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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

日本画

2012-05-10 09:20:25 | 日記
先日、美術館で日本画の大家である後藤純男氏の作品を観る機会があった。その展示場には、3畳程度の大きさでも数億円と言う値がついている作品や12~3畳もあろうかと思える巨大な絵画もあり、展示されている作品の金額を合計すると100億円に達すると言う。

日本画と言えば、水墨の濃淡を使った絵をイメージする方が多かろう。自分もその一人であった。しかし、近代日本画は、そうではないらしい。
後藤氏の作品も実に鮮やかな色彩で描かれていた。「これは写真ではないか?」と錯覚しそうな作品が目立った。
学芸員の説明を借用すると、洋画は、布製のキャンバスに絵の具を塗って描く。日本画は、キャンバスに和紙を使い、塗るのは絵の具でなく、鉱石や貝殻である。赤や青の鉱石を細かく砕いて、それをニカワと混ぜて描くものだと言う。
使用する鉱石には非常に高価なものもあり、牛乳瓶1本分で2000万円する材料を見せて貰った。

後藤氏は、仏教の住職の家に生まれた。その影響もあってか、彼の作品には、古都の寺院を描いた作品が多い。
一つの寺を夏、秋、冬と季節ごとに描いた3作品の前に立ち、暫し時の立つのを忘れて見入ってしまった。例えば、京都の三千院三題の内を素材に、初夏の緑に覆われた山門を描いた「緑映」、燃えるような赤い紅葉の「行く秋」、そして一面が白く覆われた「雪」の3点がある。

これ以外にも移り変わる法隆寺の四季を描いている3作品があった。緑の葉や紅葉の一枚一枚がくっきりと丁寧に描かれており、すべての葉を描くには気の遠くなるような時間をかけたことが想像できた。
これは美的センス、描く技術力もさることながら、強靭な精神力と忍耐なくしては成し得ないことである。
勿論、一朝一夕にできたわけでなく、長年の修行の中で培われてきたものが作品となって現わされたものだろう。
正にプロの仕事を見せつけられた思いであった。(平)


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