ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

最後のシェナンドア国立公園

2013年11月04日 | 日記
8月末に帰国したと言うのに、この11月になってもまだアメリカ時代の記事です・・・。もう何度行ったことでしょう、このフィールドには。そこで日本に帰る前にもう一度と言うことになりました。8月中旬。まずは前置き無く、この連続写真をご覧いただきたい。









これは全て国立公園内を走るSkyline Driveという道路上、車中から撮ったものです。この日はクマ(Black Bear)に遭遇すること3回、計6頭。子熊も3頭見ました。「ジャンプする熊」なんて見たことありますか???夏の平日の夕方、とても素晴らしい瞬間の連続でした。写真を撮ったhamchanさんにとっても一生忘れない思い出となるでしょう。特に彼女がついに入手したばかりのCanon EOSの事実上のデビュー戦でしたので。

熊が出たとなれば、いつも見られるシカ(White-tailed Deer)だって当然たくさん登場しました。面白かったのは最初の写真、シカのグループがまるで宮沢賢治の童話に出て来るような「シシ踊り」をしていたことです。実に素早かった。何か驚いたかのような。または生きているのが嬉しくてしようがないような。









私をここまでシェナンドア国立公園に惹きつけたものの一つに、ロッジがあります。私はおよそ毎回、山の上のロッジで一泊するようにしていました。建物自身も歴史的建造物に指定されているほどで、実に味がある。素朴で、温かい、そして暖かい。天気が良ければ食事をしながら夕陽が西の山並みに落ちる所さえ見られる。いつかワシントンを再訪する機会あらば、週末はシェナンドア、そしてロッジ泊ですね。ここには二つのロッジがあって、どちらも大変よろしい。今回は、Big Meadows Lodgeで一泊。

正面入口、既にいい雰囲気。


泊まった部屋。これまでは敷地内にあるコテージに泊まるばかりだったが、今回は本館内の部屋。


大好きなPleasure Room。大きくて、皆食事の前後に集まってくる。人それぞれ思い思いのことをして時間を過ごします。






食堂です。


そしていつも楽しみな朝食。味だってなかなか。


翌日、最後にトレイルを歩きました。そのトレイルは、Dark Hollow Falls Trail。そう滝を見に行ったのです。シェナンドアと言えば、滝なのです。



シェナンドアに通い詰めた私ですが、Black Bearや鳥の観察、それから数多くのトレイルや大好きなロッジ泊を体験したことで大満足なのですが、唯一心残りと言えば、いつも意識していながら見られなかったBobcat(ヤマネコ)。そんなことを話しながらDark Hollow Fallsを眺めていると横にいた妻が突然「Bobcat!!!」と叫ぶではないですか。意外と動体視力が良く私より先に鳥を見つけたりする妻ですので、それは私としては一瞬に信じ、胸がドキッとするのが分かりました。確かに、遥か先岩の上にいるではないですか。瞬間に「ああ、フィールドガイドにこれで記録できる」とか色々な(余計な)思いがよぎります。

でも、でも、よく見ると何だか、あれっと言う感じです。それは、Woodchuckでした・・・。まあ、妻に対し怒るようなことでもないし、でも恋い焦がれた「Bobcatいただきっ」とセットされてしまった気持ちをどう処理したらよいのか、それはもう当日は複雑な思いでした。



日本に帰国して2か月、「さようなら、シェナンドア、そしてありがとう」、今はそんな気持ちです。