ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

沖縄県宮古島大野山林 Miyako Island, Okinawa Pref., April 10-12, 2022

2022年04月24日 | 日記
羽田からどーんと飛んで、宮古島に行ってきました。鳥は島中いたるところにいますが、森林環境を好む鳥達に出会うため大野山林というフィールドに行ってきました。念願のアカショウビンを見るため、4日間の滞在中に同じ池に通うこと3回!

展望台から見た大野山林の遠景です。



森の中の風景。こんな板根を持つ木々が見られました。



そしてこれが野鳥達の水場となっている神秘的な「竜の池」。ここで貴重な鳥達との出会いが待っているのでした。



1回目。この日は何故かハトを2種類ウォッチング。どちらも国の天然記念物です。牛のような声で鳴くカラスバト(Japanese Wood Pigeon)のペアが、池の上に迫り出す枝の上に登場。結構大きいですよ。



こちらは帰りの林道で発見したキンバト(Emerald Dove)です。フィールドガイドの習性の説明どおり、この時もペアで路上にいました。我々を発見して慌てて樹上へ。これはエレガントな鳥ですね。



2回目。この時は、竜の池でのウォッチングは芳しくなく、ヒヨドリの水浴びを見た後は、足元に小さなミヤコヒキガエル(?)を発見するぐらい。



とぼとぼ林道を帰りますと、駐車場近くの干上がってしまった調整池近辺に、ヒラヒラと多くの蝶が舞っていました。そうそう、蝶の多い島でもありました。ツマグロヒョウモン、アオスジアゲハ、モンシロチョウです。







他にも、カラスアゲハのような黒い蝶がたくさんいました。また、竜の池で見た大きな白黒の蝶は、その後観光ポスターに紹介されていましたので調べてみると、オオゴマダラというものでした。写真が撮れず残念。

さて、そう、2回通ったところで、アカショウビンにまだ出会えていません。ほぼ諦めていましたが、帰路のフライトに向け空港に向かう途中に3度目の挑戦。余り時間はとれません。

すると、竜の池の前に佇むこと10分ぐらい。まずは、なんと、サンコウチョウ(Japanese Paradise Flycatcher)のオスが現れたのです!姿も英語名も実に素晴らしい。



人生初のサンコウチョウが目の前を去りポカンとすることほんの数分。出ました。とうとう、アカショウビン(Ruddy Kingfisher)です!池を覆うような木の枝に止まりました。



こっちを見ています。かわいいっ!



そして全容を見せてくれました。羽根の色が少し紫がかっています。美しいっ!



アカショウビンは、我々にじっぐりと観察させてくれました。でも、実は何というか、人生初のサンコウチョウとアカショウビンをほぼ同時に一気に見たのですが、しばらくは実感が湧いてきませんでした。むしろ、このブログを認めている今になり、「本当に見たんだ!」と改めて認識している次第です。

素晴らしい鳥達に出会わせてくれた宮古島に感謝の気持ちで一杯です。
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栃木・北那須, Northern Nasu Area, Tochigi Prefecture April 9, 2022

2022年04月24日 | 日記
毎度のことですが「北那須の師匠」にワガママ言いまして、北那須方面をご紹介いただきました。今回ももちろん、実に素晴らしいウォッチングでした!

まずはムササビが居るスポットにご案内いただきました。日中でしたので姿を見ることはありませんでしたが、「結構居るなあ」と思わせる証拠が色々と・・。ずばり、食痕の三連発です!







大きな木々にはあちこちに「洞」があります。ムササビを始め動物や鳥たちにとり極めて重要な繁殖の場所です。では、二連発!





連発ものが続きました。きれいな蝶で一休み。アカタテハです。都市部を含め、日本全国で見られる蝶。



この場所では素晴らしい花々も観察できました。これまで余りじっくりと見ることのなかったカタクリの群生を見つけました。(地元の千葉では一般的ではないですね)



それから、なんとミズバショウも!師匠によれば、恐らく移植されたものだそうです。斜面の上から滲み出てくる清水沿いに沢山咲いていましたよ。



私はツツジが大好きですが、その中でもこのミツバツツジの色にはいつもハッとさせられます。ムラサキがかったピンクとでも表現すれば宜しいでしょうか、或いはその逆?(我が家のミツバツツジは数年前に枯れてしまった・・。)



最後に特別な場所にも連れて行っていただき、人生初めてハヤブサ(Peregrine Falcon)を見ることができました。夕暮れ時しかも遠距離ということではっきりしない写真ですが、その横顔に「野生」を感じませんか。



これらを通じ、人と自然が共生する里山地域との印象を受けました。でも、これでもだいぶ開発されてきたのでしょうね。これらの花や鳥達が来年もまた、そして将来に渡り観察できるような、そのぐらいのバランスの維持は必須ですね。

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