ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

那須塩原オオタカの森 Hawk's Forest, Nasushiobara, May 20, 2017

2017年07月17日 | 日記
この日は、あるNPO法人主催のイベント「オオタカの森を歩く」に参加しました。参加者は車を連ねて那須塩原市内の山奥の森に移動です。そしてこの場所に車を停め、ウォッチング開始。



参加者が車を降り準備をしていると、車の先にある松の木に「何かいるよ」と早速参加者の一人が見つけます。私が見ると、全く何も見えない。でも、良く目を凝らしズームインしてみると、何と!





フクロウ(Ural Owl)のヒナ!!私が国内でフクロウを見るのは、17年前(?)の八ヶ岳以来。とっても可愛いものです。時々首を動かすだけで、その場にじっとしています。近くに親鳥がきっと居るだろうと周囲を更に見てみると、今度は別のヒナが!しかも、枝に腹ばいの何とも形容しがたい可愛さ。



もう既にこの観察会は、活動開始以前から興奮状態。何というオープニングでしょう。オオタカ(Northern Goshawk)のことなど話題にもなりません。

さて、ようやく森に入ります。



進んでいくと小さな沢があり、そこでウォッチング。

ニホンアカガエル(Japanese Brown Frog)


ニホンアマガエル(Japanese Tree Frog)


そして、何かの粘菌類??


オオタカは見られず、また期待したサンコウチョウは遠くに声を聞いただけでしたが、駐車場に戻ってくると、あのヒナ2匹がその場のままで我々を待っていてくれました。初めて人間を見たかのようですね。



昨年の同じ観察会でもフクロウのヒナが見られたそうです。こうした森が身近にあるのだと思うだけで幸せに感じました。

翌日、那須岳方面の標高の高い所を歩きました。

キビタキ(Narcissus Flycatcher)が居ましたねえ。


この日の目当てだったシロヤシオ(ゴヨウツツジ)。


八幡ツツジ群落のヤマツツジが満開でした。


幾種類かあるツツジは、微妙に時期を変えて咲き続けます。花暦を参考に、それぞれの種類を楽しみたいものです。



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栃木・奥塩原 Oku-shiobara, Tochigi Pref., April 30, 2017

2017年07月02日 | 日記
塩原温泉の更に奥、大沼公園でハイキングをしました。ゴールデンウィークの始まりで天気の良い日でした。赤沼‐大沼自然観察歩道を行きます。



早速、可愛いサイズの、そして水の綺麗な「赤沼」が見えてきました。



これはシカの落とし物?真ん丸でなくやや長いからカモシカ?



赤沼の後は「狩場沼」、そして小さな「夏沼」に差し掛かりました。すると突然、Hamchanさんが何かを見つけ立ち止まります。その何かが沼の中にあるのです。



ズームアップしてみると・・。ややSFチックにも思える白いものが!



これはクロサンショウウオ(Black Salamander)の卵。実は最初の写真の看板に紹介されています。森林に棲む種で、最近は数が激減しているようです。貴重な発見でした。国立公園内なので、もちろん採取厳禁!

森の遊歩道を抜けると景色が一変して、とても大きなその名も「大沼」に出ます。大沼を覗き込むと、そこはアズマヒキガエル(Japanese Common Toad)達がたくさんいました。産卵の時期のようです。



森の中の沼、池も小川もそうでしょうが、生きものたちにとって命を繋ぐとても貴重な水辺であることを実感しました。

ハイキングの後、里に下りてきますと、そこはツツジ(Azalea)の花が真っ盛り。栃木県では山に生えるツツジが美しく有名ですが、これは私の一番のお気に入り、ミヤマツツジです。



ヤシオツツジには、アカヤシオ(栃木県花)、シロヤシオ(=ゴヨウツツジ)、ムラサキヤシオツツジ(=ミヤマツツジ)とあり、形状・色と名前がまだ私には一致しません。それから、ややオレンジ色のヤマツツジもあります。まずは好きなミヤマツツジをベンチマークとし、徐々に覚えていこうと思います。
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