こんにちは。有限会社人事・労務の森脇です。
今回は、弊社併設の903シティファーム推進協議会が台東区・浅草で行なっている「よみがえれ!浅草田圃プロジェクト」から田んぼと、その田んぼに住む生き物たちとの関わりについてご紹介したいと思います。
皆さんの中で、お米がどのように育ち、どんな環境の中で生まれてきているのかをご存知の方はどのくらいいるでしょうか?
ここで一つ問題です。
Q.トンボの生息地は川、沼、池、田んぼなど多くありますが、日本全国で田んぼから生まれる赤とんぼの割合は、全体の何パーセントでしょうか?
なんと、99%もの赤トンボたちが、田んぼで生まれます。
田んぼには、稲作という役割だけではなく、治水や地下水涵養、気候調節、生物多様性の維持といった、農業・農村が持つ多面的機能においても重要な役割を担っています。
トンボの幼虫のヤゴの主食は、温かい水にいるオタマジャクシやミジンコです。
この虫たちにとって田んぼは、絶好の住処。
そのため田んぼには実に約8000種もの生物が共生しています。
この8000種の生き物が、私たちの食べ物を生み出す田畑があることで、生きることができる。
今年で3回目となるよみがえれ浅草田圃プロジェクトでは、
豊作祈願を経て、田植えから稲刈り、そしてご奉納まで、子どもたちとともに行っています。今年は、稲だけでなく稲の隣にさつまいもやイチゴなども植えました🍠
台東区は、農地が0%と言われています。
また全国各地では、大量生産・大量消費の経済社会の流れを受けて、農作放棄地が増加する一方です。
絶滅していく生物が多い中で、現在の絶滅危惧種と呼ばれている生物の全体の約30%が、田んぼの生き物です。
昨年は、イネの周りにどこからともなくカエルが現れ、トンボが空を舞っていました。
ミミズやヤスデや、カエルやてんとう虫など、今年も多くの虫の姿を発見。
その虫たちは、自然の姿をありのままに反映してくれています。
ミミズが土の上で乾涸びていると、土の中が熱くなり土が弱っている証拠。
稲に普段見ないルリチュウレンジという虫がくっついていると、その虫の幼虫の餌となる、さつまいもやいちごの土壌に害虫がいる証拠。
普段私たちが気付けないことを虫たちは教えてくれます。
よみがえれ!浅草田圃プロジェクトの活動は、私たちが田畑を浅草という都市に作ることにより、そこに懐かしくも新しい「自然」を作り出します。そんな自然から私たちは、循環する生態系を実感し、多くのことを学びます。
これからも地域のみんなと共に、自然と生きるよろこびを体感していければと思います。
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