私にとっては14か所目となるアメリカの国立公園、グレート・スモーキー・マウンテンズに行ってきました!片道800キロメールの単独ドライブ、単独キャンプとなりました。テネシー州はとにかく遠かった・・・。英語のアクセントも違えば、タバコを吸う人も、上半身裸の男性も多いような気がしました。さすが南部、と言えば、ただのステレオタイプでしょうか。それにしても、いよいよ現場に近づき山々が遠くに見えた時の、麓の町々の「ラスベガス」ぶりには太宗驚き、またがっくりしました。ただ、そこを過ぎれば、なるほど、さすが雰囲気が出てきます。
公園入口にてお決まりの写真。
夕方になっていましたので、早速Elkmontというキャンプ場にチェックインし、テントを設置。周りはさすがに家族連ればかり。しかも私のよう小型の棺桶テントなど見当たらず、大きなキャンピング・カーが主流です。やっぱり、さみしいですね、一人キャンプは。しかも、(カップラーメンの)夕食を済ませたら、待ってましたと言わんばかりの雷雨。それでも、テントの中で雨音を聞きながら優雅に読書。この狭い感じが何とも言えません。1時間後ぐらいに少し雨漏りしてきましたが、これは想定内。すぐに止むだろうと、寝袋に潜って9時過ぎには就寝。
翌朝、6時半には起床。10分後には車を走らせ始め、まずは公園内で最も標高の高い、Clingmans Domeを目指します。標高約2000メートル。途中の朝焼けに車を停め、思わず「これだけで遠路来た甲斐あり」と思わざるを得ませんでした!
その後、Newfound Gapという峠を下ったところで、車の前を何やら黒い物体が道路を横切り、慌てて急ブレーキをかけると・・・。私の車の10メートルぐらい前を左から右にブッシュを目指して走って行ったのは、何とBlack Bearの親子!母熊と小熊2頭の3頭!写真?撮れませんでしたよ。余りに一瞬の出来事でした。でも、いいんです、これも生涯忘れない野生動物との出会いとなりそうです。
最も標高の高い駐車場に車を置き、ドームを目指して約15分の登り。途中、この10年間のアメリカ生活で初めてカタツムリを見ました。しかも、まるで絵にかくような綺麗な個体です。
カタツムリのあとは、Red Squirrel。自宅周辺にうじゃうじゃいるEastern Gray Squirrelと比べると少し小型で、上品そう。今回は超小型カメラの携行でしたので、画質のことはご勘弁を。
頂上に向かう途中、何だか日本の高山と似た植生だなあと感じました。何だか懐かしい(そうだ、もう少しで本帰国だ)。例えば、ナナカマドがたくさん見られます。これもアメリカで初めて見たか。暖かい千葉の自宅に無理やり植えたナナカマドと違い、ここでは大きく成長したものが見られました。恐らく、アメリカ東部の中でこれほど標高のある所に来たのが初めてのせいでしょう、少し不思議な雰囲気の中、歩を進めます。すると、展望台が見えてきたのですが・・・。ややどうでしょう、興ざめな感はしませんか?コンクリート製でしかも渦巻き状の経路が周囲の風景とマッチしていない、と言うのが私の印象です。
ただし、ここからの360度のパノラマは一見の価値あり。朝早くて他の旅行者が少なかったのも大変良かった。雲海の上で約1時間過ごしました。1960年に作られたこのコンクリート製の渦巻きの以前は、下の写真のような木製の展望台だったようです。こっちの方がいいなあ、と思ったのは私だけでしょうか。
さて、下り始めますと、まずはEastern Towheeが登場。その後は、花の方に目が行きました。
野生動物の観察のために予定していた山岳道路が閉鎖されていることを知ると、地図で見かけて気になっていたCherokeeという町に行ってみることに予定変更。そう、アメリカン・インディアン居留地内の町です。途中、滝を見学したのち、チェロキー博物館で彼らの「厳しい」歴史を勉強。特に、"Trail of Tears"の話には、戊辰戦争後下北半島に移住して苦労した会津藩の話を思い出さざるを得ません。ご関心のある方は、Trail of Tearsでグーグルしてみて下さい。
「さてランチを」と思っても、例の通りのハンバーガーやフライドチキンのチェーン店ばかり。少しこだわって車で探し回り、ようやく地元の食堂を発見。その前に立ち寄ったお土産店のおじさんに続き、これまたチェロキー族と思われる若いウェイトレスのお薦めで、「チェロキー・タコス」を注文。下のパン生地がチェロキー伝統のパンだとか。でも、何か違うよなあ、というのが勝手に地元の伝統料理を希望していた私の印象。因みに、公園内はおろか、このCherokeeのレストランでも写真にあるブラックベリーは機能せず。
自然観察もおろそかに、現地の歴史の勉強になってきました。やはり原住民を追い出した白人の行動には少し残念な思いもしますが、彼ら白人の入植状況も大変興味深い。国立公園の指定に伴い移築された本物の「山の家」と彼らの農耕ぶりを野外展示した「山の農場博物館」を散策。当時の質素な生活ぶりが想像されます。ここは一見の価値あり。
本当はもう一晩テントで過ごす予定でしたが、天気予報で昨晩のような雷雨が見込まれることや、標高の高い所以外はだいたい慣れ親しんだシェナンドア国立公園と酷似していること、日中の長距離運転が暑い天候のもとしんどいことなどから、総合的に判断して「まあ帰ってもいいかな」ということになり、夕方4時ごろテントを畳んで帰途につきました。帰りも8時間の運転。途中、右手にシェナンドアの山並みを3時間以上は眺めることに。
公園入口にてお決まりの写真。
夕方になっていましたので、早速Elkmontというキャンプ場にチェックインし、テントを設置。周りはさすがに家族連ればかり。しかも私のよう小型の棺桶テントなど見当たらず、大きなキャンピング・カーが主流です。やっぱり、さみしいですね、一人キャンプは。しかも、(カップラーメンの)夕食を済ませたら、待ってましたと言わんばかりの雷雨。それでも、テントの中で雨音を聞きながら優雅に読書。この狭い感じが何とも言えません。1時間後ぐらいに少し雨漏りしてきましたが、これは想定内。すぐに止むだろうと、寝袋に潜って9時過ぎには就寝。
翌朝、6時半には起床。10分後には車を走らせ始め、まずは公園内で最も標高の高い、Clingmans Domeを目指します。標高約2000メートル。途中の朝焼けに車を停め、思わず「これだけで遠路来た甲斐あり」と思わざるを得ませんでした!
その後、Newfound Gapという峠を下ったところで、車の前を何やら黒い物体が道路を横切り、慌てて急ブレーキをかけると・・・。私の車の10メートルぐらい前を左から右にブッシュを目指して走って行ったのは、何とBlack Bearの親子!母熊と小熊2頭の3頭!写真?撮れませんでしたよ。余りに一瞬の出来事でした。でも、いいんです、これも生涯忘れない野生動物との出会いとなりそうです。
最も標高の高い駐車場に車を置き、ドームを目指して約15分の登り。途中、この10年間のアメリカ生活で初めてカタツムリを見ました。しかも、まるで絵にかくような綺麗な個体です。
カタツムリのあとは、Red Squirrel。自宅周辺にうじゃうじゃいるEastern Gray Squirrelと比べると少し小型で、上品そう。今回は超小型カメラの携行でしたので、画質のことはご勘弁を。
頂上に向かう途中、何だか日本の高山と似た植生だなあと感じました。何だか懐かしい(そうだ、もう少しで本帰国だ)。例えば、ナナカマドがたくさん見られます。これもアメリカで初めて見たか。暖かい千葉の自宅に無理やり植えたナナカマドと違い、ここでは大きく成長したものが見られました。恐らく、アメリカ東部の中でこれほど標高のある所に来たのが初めてのせいでしょう、少し不思議な雰囲気の中、歩を進めます。すると、展望台が見えてきたのですが・・・。ややどうでしょう、興ざめな感はしませんか?コンクリート製でしかも渦巻き状の経路が周囲の風景とマッチしていない、と言うのが私の印象です。
ただし、ここからの360度のパノラマは一見の価値あり。朝早くて他の旅行者が少なかったのも大変良かった。雲海の上で約1時間過ごしました。1960年に作られたこのコンクリート製の渦巻きの以前は、下の写真のような木製の展望台だったようです。こっちの方がいいなあ、と思ったのは私だけでしょうか。
さて、下り始めますと、まずはEastern Towheeが登場。その後は、花の方に目が行きました。
野生動物の観察のために予定していた山岳道路が閉鎖されていることを知ると、地図で見かけて気になっていたCherokeeという町に行ってみることに予定変更。そう、アメリカン・インディアン居留地内の町です。途中、滝を見学したのち、チェロキー博物館で彼らの「厳しい」歴史を勉強。特に、"Trail of Tears"の話には、戊辰戦争後下北半島に移住して苦労した会津藩の話を思い出さざるを得ません。ご関心のある方は、Trail of Tearsでグーグルしてみて下さい。
「さてランチを」と思っても、例の通りのハンバーガーやフライドチキンのチェーン店ばかり。少しこだわって車で探し回り、ようやく地元の食堂を発見。その前に立ち寄ったお土産店のおじさんに続き、これまたチェロキー族と思われる若いウェイトレスのお薦めで、「チェロキー・タコス」を注文。下のパン生地がチェロキー伝統のパンだとか。でも、何か違うよなあ、というのが勝手に地元の伝統料理を希望していた私の印象。因みに、公園内はおろか、このCherokeeのレストランでも写真にあるブラックベリーは機能せず。
自然観察もおろそかに、現地の歴史の勉強になってきました。やはり原住民を追い出した白人の行動には少し残念な思いもしますが、彼ら白人の入植状況も大変興味深い。国立公園の指定に伴い移築された本物の「山の家」と彼らの農耕ぶりを野外展示した「山の農場博物館」を散策。当時の質素な生活ぶりが想像されます。ここは一見の価値あり。
本当はもう一晩テントで過ごす予定でしたが、天気予報で昨晩のような雷雨が見込まれることや、標高の高い所以外はだいたい慣れ親しんだシェナンドア国立公園と酷似していること、日中の長距離運転が暑い天候のもとしんどいことなどから、総合的に判断して「まあ帰ってもいいかな」ということになり、夕方4時ごろテントを畳んで帰途につきました。帰りも8時間の運転。途中、右手にシェナンドアの山並みを3時間以上は眺めることに。