皆さん、こんにちは!(有)人事・労務の白川と申します。
弊社が開講するオンラインセミナーでは、ウェルファイなイノベーション(持続可能な幸せ視点の革新)を、思考に起こす「場」を提供することを試みるものとして、受講者と共に学びを進めています。
第2回講義では、地域学、地域コミュニティといったテーマで、2名の講師陣をお迎えし貴重なお話を聴かせていただきました。
一人目は、世田谷区の松陰神社前で本屋さん・コワーキングスペース・イベントスペースの3つが融合した場を提供する、わかまつや代表 吉澤 卓氏。
吉澤さんのお話から飛び出したのは、「コミュニティは求められていない!」という衝撃的な一言。
吉澤さんによると、コミュニティとは、地域に根強く残る運命的・宿命的な関係性を核にしたものであり、そのようなコミュニティは都市では既に崩壊しており、これからも回復することはないと言います。
一方で、意図や関心を共有する人の集まりであるアソシエーションが数多くあり、これからますます求められていくそうです。
キーワードは''自発性''。
自分が好きなこと、大切だと思うことを形にし、そこに集まってくる人とどう関わっていくか。自分の内部にある大事だと思う気持ちと、そこに共感してくれる人との繋がりが重要なのではないかと感じます。
「コミュニティは求められていない。」それは言葉の捉え方の違いかもしれませんが、従来のコミュニティではなく、共感し合う人々が集う新たな、多様な繋がりの場が生まれていくのではないかと思います。
普段コミュニティに属する一員として、またいつかコミュニティを作りたいという思いがある人間として、コミュニティのあり方について改めて考えるきっかけをいただきました。
もう一人方は、株式会社オルタナ取締役兼、「オルタナS」の編集長を務め、環境や社会を視点とした活動を行う池田真隆氏。
池田さんからはCSRやESG投資についての専門的な内容で、利益という目に見える数字を第一に考えていた時代から、企業や投資のあり方が環境や社会のためになるかどうかという視点に変化しているというお話がありました。
いかに社会に対するネガティブインパクトを減らし、ポジティブインパクトを増やしていくか。
そこにCSR、ESG、SDGsといったキーワードが含まれています。
近年SDGsという言葉が本当に多く聞かれるようになり、私自身も非常に関心のある内容ですが、高い目標、そして多様な要素が含まれているがゆえに達成は非常に難しいと言えます。
大きな変革がなければ、現代社会にある課題を解決することはできないかもしれません。
しかし、社会や人々の意識は確実に変化してきていると言えます。
自分が大切にしたいもの、社会のためにしたいと思うこと、その想いを見失わないこと、その上で個人やいちコミュニティの活動を地道に継続し続けること、その積み重ねが広がり大きな変革に繋がっていくのではないかと思います。
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