●本日午前7時雨16.1℃
【NovemberSat⑤】
【SDRの効用】ここでSDRのおさらい「Software Defined Radio」アンテナで捉えた信号をパソコンのサウンドカードで扱える周波数までダウンコンバート(周波数変換)した後、サウンドカードに入力し、ソフトウェアによって、選局・復調処理を行う方式◆サウンドカードに入力するまでのもののうちの一つがお馴染みのFCDですが、その先パソコンで使うソフトウェアはいろいろあります◆今回数多くの衛星が打ち上がり放出後の初期の段階では、ほぼ同じ軌道を飛翔するでしょう。JA0CAWさんは「SDRによる一括捕捉」を提唱しています。すなわちFCDとSDRソフトウェアを使った広帯域の周波数受信です。FCD+SDRソフトでは一種のスペクトラムアナライザーのように広帯域の周波数を一度に受信出来ますから、衛星のDown周波数を近接順に並べるなどして把握しておき、一つの衛星の周波数を追っていても別の衛星の信号が広帯域受信の中で見えて来るということになります。これはあくまで初期の段階で衛星の軌道がばらけてしまった後では出来ません。これがSDRの効用であり、今回のように多数の衛星が打ちあがった場合に最も有用な使い方と言えるでしょう。つづく
◆画像は「サーマルブランケット」の説明板(筑波宇宙センター・スペースドーム)例の金色に光っている人工衛星の断熱材です。空気の層を作って断熱という訳には行かないのでしょうからアルミ蒸着マプトンが一番上に、そしてダクロンネットとアルミ蒸着マイラーという素材で20層くらいになっているようです。宇宙線の防備・軽減にも役立っているのかどうか。