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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ノイマン

2020-05-14 11:15:28 | 日記
 現在のコンピュータのように、メモリにプログラムを持ち、その内容を変更することによって自在に動きを変えられるタイプのコンピュータを『ノイマン型』などと呼ぶ。スマホもパソコンも、大企業で使われている大型コンピュータもみな同じ構造である。
 
 このノイマン。ジョン・フォン・ノイマンという、いわゆる知の巨人である。数学をはじめ物理、工学など、だけでなく、ドイツ人家系のハンガリー生まれであったことからヨーロッパの様々な言語に触れる機会があったそうだが何の苦労もなく頭に入ってしまったものらしい。一度しっかり頭に入れると決して忘れない特殊な頭脳の持ち主であったようだ。
 
 その彼がアメリカにわたって興味本位で始めたのが計算機の研究、世界平和への使命感に駆られて研究したのが原爆とミサイルだった。いずれも現在に至るまで世界の形を変えるとてつもない物を残した人物である。
 
 計算機は始め膨大な数の真空管を着けたり外したりして計算式を投入する仕組みだった。その構造を整理してCPUとメモリという構造に分けてみようと発案して実際に組み立ててしまったのがノイマンである。当時彼はプリンストン高等研究所という、知の巨人たちの巣窟に在籍していたのだが、プリンストン高等研究所と言えば、かのアインシュタインが統一理論を作ろうと日夜研究を重ねていた、理論重視の研究所である。その活発だが静かな脳内活動を重んじる研究所に別棟を建てて機材を持ち込み、作り上げたのが現在世界中で動いているコンピュータの原型である。
 
 しかし、プリンストン高等研究所はもともと実験室を持たない真理探究の研究所としての矜持を持っている所である。そこが実世界にすぐさま利用できる「物」を持ち込み、実験的に作り上げてしまった、ということが知れ渡るのはあまり好ましくなかったのだろう。その上、原爆をはじめ高度に安全保障にかかわっているノイマンの仕事が詳細に明らかになるのを当時のCIAはじめ軍関係者が良しとしなかったこともあったのではないかと思われる。研究所はその後、計算機棟をただの倉庫にしてしまい、初めからノイマンがそこで活動した場所などなかったかのように扱っている。そんなこともあり実際のところどうだったのかは定かではない。
 
 ノイマンは結局、原爆実験で被ばくしたことが元でガンになり亡くなったと言われている。今こうしてリモートワークが出来るのもノイマンの頭脳があったからだと言えなくもない。ノイマンは原爆の研究で知り合ったスタニスワム・ウラムとセル・オートマトンの研究も行っており、それが元になって現在のコンピュータで使われている逐次処理を超えた、現実世界そのものを模した並列処理アルゴリズムが今研究されており、未来のコンピュータ技術にも大きく影響を与えそうだ。もっとその功績を称えられていい人物だろうと思う。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(moniシリーズ)、それに農業も手がけるIT企業
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