2月の高尾は極寒。そんなイメージに反する穏やかな天気のもとで、大変楽しいショートハイキングでした。
少し急ぎの行程でしたので、初めてリフトを利用しました。リフト降り場に着くと、いきなり上空をノスリが旋回していました。
その後、1号研究路に沿って歩いて行くとヤマガラ、コガラ、シジュウカラの混群と出会います。この冬の賑わいをカメラに収めたいのですが、なにぶん相手が小さい!バードウォッチングが初めての同行者達は、双眼鏡に鳥を入れようと四苦八苦。
途中でガビチョウの鳴き声を聞き、(霞台の売店で早速お団子を買って食べる同行者もいましたが)さらに歩き続けると、薬王院の手前で嘴の太い鳥を発見!私にとっては珍しいイカルの群れでした。これはナイスショット!
同行者の一人は、イカルが木の二股部分を出入りする様子に気付き教えてくれました(ビギナーの割に意外と良く気づくものだ)。よおく観察してみますと・・。
二股部分に入って行きました!そして、・・・
出てきました!
すぐに巣があるのではないかと考えましたが、まだ2月中旬と言うことで巣作りは早いか。そう言えば前日に雨が降ったので、溜まった水を飲んでいるのでは無いか、きっとそうだ、と一人で納得しました。
じっくりとイカルを観察しましたが、嘴の美しさに加え、風切羽の青/黒/白を配色したデザインには魅了されました。
夏と違い人も少ない頂上の茶屋でゆっくりした後は、6号路を下って高尾山口駅を目指しました。周りの美林、主に杉でしょうか、自然と目がそちらに行きます。
同行者の若手達も、まるで何か神々しいものを眺めるかのよう。
年に一度は行ってみる高尾山。なぜか私は冬に行くことばかりですが、以前、人の多い夏に行ってしまったせいかなと思います。やはり静かな方が本当の姿を見せてくれるような気がします。
最後にしっとりと、陽の差し込む美しい林床を紹介。
同行者のひとりは、もうすぐ長い海外生活を迎えます。美しい日本の自然を忘れることなく、新しい環境で頑張って欲しいものです。