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スタニスラス広場の像と制作者ジャコについて(ナンシー)

2022-12-18 05:11:02 | フランス物語

スタニスラス広場に入ります。
前回の凱旋門の反対側を望むことができます。
後ろ姿の像はスタニスラス1世の立像です。
正面からの姿を見てみると

このようにたいそう威厳のある姿です。
この立像についてナンシー市のHPでの説明によると

 

Sous le Consulat, la société académique de Nancy projette d'ériger un monument en l'honneur de Stanislas. Un premier projet est prévu pour la place de la Carrière, puis pour le socle de l’ancienne statue royale. Une souscription est lancée dans les départements de la Meurthe, des Vosges et de la Meuse.

執政政府《1799-1804》の下で、ナンシーの学会はスタニスラスに敬意を表して記念碑を建てる計画を立てます。最初のプロジェクトは、カリエール広場で計画されており、次に元国王像の土台で計画されています。ムルト県、ヴォージュ県、ムーズ県で寄付金を募りはじめました。

C’est au sculpteur Georges Jacquot (1794-1874) qu’est confiée la réalisation d’une statue représentant le monarque en habits polonais vêtu du manteau royal. Le 12 mai 1826, la commande est passée pour 6 000 francs. La statue de Stanislas, coulée par le fondeur Soyer, est réceptionnée le 22 octobre 1831. Elle pèse 5 400 kg et mesure 4,13 m.

彫刻家のジョルジュ・ジャコ (1794-1874) は、ポーランド国王の礼服を着た君主を表す像の作成を任されました。1826年5月1日、注文は6,000フランで行われました。鋳造者ソワイエによって鋳造されたスタニスラスの像は、1831年10月22日に受領されました。重さ 5,400 kg、大きさ 4.13 m です。

Remplaçant la statue de Louis XV, celle de Stanislas n’en n’est pas moins un éloge au monarque. De son doigt tendu, Stanislas montre le médaillon du roi de France que soutient le groupe de la Renommée en haut de l’arc de triomphe.

ルイ15世の像に取って代わったスタニスラスの像は、それでも君主へのオマージュです。スタニスラスは伸ばした指で、凱旋門の頂上にある栄誉群に支えられたフランス国王のメダリオンを指しています。

 

この制作者のジョルジュ・ジャコについては、ブールジュの美術館訪問の際、彼の作品を写真に撮っていました。
たくましくてゴツいスタニスラス像とは違い、柔らかくて妖艶なオダリスクの彫像です。
この時代の彫像家(というかその工房)は、後世の例えばロダンやマイヨール、ブールデルなどと違い、依頼者の希望に応じて、作風も大きく変わるようです。
この対照的な二作を見比べて、改めてそう感じた次第です。

(スタニスラス像の画像もナンシー市のHPからです)
 
コメント
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