みなさん、こんにちは。(有)人事・労務の山﨑です。
ゴールデンウィークが終わりましたね。
ゴールデンウィークが明けると「5月病」という言葉を耳にするようになります。
「5月病」は気分的なものなのか、病気なのか
いまいち知っているようで、よく分からないなあと思い、調べてみました。
<症状として出るもの>
●精神的症状
・悲しみ、憂うつ感
・不安感やイライラ感、緊張感
・無力感、倦怠感、気だるさ、やる気が出ない
●肉体的症状
・食欲不振、体重減少、嘔吐、胃痛、吐き気
・寝つきが悪い、朝早く目が覚める、不眠
・動悸、めまい、血圧上昇、手や足の裏に汗をかく
・頭痛やひどい肩こり
●行動
・消極的になる、周囲との交流をさける、引きこもり
・飲酒、喫煙量が増える
・身だしなみがだらしなくなる、落ち着きがない
引用:アドバンテッジJOURNAL
4人に1人が経験する「5月病」。必要なメンタルヘルス対策とは?
https://www.armg.jp/journal/101/
5月病の正体は、軽度のうつ「適応障害」です。
「適応障害」とは、医学的な定義として
- 重大な生活上の変化もしくはストレスに満ちた生活上の出来事に対する適応の時期に発症する。
- 個人の素質や脆弱性は、発症・症状形成に大きな役割を演じているものの、ストレッサーなしには適応障害は発症し得なかったと考えられる。
- 主たる症状は不安、憂うつな気分、行為の障害(無断欠勤、けんか、無断運転など)であり、この結果、仕事や日常生活に支障が生じている。
- これらの症状は、うつ病や不安障害など他の疾病の診断に該当するほどは重篤でない。
- 発症はストレッサーの発生から1~3か月以内であり、症状の持続は通常6か月を超えない。
とされています。
適応障害自体は、軽いうつ病なので時間が経てば治る人も多いのですが場合によっては重度の精神疾患やうつ病に発展してしまうこともあります。
その違いとどうすれば良いのかは「ストレスとの付き合い方」や「変化にどう対応していくか」だと考えられます。
少し話が逸れますが、
私には現在大学3年生になる妹がいるのですが、妹はこの春3年生を迎えず1年休学することを決めました。
理由は新型コロナウイルスの影響で去年1年間ずっと大学がオンラインになってしまい、さらに学校外の交流もなくなり家に籠ったままオンラインの授業だけを受ける生活がストレスだったそう。
また今年1年間オンラインで大学3年生を送るより、1年待って少しでも状況が改善すればリアルな体験が伴う大学生活を過ごせると考えたようです。
妹にとっては、去年の環境が大きなストレス要因であり、他の人と卒業がずれたとしても待つことで(ストレスと一旦距離を置くことで)本来の自分を保つことがベストだと判断したようです。
私はその選択をした妹を純粋に凄いと感じます。
学生時代の私は、何でもスピードがあって速い方が良いと思っていました。
単位を取ることや、卒業、就職など人より遅れを取りたくないという見栄があったのかもしれません。学生時代の私がコロナ下の状況に対面していたら、なんとなく提示されるオンラインな毎日を仕方なく受けいれて過ごしてしまっていた気もします。
妹の件で感じたのは、ストレスとの付き合い方は様々だということ。
まずは、何が自分のストレスか知る。
そして、我慢、耐えることだけが解決策ではない、と知る。
状況は変えず考え方を変えてみる、というのも一つの手。
緊急事態宣言が延長されて、またピリピリした世の中が続きますが、ちょっとした自分のメンタル不調に早めに気づけると良いのですね。
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