ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

筑波山・歴史と奇岩の山

2012年06月24日 | 日記
深田久弥氏による日本百名山の一つ筑波山、875.9メートル。万葉集に歌われるほど昔から有名な山、数々の奇岩のある山、関東平野の中の単独峰、男体山と女体山の双耳峰・・・、こんな所で入りは良いでしょう。5月初旬、むろんケーブルカーを使わず、筑波神社を参拝後、その横にある鳥居をくぐって登山開始。



木漏れ日の中を1時間も歩けば遠景が見られるようになります。関東平野が実に良く見えます。むこうの巨大な水の塊は霞ヶ浦。そしてまず出くわした奇岩は「立身石」で、親鸞上人や間宮林蔵もここを訪れたそうです。まあ、パワーを感じることは間違いないです。最初に登頂した男体山の山頂は、「?」という印象で、話しかけられたおじさんに「景色は女体山」と言われそちらに急ぎました。女体山頂上から見る男体山の姿の美しいこと。その後ろには那須連峰でしょうか。またその裾野には水が入った田んぼがひたすら続いています。遠くには少しかすみながらも開業間近の東京スカイリーも登場です。



鳥のさえずりが良く聞かれます。とくにウグイスが目立ちます。自然解説によると、山域はいくつも異なる林層・環境があるため四季を通じ多くの野鳥が見られるようです。しかし、今回は時間の制約の中、山歩きに集中・・・。そんな中、見事なブナ林を見つけました。



奇岩で有名な山ですが、女体山から麓の筑波山神社までの道すがら、実に限られた距離の間に多くの有名な岩があるのです。地学に関心のある方にはお薦めですし、どうしてこうなったのか教えてもらいたいです。左から、大仏岩(説明不要ですね、もうそのままです)、陰陽岩(上下に真っ二つに割れ、左右に陰陽を表す)、母胎岩(中をくぐることが出来、そうすると生まれ変わるとか)、弁慶七戻り岩。もっと色々ありますので、この短い距離の間にこれだけ数々の珍しい岩が集中する、何かとてつもないパワーを感じました。



もっと早く来ていなければいけなかった特別な場所、という感慨を持ちました。
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モンゴル・ウランバートル近郊

2012年06月16日 | 日記
もう1カ月以上前になってしまいますが、初めてモンゴルに行く機会がありました。行きの機内で司馬遼太郎の「モンゴル紀行」を読み気分を盛り上げながら。ウランバートルは人と車がごった返していますが、車でほんの15分も走れば、こうした景色が広がってきます。観光客向けの大きなワシが三羽道路際に。何ワシですか?イヌワシ?最初に目指したのは、Turtle Rock。カメに見えますか?そのすぐ手前には、お土産物屋のパオ(ゲルともユルトとも呼ぶ)があり、初めてその中に入ってみました。お土産にはキツネの毛皮がありました。地元で獲れるのでしょうか。



車窓からは、「空っぽ」な風景が続くのですが、それでも時々家畜を見かけます。何か野生動物をと目を凝らすドライブでしたが、一度地リスのようなものを見かけただけでした。それでも地元ガイドのお兄さんによると、ウランバートル郊外でも野生のオオカミが見られるようで、彼自身見たことがあると言うのです。ちょっと興奮しました。日本にオオカミを再導入するとしたら、モンゴル近辺のものが遺伝子的にも近く良いだろうとの計画がありますね。そして、写真のような崖にへばりつくようなラマ教寺院に向かう途中、珍しく花を見かけました。



この花もやはり寺院付近。寺院を後にし、ウランバートルに戻る帰り道の風景。それらしい期待通りのものです。余りに短い、合計4時間のドライブでしたが、この広大な国の雄大な自然の一端を見ることが出来ました。次回チャンスあらば、パオに泊まり、星空を眺め、オオカミを探す、そんな旅にしなければならないと思いました。

コメント (1)
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