコッコ館の周囲を散策しますと、何人かのバードウォッチャーがアカコッコ館の軒下に何かを観察しています。モスケミソサザイの巣です!可愛いヒナたちが顔を覗かせています。

楽しかった三宅島のウォッチングの大トリは、何と言っても復路の船上からのウォッチングです。天気が良ければビールを買って甲板に陣取り、時々、オオミズナギドリ(Streaked Shearwater)を海上に探しましょう。

遠ざかる三宅島を後ろに見ると、間もなく左手に新島や神津島が見えます。何とも飽きることのない船旅ではありませんか。

そして、嬉しいような寂しいような感じで、東京湾、そして東京港へと帰途に着くのです。

こうして、金曜日夜発の三宅島自然観察旅行は、日曜日の夜、竹芝桟橋で終わりとなります。忙しい東京のサラリーマン達が休暇を取らずに行けるバードアイランド・三宅島。船が繋ぐ東京都心と三宅島の環境のギャップが何とも言えない魅力の旅ですね。