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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

VR社員旅行

2016-10-26 09:35:51 | 日記
 駐車場に停まっているバスに乗るとバスガイドのお姉さんから「席に着いたら、これを装着して下さい」とVRゴーグルを手渡される。ゴーグルをしてみるとVR世界はジェット旅客機の中で、席に着いたところだ。そこに続々とCG社員が搭乗して来る。
 
「さあ、みなさんお揃いのようなので、出発します」。CGツアコンの声はバスガイドさんの声だ。バスが発車する、とVR世界の旅客機も発進する。バスに揺られるだけで車酔いしそうなのにVRゴーグル酔いが加わって、かなり気持ち悪い。窓の外は、すでにビルが小さく見える高度まで上がった。バスが到着する先は最近流行りのVRレジャー施設だが、VR世界では架空の外国ということになっている。

 VRレジャー施設の中(VR世界の中)では夜は森の中か海岸で宴会。夜宴会なのはレガシーな社員旅行もVR社員旅行も同じ。VR社員旅行の方はワイルドかファンタジーかの度合いを幹事がコース設定でき、選択された雰囲気の中で宴を催すことが出来る。バスの中で使ったゴーグルと違って周囲の環境自体がまるっと本物風のバーチャル世界なので、旅行の参加者たちはコスチュームを環境に合わせて着替えないといけない。高いスーツやドレスが必要となるお城の晩さん会風コースは婚活コースとして使われ、社員旅行のようなラフな集まりには自然の中のキャンプやバーベキュー風が好まれる。いくつかのハプニングがオプションで設定でき、わずか1泊の社員旅行でもかなり楽しめるコースを設計できる。
 
 VR旅行が人気になり始めた頃、実世界の観光地はAIがはやり始めた頃の人々のように仕事が奪われるとおびえたものだったが、VR旅行で旅行の楽しみを知った若者たちが実世界の旅に出かけるようになって逆に人気を取り戻した所もある。広告宣伝がうまい所とそうでない所の格差はますます大きい。
 
 映像の投影技術や薄型高輝度スクリーン技術が高度になり、実空間であっても、どこまでが本物でどこからが映像なのか簡単に判別し難い。ただしVRレジャー施設の中では、映像だと思って飛んできたものをよけずにると痛い目に会う。こちらに向かって飛んでくるものはおおむね本物だ。メガネをかけて立体画像を見ていた時代は飛び出して来る映像をとっさによけて恥ずかしくなったりしたものだが、今や真面目に真剣によけたり身を隠さないと怪我をしかねない。
 
 昔教科書で見たことがあるという偉人や往年の大スターに出くわすこともある。普通に会話できるので映像だとわかっていても、どぎまぎする。コンピュータの自然な会話の能力はここ数年でかなり進歩した。特に発話の時の表情の変化などは、まさかコンピュータ制御されているとは思えない複雑さだ。
 
 社員旅行の醍醐味は社員が同じ経験をすることだと思うが、本当に参加した本物の社員が何人いたのか実のところ最後までわからない。本物の社員だと思っていたいた人が実は入社時点からアバターだったことが、こんな時に判明することもある。社員旅行はVR社員旅行であれリアルな社員旅行であれ、社員の本当の姿が見えて来る場でもある。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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