ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

アルザス欧州自治体(CeA)の議長選

2021-01-11 14:24:24 | フランス物語
アルザス欧州自治体では、2021年1月2日に初めての議会が開かれて、議長が選出されました。HPを訳します。

Résultat de l'élection du président de la Collectivité européenne d'Alsace

C'est M. Frédéric Bierry, anciennement président du Conseil Départemental du Bas-Rhin, qui a été élu président de la Collectivité européenne d'Alsace suite au vote des Conseillers d'Alsace lors de cette première séance plénière de la CeA.

アルザス欧州自治体の議長選の結果

このCeAの最初の全員議会でアルザス議員の投票を受けて、アルザス欧州自治体の議長に選出されたのは、元バ・ラン県議会議長であったフレデリック・ビエリ氏です。

Résultat du dépouillement
79 votants
75 bulletins Frédéric Bierry
4 bulletins blancs
Au premier tour de l'élection, Frédéric Bierry remporte 75 suffrages (minimum nécessaire : 41) et devient donc le Président de la Collectivité européenne d'Alsace.

開票結果
79人の投票者
75票のフレデリック・ビエリ票
4票の白票
第1回投票で、フレデリック・ビエリは75票(最低必要数:41票)を獲得したため、アルザス欧州自治体議長に選出されました。

Composition de la Commission Permanente
l'ensemble des élus sont membres de la Commission Permanente
15 sièges sont donnés à la vice-présidence :

常任委員会の構成
すべての議員は常任委員会のメンバーです。
副議長は15人です。
(以下略)
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アルザス欧州自治体(CeA)の主な数値とロゴマーク

2021-01-10 15:36:27 | フランス物語
更にアルザス欧州自治体のHPを訳してみます。

Chiffres clés de la CeA
Population : 1,9 M d’habitants (4ème rang)
Communes : 880 (514 dans le Bas-Rhin et 366 dans le Haut-Rhin)
Budget : près de 2 milliards d’€
Personnel : 6 200 agents (avec le transfert des personnels d’Etat)
3 agents pour 1 000 habitants
Bâtiments : 376 lieux publics de proximité, 147 collèges publics (2ème Département de France), 210 établissements d’accueil pour les personnes âgées
Routes : 6 300 kms
Marqueur des plaques d’immatriculation : logo Acoeur

アルザス欧州自治体(CeA)の鍵となる数値
人口 :190万人(4番目)
コミューン(市町村):880(バ・ランで514、オ・ランで366)
予算 :約20億ユーロ
職員:6,200人(国の職員の異動を含む)
1,000人の住民あたり3人の職員
建物 :376の地方公共施設、147の公立大学(フランスで二番目に多い県)、210の高齢者受入施設
道路の距離:6,300 km
ナンバープレートのマーク:ハートマークのロゴ





一番最後がよくわからなかったのですが、どうやら車のナンバープレートに付け加えられたロゴマークのようです。
Aを取り入れたハートマークになっています。


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アルザス欧州自治体(CeA)とは何ですか?

2021-01-09 15:32:35 | フランス物語
CeAのHPを読んでみました(日本語訳は不正確です(^_^;))
La CeA, c'est quoi ?
Cette organisation politique et administrative est composée de 80 conseillers d'Alsace représentant les cantons du Haut-Rhin et du Bas-Rhin, soit 40 binômes hommes/femmes.

CeAとは何ですか?

この政治的および行政的組織は、オ・ラン県とバ・ラン県のカントンを代表するアルザスの80人の議員、つまり40人の男性/女性のペアで構成されています。

(カントンというのは、フランスの行政区画のひとつです。

ただし州や県やコミューン(市町村)のような地方団体にはあたりません。

コミューンの一つ上の行政区画にあたります。

現在は県議会議員の選挙区としてなど、限られた役割しかありません。

あと男性/女性のペアということは現在のフランス県議会選挙の「パリテ二人組投票」わかりやすく言えば「混合ダブルス制投票」から来ていると思います。)



Les services et politiques de la CeA sont ceux des deux conseils départementaux auxquels s'ajoutent des compétences spécifiques et particulières à l'Alsace, liées notamment à sa situation géographique.

CeAのサービスと政策は、特に地理的状況に関連する、アルザス特有の権限が付け加えられた2つの県議会のものを受け継ぎます。



La CeA représente une seule collectivité qui agit dans la proximité à l'échelle de l'Alsace et avec ses voisins transfrontaliers, l'Allemagne et la Suisse. Son statut unique est renforcé par sa position dans l’espace rhénan et les institutions européennes qui lui donnent une importance particulière en Europe.

CeAは、アルザスの規模で、国境を越えた隣国であるドイツとスイスと近接して行動する単一の地方自治体です。その独特の地位は、ライン河沿岸地域という場所と、ヨーロッパで特別な重要性を与えているヨーロッパの機関によって強化されています。

(団体の名称の通り、ヨーロッパの地方自治体としての心意気を感じます。ストラスブールのドイツ国境やスイスのバーゼルで触れたライン河や、ストラスブールのEU議会や欧州評議会を思い出します)
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アルザス欧州自治体(CeA)発足

2021-01-09 07:08:16 | フランス物語
La Collectivité européenne d'Alsace (CeA) est née de la fusion des conseils départementaux du Haut-Rhin et du Bas-Rhin. Instaurée par la Loi Alsace du 2 août 2019, elle est entrée officiellement en vigueur le 1er janvier 2021.

アルザス欧州自治体(CeA)がオ・ラン県とバ・ラン県の合併により誕生しました。2019年8月2日のアルザス法により設立され、2021年1月1日に正式に発効しました。

フランス語文はこの組織のHPからです。
とりあえず日本語に訳してみました。
まずは驚きました。
アルザスという、歴史的に複雑な地域とはいえ、フランスの海外県や島ではない本国で、このような地方行政の例外的な組織ができるとは。そして自治体の名称に欧州が入っているのもアルザスらしいといえばいえるのですが、特徴的ですね。
そして県と県が合併して県ならわかるのですが、新しい行政体になるのですね。
以前から合併の予定はあったそうですが、州(地域圏)の改革でアルザス州が無くなりグラン・デスト州にアルザスが飲み込まれる形になってしまったので、今回のような形式になってしまったのかもしれません。
まず組織名の日本語訳ですが、Collectivitéを辞書で見てみると「集団、団体」とあったのですが、ちょっとそれでは名前に貫禄が出ない、ということで(笑)自治体と訳してみました。
フランス語も地方行政もよくわかっていない自分ですが、今後少しずつでも調べてみたいと思います。



(画像はアルザス日帰り旅行のパンフレットです)
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テラスにそびえるアンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像(シャンティイ)

2021-01-03 07:49:21 | フランス物語
画像は大元帥のテラスに位置する「アンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像」です。
1886年にポール・デュボワにより制作されました。
そばにおじさんが居てくれたおかげで、タバコの箱を置くように、だいたいの大きさが推測できます(笑)。
アンヌ・ド・モンモランシー(1493~1567)は大元帥まで出世したルネサンス時代の要人の一人です。
時代的にはイタリア戦争(1494~1516 1521~1559)や宗教戦争(1562~1598)の頃の人です。
フランソワ1世(在位1515~47)とともにマリニャンで戦い、アンリ2世(在位1547~59)やシャルル9世(在位1560~74)の時代にはギーズ家の権力者やプロテスタント勢力と戦いました。
1567年のサン・ドニの戦いで、74歳でこの世を去りました。

シャンティイとのつながりは、父であるギョーム・ド・モンモランシーから1522年にエクアン、モンモランシーの領地とともにシャンティイを譲られたことから始まります。
1560年頃には城の南の一画にプチ・シャトー(別館)と呼ばれる2つ目の城を建てるよう建築家のジャン・ビュランに依頼しました。またこの騎馬像が置かれてあるテラスを改修したり、庭園や城の正面の芝生など領地内に7つの礼拝堂を建てました。
17世紀にシャンティイを所有することになる大コンデ公はモンモランシー大元帥の曾孫になります。


(ニコル・ガルニエ著 シャンティイー および フランス史10講 岩波新書 を参考にしました)
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