どうもこれは光速より速い、という数値が観測された時、研究者のみなさんは一体どんな思いだったのだろうか。ニュートリノが光速より速いらしいというニュースが世界を駆け巡った時、すぐに話題になったのがタイムマシンの話だった。研究者のみなさんも、そんな夢を見たのだろうか。 タイムマシンが未来において製造されているなら、今もそれは存在するはずだ、という意見がある。今われわれの目の前にタイムマシンが存在せず、未来人がいないのだから、未来でタイムマシンが出来ているというのは夢物語だ、という理屈だ。 科学の発見は、古来から目の前にあったにも関わらず全く気づきもしなかった人々が、技術の進歩によって気が付くようになってきて、ようやく「発見」されていることが多い。地球が球形であったことなど、当たり前のような話が、「発見」されるまでは、そうなのかもしれないと思っていた人はいただろうが世間一般には知られていない事実だった。 同じような例はいくらでも挙げることが出来る。分子を形成する原子や原子を形成する素粒子などは、そもそも存在していなかったわけではないが、技術の進歩によって小さなものを確認することができるようになって初めて「発見」された。 タイムマシンがどんな形をしたものであるかはわからないが、初めに映像化されたものが人々の先入観を左右する。案外H・G・ウェルズあたりはわれわれに間違った先入観を植え付けにやってきた未来人だったかもしれない。 われわれの母星地球は宇宙空間の中で静止しているわけではない。太陽の周囲を高速に回っており、その太陽は銀河中心の巨大なブラックホールの回りを高速に回っていて、しかも銀河系全体がアンドロメダ星雲と衝突するコース上を高速に移動中だ。その上、そうした宇宙空間自体が宇宙の膨張によって急速に拡張している。 つまりほんの少し過去でも未来でも、われわれは宇宙の座標上、かなり異なる位置に移動してしまっている。タイムトラベルを行う前の物質に加わっていた様々な力が、タイムトラベル後の物質に等しく加わるのか、そうでないのか全くわからない。惑星間の重力による慣性の法則がタイムトラベル前後に等しく作用するとすれば、タイムトラベル後はその時点の空間が持つ慣性のベクトルとはかなり異なるベクトルで射出される可能性もある。 様々なリスクを考えると、たとえタイムマシンが建造できたとしても地球表面に建造するとは考えにくい。しかも、かなり高額な予算を必要とする話だろうから、おそらく国際協力無しに作り上げるのは難しいことだろう。 現在まで、われわれに発見されなかったのは、おそらく観測しづらい宇宙空間に常設されているか、建造される以前の時代にはごく稀にしか姿を見せないからかもしれない。いずれにせよ、今目の前に無いのだからソレは無い、と言い切ることはできない。特に21世紀に入ってから、世間の常識とは比べものにならないぐらい科学は柔軟になった。 光より早い物質が存在する、というだけで一気に夢が広がる。生きているうちに、火星探査をこの目でみられれば、などと思っていたが、太陽系をはるかに超え、4光年先の恒星アルファケンタウリまで行く恒星間宇宙船が飛び立つ姿をこの目で見ることができるかもしれない。(三)
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