古の写真で巡るフランス、今回からはディジョンを取り上げます。
15年ほど前にもブログで書いているのですが、改めて見直したり、付け足したりしたくなることもありましたので、再トライしてみます。
まず最初、画像のサン・ミシェル教会についてです。圧倒的なファサードが印象的です。
当時参考にしたJTBのワールドガイドには15世紀のフランボワイヤン様式と17世紀のルネサンス様式が混ざり合った、と書いてありました。
フランボワイヤン様式とは火炎様式とも呼ばれ、窓や装飾の紋様が、炎が波打ち燃えさかるような複雑な形の曲線で描かれている様式とのことです。
更には石のレース、とも、たとえられています。
しかし画像を見ると、そんなに炎的には見えません。
教会やwikiなどのHPを参照してみると、どうやらファサードのメインはルネサンス様式で、画像では見えない身廊などがゴシック様式とのことです。
フランボワイヤン様式自体は後期ゴシックの装飾、付加的な部分の表現することから、一部にはその様式があるのかもしれませんが、説明文の中には、フランボワイヤンのフの字も出てきていませんでした。
以下に、HPから拾った歴史的事項をまとめておきます。
6世紀頃
サン・ミシェル教会の起源となる木造の礼拝堂があった。
1098年まで、サンテティエンヌ修道院に属していた。
1020年
ラングル司教のランバールにより、ロマネスク様式の教会が聖別される。
15世紀末 教会が荒廃する
1497年7月17日
新しい教会の建設について信者を含め協議され、決定する。
1499年8月6日
ジャン・エグノール市長が建設等を許可する
1511~1525年
身廊が建設される
1570年
ファサードの工事が中止
1650年頃
ファサードの工事が再開
1659年
南(右)塔が完成
1667年
北塔が完成