臓器移植を受けた患者は、ガンの発生率が高くなると、報じられています。
それはこうした免疫機構の働きによって出現率した悪性新生物に対して、生体がふたたび防衛を機能を回復し、細胞のリンパ球などが反撃の体制を整え、見事に敵に打ち勝った場合であろうと考えられています。
生体とガン細胞とが、免疫療法能をめぐって綱引きをし、生体が勝った場合がこれです。
逆に免疫能を低下し、その機構を乱す刺激もたくさんあります。
薬剤だけでは抗ガン剤,ステロイド、ホルモンの投与などあげられます。
また移植臓器を排除する免疫機構を抑えるために、イスラム、サイオクロスポリンなどの薬剤が与えられます。
そのために、免疫能が低下するという結果が生まれ、臓器移植を受けた患者は、ガンの発生率が高くなると、報じられています。
手術それ自体も免疫力を低くするといわれ、そのため術後感染はとくに注意する必要があるんです。
栄養障害、妊娠、深酒、夜更かしによっても免疫力は低下します。
「ガン、成人病、エイズの本」片山文彦著 早稲田出版より。