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理由を考えてみる~埼玉学園大学 インターンシップの授業にて~

2019-12-10 20:37:29 | ES
こんにちは。有限会社人事・労務の髙橋です。

先日、埼玉学園大学のインターンシップの授業でお話しさせていただく機会がありました。私自身のキャリア、経歴を踏まえて、今の学生に思っていることを伝えるということで、私からは「皆さんは将来何をしたいですか?」と投げかけをしました。



私自身が、昔から自分のやりたいことというか意思というか、自分の考えが希薄でした。正直、今でもまだまだ弱いとは思います。

同じような方も少なくないのではと思いますが、今まで自分の進路をどのように決めてきたか思い返してみた時に、自分の意思はほとんど絡んでないなあと感じました。周りから「この職業はどうか」「あの分野はどうか」と言われたことに対して、特にいやだなと感じることもなくそのまま選択していたように思います。

幸か不幸か、学校での勉強は真面目にやっていたため、大学進学までは割と順調だったのですが、その後の法科大学院での勉強で挫折することになりました。一度、つまづいた後に追い付いていくモチベーションがまるで湧かなかったのです。



それもそのはずで、今まで自分で真剣に進路について考えてこなかったので、「なんでこんなに頑張らないといけないんだろう」とか「他の職業じゃダメなのか」ともやもやするようになりました。もしかしたら周りから言われているこの道じゃないといけないんだという強迫観念もあったかも知れません。

ただ、これから進路を決めるだとか、今まさに悩んでいるといった方に安心していただきたいのは、ほとんどの多くの方は「自分が将来何をしたいか」という問いに対する答えは持っていないということです。すぐには決められないのが自然なのだと思います。大いに時間をかけて悩んで良いのだと思います。

実は法科大学院にまで進学して一心不乱に勉強している学生でさえ、「絶対に将来こうなってやる!」という志を持っているのは約2割程であるという話を聞きました。あとの8割はなんとなくであると。
実際、約30名近くのこの授業の中で「将来何がしたいか明確に決まっている人いますか?」との問いかけに手が挙がったのは3名でした。

自分の進路が明確に決まっている方はそれで良いのです。そうでない方は一度自分の将来について「なぜ?」という理由を自問自答してみていただきたいです。「なぜこの進路?」「なぜこの分野?」「なぜこの職業?」という問いを大切にしてほしいです。
その部分がうやむやになっていると、実際に就職して社会に出てみて「なんかやっぱ違うな」と感じて辞めてしまったり、仕事自体が辛くなる可能性もあるでしょう。



自分一人の視野では、先入観もあったりでおのずと見える範囲には限界があります。だからこそ、自分の様々な可能性を潰さないためにも、色んな人たちと多様な関係性を築いていくことが大切であると思います。

何か誘われたらとりあえず行ってみる、見てみる、知らない人の話を聞いてみるという具体的な行動を起こしてみる。実際に見てみないと分からない、聞いてみないと分からない、やってみないと分からないことはありふれていると思います。触れてみる中で「これだ!」と感じるものがあると思います。

自分のやりたいことができているという方たちも、たまには「なぜ?」と自問自答してみることで何か新しい発見のきっかけがあるかも知れません。

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