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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

投資先

2015-01-26 08:38:23 | 日記
 「春はあけぼの」と始まる枕草子も Raindrops on roses and whiskers on kittens と始まる My Favorite Things も、生活の中のささいな出来事を大切に思う作者の心の豊かさを感じさせる。
 
 豊かさの指標も様々だが、ビジネスの世界では豊かさと言えばつい経済的な豊かさ、そして経済的な豊かさを実現するための知識の豊かさを中心に考えがちだ。マネーを中心に回る資本主義社会の強迫観念のようなものかもしれない。
 
 しかし、実際のところ本当に成功しているビジネスマンの多くは、ちょっと失礼な言い様をしてしまうが元々経済的にも知識の面でもそれほど豊かだったとは言えない方々だったように思う。知識を付けるために大変な努力を惜しまず、結果的に経済的な豊かさが後からついてきたのである。しかもその多くの方々は非常に繊細な感覚をお持ちになっている。
 
 ベースに心の豊かさがあって、その上に自分の好きなものを追求して得た知識が加わり、その結果経済的な豊かさが後からついてきたという構図だ。例えば枕草子を書いた清少納言などは現代に生きていれば映画や出版などエンタテイメント全般でビジネスを展開する大企業の凄腕女性経営者になっていたかもしれない。
 
 かつては「情操教育」という言葉が多くの家庭で使われていて、子供にはできる限り心を豊かにするだろう経験をしてもらいたいと願う親の共通認識があったように思う。その認識の中では、物より経験、テレビや本より実体験という共通認識もまたあったのではないかと記憶している。親が持っていた気持ちは当然子供たちにも伝わって、親が子供に提供しようとする情操教育の場以上の体験を自分自身で求める子供たちも多かった。自分で自分の情操教育のために投資していたわけである。
 
 単に私がその言葉を聞く場所から遠のいただけかもしれないが、最近ではめっきりこの「情操教育」という言葉を聞かなくなった。幼いころ若いころに出来る限り多く美しいもの感動するもの優しい人頑張る人に触れておくことは後になって必ず人生を豊かにする。
 ところが、各ご家庭で子供たちの心の豊かさを育むことが重要なテーマで無くなって来てしまっているように思えてならない。それが子供たち自身にも伝わって自分に情操教育のための投資をしようという子供たちが少なくなっているように感じられる。
 
 例えば採用面接などで学生さんに話しを聞くと、幼い頃から親御さんや周囲の皆さんの手によって情操教育を施されて来ただろう学生さんの経験談は非常に面白く、大学生になっても自分で自分に対する投資を行って活発に冒険的な活動をしていることをうかがわせる物語を聞くことが出来る。ところがその逆に学校とアルバイト先をかつてのサラリーマンのように行ったり来たりするだけの毎日を過ごしていると言う話しを聞くことが多くなった印象が強い。
 
 コンピュータが進化して、思いもよらぬ仕事をこなせるようになって来つつある今日、私達は増々人間的であることが求められている。小さなお子さんを持つみなさんやこれから持とうとしているみなさんには、まず自分に対し自分の心を豊かにするだろう投資を行う心がけを持つことをおすすめする。そしてもちろん、お子さんたちに対する経験を重視したサポートをお願いしたい。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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