ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

Clopper Lake

2011年05月22日 | 日記
ポトマックの我が家から車で20分、Clopper Lakeで「釣り」と「自然観察」の双方を一緒に楽しみました。釣りの目的は、ルアーで狙うブラックバス。日本でも人気ですが、当地は本場。これまで本格的に狙ったことがありませんでしたが、数個のルアーを買い揃えて挑戦しました。写真にあるようなボート乗り場を中心に陸からの釣りです。朝の8時過ぎから始めましたが、まずは直感でフローティング・ミノーでアタックするものの、まったく当たり無し。そこですかさずスピナ ・ーベイトに変えたところ、一発でヒット!立派なブラックバスでしょう?素晴らしいファイトでした。取り込むまでに2回程ジャンプ。出会えた感謝の念と共に、写真を撮らせてもらった後はリリースしました。



釣りをしている際、湖面を泳ぐヘビを見つけました。大きさは1メートル足らずでしょう。しばらく観察していると、岸に上がろうとこちらに向かって泳いできます。私を湖岸に見つけるなり、顔だけを水面に出したまま凍りついたように止まってしまいました。アップで撮った写真はかなりの迫力ですね。その後は顔も水中に隠し、見当たらなくなりました。すると、その数メートル横では、Great Blue Heronが登場です。



釣りをしながら、自然観察・バードウォッチングというのは少し忙しいものですね。釣りのポイントを変えようと歩いていると、目の前に珍しい鳥が・・・。慌ててカメラに手を伸ばそうとしますが、まずは釣竿を地面に置こうとしているうちに、あるいはその行動が目立つのか、何度も逃げられてしまいました。逃げられたものの中に濃い青一色の小鳥がいましたが、フィールドガイドと見比べてみるとIndigo Buntingかなあと思われます。その後悪戦苦闘の上、ぼけてしまいましたが、Baltimore Orioleの撮影には何とか成功しました。胸のオレンジ色が実に鮮やかですね。彼らもまた中南米から渡ってきたのかと思うと、その旅程を想像しまた感慨深くなります。ご覧のように、湖の風景も、その周りの植物も、大変美しいフィールドです。鳥だけでなく、魚にも相手をしてもらい、大変満足でした。




新緑のBlack Hill Regional Park (Maryland)

2011年05月15日 | 日記
「ここは冬にカモ類を見に行くところ」、何故かそんな印象を持っていたBlack Hillに恐らく初めて新緑のこの時期に行ってきました。今回はワシントン野鳥の会のみなさん(二期生)総勢10名のグループでした。その中に生後4か月の新メンバーを迎えましたが、母の懐に抱かれながらも結構鳥の動きを目で追っていたのには驚きました。

駐車場すぐ横、ビジターセンター周辺をじっくりウォッチング。まず我々の目を奪ったのはツバメの仲間たち。その数の多いこと、すいすい良く飛び回ること。そして、目の前の巣箱でじっくり観察することができ、我々は大変満足。Tree SwallowとBarn Swallowの二種類がいましたが、それぞれ実に美しい。(自宅に戻り、ふと手にした日本野鳥の会会報「野鳥」誌によれば、日本のツバメはここ数年減少傾向にあるとか。)



この後、ビジターセンター横のフィーダーや湖岸沿いでさらにウォッチングしたところ、本日の観察結果は30種類!蜜の入った赤いフィーダーにはRuby-throated Hummingbirdがいました。この冬のコスタリカ遠征に思いを馳せます。American Godlfinchの鮮やかなレモン色に印象を強くした人もいました。猫の鳴き声をしてくれないGray Catbirdをじっと見つめる方もいました。冬のカモ類も良いですが、暖かい時期のBlack Hillの実力というものを知る思いでした。

湖の遠く上空にはペアのBald Eagleも登場しましたし、一見静かに見える湖面にもCanada Gooseのグループが飛んで来たり、さりげなくOspreyが遠ざかっていったり・・・。湖岸の木の枝には一本足の小鳥・・・、大丈夫かな。と思えば、湖畔の芝に黄色いカエルが少しコミカルに登場。彼らそれぞれにストーリーがあるのでしょうね。少し期待していたBelted Kingfisher(大型のカワセミ)は登場せず。



写真には撮れませんでしたが、この冬コスタリカで初めて見たBaltimore Orioleを見ることもできました。同名のメジャーの野球チームがあり、元巨人の上原がまだいる筈です(もう少し活躍して欲しいものです)。運転中の車の前を横切っただけですが、腹部が実に鮮やかなオレンジ色だったことが頭に残ります。またじっくりと見てみたいものです。

また、行きましょう、Black Hillに。

Billy Goat Trail A

2011年05月08日 | 日記
これはもう、このポトマック地区で最も人気のあるハイキングコースといえるでしょう。Great Falls National Parkという国立公園内、ポトマック川という大河と歴史的な運河(Cheasapeake and Ohio Canal: C&O Canal)に挟まれたBears Islandという島にあります。Loopを一周すると4時間。今日は時間の都合もあり、途中で「Emergency Exit」を経て戻るという短距離版を歩いてきました。さっそく蝶やWild Flowerが迎えてくれます。



ポトマック川沿いの岩場を歩きます。かなり大きな岩が続きます。岩場の隙間に可憐なWild Flowerを見つけるも、上空にはBlack VultureとTurkey Vultureが多数旋回、少し気味悪いですね。



このトレイルは大変多くのハイカーが利用しています。お互い気楽に挨拶しあう中、あるパーティが「この先は魚の死体の匂いがすごいよ」と話しかけてきました。さあ、いつも見かける馴染みの池にたどり着くと、信じられない程多数の魚が死んでいて大変な匂いを放っているのです。大変小さな池ですので、恐らく氾濫したポトマック川から魚たち(いい型です)が大量に流れ込み、その後何らかの事情で生存できなかったのでしょう。池の周囲ではVulture達が「環境保全」のために大活躍。



しばし目をくぎ付けにされた「死の池」を離れトレイルに戻りました。しばらく川沿いの岩場を歩いた後、Emergency Exitたる森のトレイルを利用してショートカット。よく整備されたC&O Canalのハイカー・バイカー用道路を歩きます。いろいろな木々や花が目につく美しい歩道です。



およそ2時間のハイキングを経て、車で帰途に着きました。自宅玄関前では、ウサギ(Eastern Conttontail)がお出迎え。そして最後は、Billy Goat Trail上での著者近影です。このトレイル、大変お薦めです。