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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

仕事のスタイル

2015-09-14 08:27:27 | 日記
 先日、おそらく同年代だろうと思われるお客様と食事をし、あれこれ話すうちに忘れていた昔のことを久しぶりに思い出した。最近は、聞くことが仕事になってきているため、自分の話しをすることが少なくなっているように思う。誰とも話さないでいるうちに忘れてしまうことは多い。

 コミュニケーションの根底にあるのは共感する心だ。共感が得られないだろうと思うと、人は話しをすることをためらう。逆に共感が得られると分かれば、次々に色々な話しが出て来るものだ。

 そのお客様は共感を表現するのがうまい人だった。私はあなたと同じ時代の感覚を持っていますよ、というサインをさらりと会話の端々にはさんでくる。そのせいかあれこれと話が弾んだ。私がプロジェクトリーダーとして初めて携わったシステム開発案件について。学生時代の旅行の数々。どこか奥の方にしまっていた小さな出来事が頭の中に溢れてきた。

 その方は、たまたま30年も前の私の最初のPL仕事のユーザー企業に在籍されていた。システム名称を話したらご存知だった。しかも、その特長をちゃんと理解していた。記憶を共有できるというのは異様に嬉しい。その時代に自分が存在していたこと、しかも相当に頑張っていたことを認めてもらったような気がした。

 私が最初にチームを率いて仕事をしたのは27歳の時だった。仕事を受ける時にはかなり緊張した。それまで経験したことのない開発言語を使い、それまで経験したことのない分野でシステム開発を行う。しかも4人の若手を率いて。だが若かったせいか、あまりに経験が無かったせいか、失敗する可能性については想像すらしなかった。
 
 どういう方式でそのシステムの目的を達成するか、ということについて、チームのメンバーで長い時間かけて散々話し合った。極めて高い処理性能を要求されたシステムだったので、実際にシステムを作ってしまう前に、この方式なら何とかなるだろうというシミュレーションをしておきたかった。何度も何度もホワイトボードに絵を描いて消し、担当者全員がこれならいけると納得できる案が出るまで繰り返した。設計の時間だけでスケジュールは押し、当初の進捗会議ではかなり心配されたが、終わってみればかなり余裕があった。しかも性能は要求値をはるかにしのいだ。
 
 最初に実施したその仕事のスタイルが結局今に至るまで続いているように思う。だがそのスタイルは、振り返れば小学生の頃にクラスで作り上げてきたものと大きく変わらない。かなり長いこと同じスタイルでやって来たというわけだ。もちろん、これまでそれでうまく行ったともあれば、行かなかったこともあった。

 そのお客様と話していて、そんなことが一気に思い出された。モノづくりには人それぞれ自分のスタイルがある。これが唯一の正しい方法だ、というものはないと考えている。それぞれ自分のスタイルで成功したり失敗したりしてみるといいと思う。どちらに転んでも違う楽しさがある。

 ただし、一緒に成功や失敗を喜んだり悔しがったりしてくれる仲間がいてこその楽しさだろう。仲間は共感無くしては生まれない。共感できる自分の心を養うことが結局仕事をうまくこなすコツだ、ということだ。(三)
 
 
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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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