最近、いや以前から?色々足りていない。
12月にも入り、例年通り年末進行→年度末進行に突入するケースで、毎年この時期から時間も人手もお金も足りない。ナイナイ尽くしでキリが無い。
ただ近年はIT業界での人手不足が深刻化しており、特に今年はひどい様な気がしてならない。
世間的にも色々不足しているのだろうが、意外に思ったのが、今バターが不足しているらしい。確かにスーパーの店頭を見てもバターが売り切れ状態だ。
1件だけかと思えばどこに行っても品薄の状態である。
よくよく調べてみると、今年は2008年にバターの在庫量が激減した時以来の不足っぷりだそうで。
猛暑で弱った乳牛の乳の出が悪く、あまり生乳が取れなかったのが原因らしい。他にも円安の影響で輸入飼料価格が高騰し、(主原料はトウモロコシ)儲からなくなって酪農をやめた人も多いらしい。後継者問題や、TPPによる価格競争を懸念して酪農を取り巻く経営環境が悪化の目処しか立たずやめる人も多いそうな。
個人的には、あまりバターを必要とする生活をしていないわけだが、これからのXマスシーズンに向けて、農林水産省は2回に渡ってケーキを作るためにバターが大量に必要であり、業務用バターを緊急輸入して確保したが、ここに来てまた足りなくなってきたらしい。
コンビニでのたらこパスタもバターが乗っている。あれも値上げしたり店頭から消えたりするのだろうか。実はマーガリンでしたというオチだとちょっと恥ずかしいが。
ちなみにバターの原料となる生乳は、増産するにしても乳牛を増やしてから2年はかかるそうで。今乳牛を増やしても、とても今の不足状態を復旧させることはできない。
そして日本の酪農はほぼ輸入穀物に依存した方式のため、今後も厳しい在庫状況になる事が予想される。
酪農の方式については、今ニュージーランドが注目されている。ニュージーランドは牛乳生産量世界9位、コスト面でもかなり安く、1リットルあたりの生産コストは約15円。ちなみに日本では北海道で70円~80円。その放牧技術に学ぶところは多いとか。そのまま日本でも応用できるかは不明だが、酪農の世界でも改善は早急に必要なのだろう。
いつもの通り翻って我らがIT業界はどうだろうか。
冒頭でも述べたとおり、常に人手不足であることに変わりはない。しかもITでの開発(=設備投資)についてはまだまだ各企業で活発ではない。予算が限られてしまうため、安く造り変えたり、既存のものを延命してなんとか使っていこうという動きがまだまだ多い。大きな新規開発案件については耳に入ってくるのはほんの一握りという印象だ。
新規に関しては、試作研究開発のもので小規模のものが多い。小規模のものは短納期である事が常であり、開発にかけられるコストも限られる。小規模とは言え、そこには兼任であってもマネージャ、リーダが必要であり、小さなピラミッドを構築せざるを得ない。小さなピラミッドが乱立するということは、マネジメントとリーディングが(も)出来る人材が同時多発で集中的に必要になったりするわけで、必然的に作業員だけが余る状態になる。頭数が多くても人手が足りないのはこういうわけだ。これはキツイ。
足りないなら足りないで、それを前提にシステム開発の在り方、システム開発のビジネスそのものを改革しなければならないのだろう。ここは以前から叫ばれているのだが、一向に変わる様子が無い。技術そのものが移り変わっているのに、開発の計画、体制、方式、評価、提供の在り方が変わらないというのは歪であるというもどかしさは年々膨らむばかりだ。
ただし日本では安直に欧米式のシステム開発手法、体制をとりいれてもまだうまくいかないと感じている。ただここは話が大きく脱線するのでまた別の機会に。
日本でうまくやれる方式を編み出さないと今後も厳しい状況が進むのだろう。リソースが限定された状況下でのモノづくりは日本のお家芸だ、ここは何としてもクリアしたい。
「今切迫して足りてない本当のものって何なんでしょうね。刑事長。」
「うむ、忘年会続きで財布の中身が切迫して足りない。」
「・・・・」
お酒の飲みすぎには注意。体調的にも財政的にもって事でここまで。
(刑事長)
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