心配してかける言葉には「無理せず」という呪文が枕詞のように付くことがある。そのひとつが「無理せず頑張れ」だ。私自身もよく使っている。頑張るためには無理をしなければならず「無理せず頑張れ」を真面目に実践しようとするとペースが乱れる。
馬車馬のように生きて来た高度経済成長時代の先達方がふと疲れた時に思い描いた極楽浄土のような生き方が「無理せず」生きるというある種時代の夢の姿だったのではないかと思う。この夢は教育現場にも波及し「ゆとり」と言う言葉になって一時代を築いた。
確かに無理せず堅実に生きるという思想は素晴らしいが、スポーツなどを考えるとこれはもう無理の連続である。いやもうそこまでしなくともと思うような無理をして試合に臨む。これが無理せずの連続だったとしたら全く面白くないことになってしまう。そもそも人間の能力は無理をしてはじめて向上するように出来ている。無理をしないでいると筋力も脳力も衰えてしまうのである。
ここで難しいのが無理の仕方だ。ある一点だけを極端に無理させ続けると故障してしまうのは機械も人間も同じだ。故障しない程度にバランスよく無理をしなければならない。紙一重のところでギリギリまで鍛え抜くとオリンピックに出られるようなアスリートが出来あがる。鍛えることを目的にして故障しない程度に自分の体に無理をさせる技術があれば自分ひとりでも体力や脳力は格段に向上するだろう。
ところが人の心は自分に甘く人に厳しい。ここで無理をしたら元も子もない、などと限界60%あたりでつい思ってしまう。つまり多くの場合、誰かに何か言われなければ人はほとんど無理をしない。自然界に存在する他の動物達と変わらない。ことさら「無理せず」とか「ゆとり」とか言わなくても普通に生きていれば、そんなものなのである。
適度な無理をするためにはひとりでやるよりも同じ目的を持った仲間たちが集まるほうが良い。お互いに励まし合ったり闘争心を燃やしたりして限界点を押し上げることが出来る。さらに良いのはチームに専門のコーチが付くことだ。お互いに励まし合う以上に刺激的な言葉やアイデアで無理をしない自分を奮い立たせてくれるだろう。
会社という組織もまた適度に無理をしなければ体力を向上させることが出来ない。ずっと無理せずにいられる会社であるなら、その会社はおそらく長く続かないだろう。それはスポーツチームと大きく変わらない。良いチーム良い会社であれば、それぞれの役割の中で自分に厳しくあろうとしなければ人に厳しくできないことを知るだろう。先輩たちは自分に厳しく、かつ後輩たちにも厳しくあって良い。後輩たちにゆとりばかり与えて無理をさせないと伸びない。後輩たちの専門コーチとして自分を超える存在に仕立てて行こうとすることで気がつけば自分も伸びているだろう。
もちろん、一定の目標があって始めて無理するにも意味がある。昨日はレスリング、今日は体操、明日は水泳と何が目標だかわからない中で無理を続けても金メダルが取れるとはとても思えない。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
馬車馬のように生きて来た高度経済成長時代の先達方がふと疲れた時に思い描いた極楽浄土のような生き方が「無理せず」生きるというある種時代の夢の姿だったのではないかと思う。この夢は教育現場にも波及し「ゆとり」と言う言葉になって一時代を築いた。
確かに無理せず堅実に生きるという思想は素晴らしいが、スポーツなどを考えるとこれはもう無理の連続である。いやもうそこまでしなくともと思うような無理をして試合に臨む。これが無理せずの連続だったとしたら全く面白くないことになってしまう。そもそも人間の能力は無理をしてはじめて向上するように出来ている。無理をしないでいると筋力も脳力も衰えてしまうのである。
ここで難しいのが無理の仕方だ。ある一点だけを極端に無理させ続けると故障してしまうのは機械も人間も同じだ。故障しない程度にバランスよく無理をしなければならない。紙一重のところでギリギリまで鍛え抜くとオリンピックに出られるようなアスリートが出来あがる。鍛えることを目的にして故障しない程度に自分の体に無理をさせる技術があれば自分ひとりでも体力や脳力は格段に向上するだろう。
ところが人の心は自分に甘く人に厳しい。ここで無理をしたら元も子もない、などと限界60%あたりでつい思ってしまう。つまり多くの場合、誰かに何か言われなければ人はほとんど無理をしない。自然界に存在する他の動物達と変わらない。ことさら「無理せず」とか「ゆとり」とか言わなくても普通に生きていれば、そんなものなのである。
適度な無理をするためにはひとりでやるよりも同じ目的を持った仲間たちが集まるほうが良い。お互いに励まし合ったり闘争心を燃やしたりして限界点を押し上げることが出来る。さらに良いのはチームに専門のコーチが付くことだ。お互いに励まし合う以上に刺激的な言葉やアイデアで無理をしない自分を奮い立たせてくれるだろう。
会社という組織もまた適度に無理をしなければ体力を向上させることが出来ない。ずっと無理せずにいられる会社であるなら、その会社はおそらく長く続かないだろう。それはスポーツチームと大きく変わらない。良いチーム良い会社であれば、それぞれの役割の中で自分に厳しくあろうとしなければ人に厳しくできないことを知るだろう。先輩たちは自分に厳しく、かつ後輩たちにも厳しくあって良い。後輩たちにゆとりばかり与えて無理をさせないと伸びない。後輩たちの専門コーチとして自分を超える存在に仕立てて行こうとすることで気がつけば自分も伸びているだろう。
もちろん、一定の目標があって始めて無理するにも意味がある。昨日はレスリング、今日は体操、明日は水泳と何が目標だかわからない中で無理を続けても金メダルが取れるとはとても思えない。(三)
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