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【SO-67アマチュア運用に暗雲】この衛星も先行き不安があり、時々衛星をコントロールするプログラムが「クラッシュ」しているようです。アマチュア衛星通信部分は付け足しですが、今後アマチュア運用はまず無理でしょう。期待しない方がよさそうです◆「クラッシュ」の一因には、衛星内部の不揮発性メモリーが宇宙線によってリセットされてしまうことがあるようです。そのことによってコマンドが効かなくなり、様々なコントロールが出来なくなります。宇宙線を防ぐには鉛で覆うことが考えられますが、鉛のような重たいものを衛星に使うわけにはいかないでしょう。宇宙は私たちの想像以上に過酷な環境のようです◆2009年11月7日にアマチュアの試験運用が初めて行われました。私はこの衛星を使って2009.11.15の初交信から2011.2.28最後の交信まで、95回交信しました。
◆真空中での鉛の使用について、ある大学の方からコメントをいただきました。ありがとうございます『鉛は空気をたくさん吸っているので真空中ではガス(空気)をたくさん出すことが知られている』ので、ロケット・人工衛星では原則として鉛は使わない。とのことです。1気圧の地上と真空の宇宙とでは物質の組成も変化を見せるということですね。ロケット・人工衛星にとってあらゆる「ガス」が悪影響を及ぼし、その対策が第一番であることは知っていましたが、放射線除けに鉛が使えない理由が初めてわかりました。勉強になりました。
※明日は「読み物」として夏の特集記事を掲載予定(長文になります)