ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

ハントリー・メドウズ

2010年10月30日 | 日記
ブログ開設以来の二つの記事と時期が前後してしまうのですが、9月6日、Huntley Meadowsでの野鳥・自然観察です。Huntley Meadowsは、バージニア州アレキサンドリアの近くにある湿地帯で、我が家からは車で40分。Fairfax Countyが管理する自然公園です。今回は「ワシントン野鳥の会」の皆さんと行きましたが、私がワシントン近辺で最も頻繁に訪れるいわばホームグランドです。



航空写真でこの公園を見ると、「よくぞ残った、残してもらった」と涙を拭き拭き声を掛けたくなるほどの人工的な形で、周りは住宅だらけ。そういう意味では谷津干潟のようです。入口には立派なビジターセンターがあり(ここでNature Writingの古本を買うのが秘かな楽しみ)、そこからしばらく森の中を歩くと、突然視界が開け見事な湿原が現れます。幅の広い木道が整備されていて、小さな子供も安全に自然観察ができます。私は「ワシントンの尾瀬」と呼んでいます。



ここの素晴らしさは、何と言っても多様な生物の観察が実に手軽にできること。本当に、いつ訪れてもがっかりと言うことが無いのです。鳥はもちろん、両生類(カエル)、爬虫類(カメ・ヘビ・トカゲ)、昆虫(チョウ、トンボ)、花、そして今回はビーバー(因みに哺乳類)も観察しました!時々ですが、Bald Eagleが上空を旋回、カモ等の水鳥を狙っているところも観察できます。



以下は、ランチをしながら会員の皆さんと行った「鳥合せ」の結果です。

【Birds】Northern Cardinal, American Goldfinch, Green Heron, Great Blue Heron, Great Egret, Lesser Yellowlegs, Red-shouldered Hawk, Turkey Vulture, Ruby-throated Hummingbird, White-breasted Nuthatch, Carolina Chickadee, Common Grackle, Canada Goose, Swallow (?), Downy Woodpecker, Grey Catbird, King Rail, Mourning Dove(18種)
【Reptile & Amphibian】Snapping Turtle, Common Map Turtle, Northern Snake, Bull Frog, Snail
【Mammal】Beaver(first sighting in Huntley Meadows)
【Insect】Monarch Butterfly, Yellow Swallowtail, Black Swallowtail, Dragonfly (?), etc.

下の写真、何だか分かりますか?全てSnapping Turtleです。とっても大きく、咬まれると大変。まるでガメラのようです。



次回Huntley Meadows行は12月4日。"Owl Watching"という夕方2時間のプログラムに参加予定です。その報告を乞うご期待。
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メリーランドの紅葉を楽しみに

2010年10月25日 | 日記
秋晴れの日曜日、車で1時間程のCatoctin Mountain Parkに行ってきました。ここはNational Park Servicesが管理する「格の高い」フィールドと見ました。場所ははっきりしないのですが、大統領の山荘・Camp Davidもこの中にあるとか。

全く、その紅葉のきれいなこと!青空を背景に、黄色や赤になった木々の葉が映えること。それから、トレイルを計3時間ぐらい歩きましたが、分岐点では立派な道標があるものの、その途中には良くありがちな木に記されたペンキのサインもなく、妙な柵やロープもなく、つまりごく自然な小道が続いており、何だかそんなことさえも良い印象に繋がるのです。

それにしてもHog Rock(昔、地元の農家がこの地にふんだんなドングリを食べさせにブタを連れてきたことが名前の由来)という景勝地で写真なんぞを撮っていましたら、突然アメリカ人からかなり上手な日本語で話しかけられ唖然。ワシントンではそういうこともありますが、こうした山の中で突然来るとかなり新鮮です。藤沢近辺で6年間過ごしたことがあるという若い二児のお父さん。JETプログラム出身とか。

少し距離はありましたが、北米最大のキツツキ・Pileated Woodpeckerをかなりじっくり観察できました。これはハト以上カラス未満の大きさ。黒いボディに赤の帽子、白のくまどりというかなりエレガントな鳥です。木の根元や倒木で餌を探しているのです。ビジターセンターの剥製展示では、数種類のフクロウが紹介され私の期待値をかなり上げましたが、これはいつものことながら見られませんでした。

さて、今週末から2週間ほど海外出張。北米の紅葉はこれが見納めとなりそうです。

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