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読書会で深まる『タダの箱庭』の魅力

2024-07-29 18:17:24 | 組織開発・社風改革
『タダの箱庭』。SNSでよく見かけ、そのインパクトある見た目とメッセージ性で気になっていたこの本を、JUNKANコミュニティのけいちょんこと石野慧太さんが読書会として取り上げているということを伺い、ぜひ弊社でも!ということで、先日初めて社内で開催しました。



📚『タダの箱庭』については、けいちょんがまとめてくださっているこちらの記事をご覧ください☆彡
https://note.com/lifetransit/n/n1819c8c589da


初回はリアルで。
一冊ずつ、大きな本をけいちょんから受け取り、まずはパラパラと開いて、それぞれに気になるページに目を通していきました。



この本には、「仮想未来世界を舞台にした社会実験」というメッセージが重ねられており、1059名もの支援者が集まり、1000万円を超えるクラウドファンディングによって一万冊が各地に配られました。

「市場規範(見返りを求めるコミュニケーション=金銭的インセンティブや損得勘定が関わる)」と「社会規範(見返りを求めないコミュニケーション=親切心や贈与に基づくコミュニケーション)」という、全くルールが異なる2つの世界を生きている一方で、この2つのルールが全く異なる世界をごちゃまぜにしてしまっており、その結果として日常に不調和が生じているため、両者の違いを理解し合うことで関係性を改善し、”人生という名の物語のクオリティを上げることができるはず”、と言います。

そして、それら2つの異なる世界の存在を認識・理解し、適切な選択をしやすくするために、この『タダの箱庭』を通して社会規範的世界を体感していこう、というメッセージを受けて、けいちょんが各所で読書会を開催しています。



『タダの箱庭』で取り扱われているのは「お金」というテーマ。
日本では、日頃なかなかオモテで話題にして話すことは控えようという風潮が強く、家族内ですら”直接は言いづらい””何か起きた時に初めて深く考える”という分野になりがちな「お金」。
生き方・働き方における「お金」との関わりエピソードを記事として読み進める中で、無意識に自身の中に装備している固定的なメガネ(捉われ)の存在に気づくことができる、というわけです。
そして、グループ内で対話をすることで、お互いのメガネを知り、その背景にあるできごとや気づきを知り、自身の視点や視野の広がりを体感することができるのです。



今回の弊社の読書会では、最初の章の2記事を取り上げて、時間を定めて「読み」、その後グループ内で「対話」、という形式で進めていきました。
同じ場・同じ時間の中で同じ記事を読んでいるのに、気になるポイント・解釈のしかた、そしてひもづくエピソードが異なっていることがおもしろく感じました。
そして、たった数十分の対話の中でも、「あの時こういう感覚で居たからあの言葉が出てきたんだなあ」「そういえば自分も同じように考えていたなあ」等々、”他者の言葉に触れながら自身の内省が深まっていく”という作用が生じることに、不思議な感覚を覚えました。

対話を重ねるごとに”異なり”が明確になるのだけれど、その重なり合いから、文脈や話題の軸があぶり出されてきて、新たな視点をもって物事の事象を捉えることができる-、そんな対話の効能を体感できたように思います。

社会人になると、「わたしたちは(We)」や「これは(It)」で語ることに慣れてしまい、「わたし」を主語に自身の違和感や小さな違いを言葉で伝え合うことから遠のいてしまいがちです。
しかし、この『タダの箱庭』という共通の題材を通して、「わたし」を主語に気づきを述べ合うことで、自身の真からの言葉をIメッセージで伝え合うトレーニングにもなるのではないかと感じました。
そして、”扱いにくいテーマ”でもある「お金」について、ひもづく物語りを掘り起こし、他者の視点に触れることで、少しずつ自身の中にある固定的な囚われが緩んでいく感覚も味わることができます。


この読書会を続けてみた時に何が起きるのか。どのように観える世界が変化するのか。
楽しみに次回も参加したいと思います。


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