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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

人間ドック

2014-12-15 08:23:33 | 日記
 毎年1回似たような時期に下剤を飲む。年に1度のことだ。赤い小さな粒を2錠。おかげでグルグルぐるぐる来るわけだが、それでスッキリするわけではないのが、このバリウムというねっとり白い物質の嫌らしいところだ。

 発泡剤を飲み、バリウムを飲んで逆さになったりごろごろ転がったりさせられ、挙げ句の果てに危険極まりない放射線を浴びせられてもなお、文句ひとつ言えずゲップをすることすら許されない。そんな過酷な胃の検査が終了すると、手渡されるのが、この下剤だ。昔、小学校時代に生徒の健康のためということで肝油ドロップを摂取する政策が取られていたが、そんな甘いものとは程遠い。

 科学がここまで発展してもなお変わらない古い伝統の儀式。そもそもX線の照射をばりばり浴びることが身体の細胞達にとって嬉しいことだとはとても思えない。先進国の病気の上位がガンだと言うのは実は健康診断でX線を使って来たからではないかと疑ったりする。温暖化の影響で電離層が縮退し宇宙線の量が増えている。宇宙放射線を浴びる量が増えているのに、また放射線である。以前は安全だと思っていたことも今ではそうでなくなったということだってあるだろう。実際調べてみたらバリウム検査でなくて内視鏡の検査の方が安全だと主張している先生もいるようだ。

 だからと言って内視鏡の検査というのも、ちょっと前向きになれない。20年以上も前のことなので今とは技術が大きく異なるのだろうが、いわゆる胃カメラをぐいぐい喉の奥に押し込まれたことがある。モズに串刺しにされたカエルの気分だった事を今でも鮮明に覚えている。非常に辛かった。今では当時の何分の1かの細い細いものだと思うが、扱うには高い技術が必要なのだろう。腹腔鏡手術で亡くなった方が何人というニュースをつい最近見たばかりだ。健康診断の現場にいる方が高い技術をお持ちかどうかはわれわれにはわからない。属人的な技術に頼る検査というのもいかがなものかと思うのである。

 今進化しているのは小さなカプセルカメラだと言う。今のところ小さいと言ってもナノマシンと言えるような極小のマシンは夢のまた夢だ。直径9ミリ長さ23ミリ程度の大きさの遠隔操作型カプセルカメラが実用化されている。素晴らしい進歩ではあるが、この大きさを飲み込んで排泄しなければならないと考えると、バリウムでもいいかな、と思ってしまうサイズである。もう少し小さくしてもらうか、X線のようにDNAに傷をつける放射線を使わずに胃をはじめ内臓の腫瘍や異常が確認できる非接触の方式が発展するかしてくれることを願いたい。

 いずれ年1回下剤を飲まなくても良い時代が来るのだろうが、来年からすぐ、という訳にはいきそうもない。医療分野のIT技術は安全を重視するために進歩が遅い。当然それで良いと思うが、ビジネスになるまで時間がかかる技術にはそれを支える潤沢な資金が必要だ。国家が支援すべき重要な分野だろうと思う。家にいながらにして知らないうちに健康チェックが出来る日が来れば素晴らしい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
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