ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

オランジュのサン・テュートロープの丘にある風景案内板(仮)

2021-10-23 07:40:48 | フランス物語



これはオランジュのサン・テュートロープの丘にあった「風景案内板」です。
日本でも同じようなものを見かけますが、正式な日本語名称はよくわかりません。フランス語ではTable d'orientationで、英語ではtoposcope, topograph, orientation table などと呼ばれているようです。
丘や山の眺めのいい場所に置かれ、見える対象物の名称や方角、距離などが地図やイラストマップと共に描かれています。

この案内板、かなり古びていますが、よく見るとTOURING CLUB DE FRANCEと書いてあります。
wikiで調べてみると、これはフランスの観光促進のための組織で、1890年に設立されました。
初期はサイクルツーリングが主だったそうですが、それから観光に関する様々な事業に携わっていたようで、会員数は最大七十万人にも達し、フランスの観光開発に大きな役割を果たしました。
しかし1983年に財政問題により、解散しました。
とすると、この案内板も1983年より以前に作られたもののようです。

この画像は2001年に撮影したのですが、グーグルマップで最近の画像を見てみると、新しいカラフルな風景案内板が作られていました。
作成者はLes Amis de la collineという組織になっていました。
「丘友の会」とでもなるのでしょうか。
サン・テュートロープの丘の庭園の管理や植樹、遺跡の調査研究などの活動を行っているようです。
この案内板制作も活動の一環のようです。
多くの方々の地味な活動のおかげで、大切な場所が維持管理されているのは大変有難いことだと、いつもながら感謝する気持ちになります。