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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

シーソー

2011-01-07 08:39:27 | 日記
 朝メールを見ると、前の晩遅く、なつかしい友人からメールが入っていた。昨日の朝のことだ。年賀状だけのやり取りになって5年ほど経っている。
 コンピュータシステムの2000年問題が騒がれた年の大晦日、一緒に出張して京都のお客様のコンピュータルームで夜通しシステムのお守りをした思い出がある。元旦の朝を迎えて何の問題も起きず、ほっと一息ついて二人で八坂神社に初詣に出かけた。あれこれ毎日大変なことばかりだったが彼に任せておけば心配することは何も無い。コツコツ仕事をする、ということの見本のような仕事をする。もらったメールを読んでいると、いろいろなことが取りとめも無く思い出され懐かしさで胸がいっぱいになった。うまいプレゼンだ。

 そんないい気持ちの所でお客様先に新年のご挨拶に出かけた。そこで新年早々ガツンとお小言を頂戴した。人の気持ちは不思議なもので、ついさっきまでうれしかった気持ちが急にしぼんでしまう。
 
 この順番が逆だったらどうだったろうか。おそらく友人からのメールは落ち込んでいる気持ちを引き立たせて余りある力を持っている。順番が逆なら落ち込んだ後、復活して浮き浮きしていることだろう。
 
 なつかしい友人からの久しぶりのメールは、その内容がお互いの歴史に対する肯定的な見方から出来上がっている。互いを認め合う行為が人を浮き立たせる。誰かに自分が認められると人はうれしくなる。その逆に、自分が認められていないと感じる言葉に出会った時、人は落ち込む。

 誰かに認められたと感じる言葉は、普段では感謝やお褒めの言葉ということになるだろう。「ありがとう」は誰かを元気づける魔法の言葉と言えるだろう。褒める気持ちとミックスするなら「ありがとう、助かったよ」とか「ありがとう、よくできてるね」と一言添えるといい。ただ「ありがとう」だけでも力を持っているのに、そこにもう一言添えるだけで言葉の力は倍増する。

 「ありがとう」をいつでも言える気持ちでいることで、やがて誰かに「ありがとう」と言ってもらえる日が来るとうれしい。いつでも心から「ありがとう」が言える素直さを持っていたい。

 できるだけ周囲の人達と親しく接することで認め合える環境が出来る。誰かが「場」を作ってくれるのを待っていても、そんな誰かはなかなか現れない。自分から言葉をかける気持ちを持ちたい。だが親しくない人、見知らぬ人に声をかけるのは勇気がいる。「ありがとう」は勇気とも連動しているように思う。親しく話ができる仲になれば、自然にその人のために何かしたくなるし「ありがとう」も言いやすい。ほんの少しの勇気が人と人を結びつけ、逆にほんの少し勇気が無いために、人と人は溝が出来て離れて行く。
 
 久しぶりにメールをくれた友人には、私が送った年賀はがきに私のメールアドレスを書いて是非ここにメールをくれと書いておいたのだ。互いに住所は知っていてもメールアドレスは知らなかった。そのリクエストに面倒くさがらずによくすぐに応えてくれたものだと、感謝している。ありがとう。


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エントランス

2011-01-06 18:27:47 | 日記
 年末から年始にかけて、一日のうちに何社もご挨拶に回る、と言う機会が多かった。大手あり中堅あり、いわゆる中小企業ありと様々なところを回った。で、思ったのは会社の入口の様子と言うのは、そこで働く人の気持ちを如実に表しているのではなかろうか、と言う事である。以前「カレンダー営業」と題してこのブログにも書いた。

 ガラス張りの大きなエントランスで、出入りする人たちが活き活きと明るく、いかにもビジネスマンと言った感じで輝いて見える会社もあれば、同じような規模でありながら疲れた社員がコンビニの袋を持ってうろうろしているだけ、と言うところもある。小さな会社でも、ほんの小さなしゃれたインテリアを置いてセンスがいいな、と思わせるところもあれば、質実剛健、ここはものづくりの現場なのだと言っているかのような、しゃれっ気も何も無い工場入口のようなエントランスで出迎えてくれるところもある。
 
 会社も組織である以上、いろいろな人が居ていろいろなことを感じ考えているはずだろうと思う。全社員が一丸となって自社の商売だけに専念している、という会社もあるだろうが、そういう会社はちょっと不気味だ。商売とは関係ないかもしれないけれど、「入口に花を一輪飾りませんか」、と言い出す社員がいて、しかも「それはいいね」と応援してくれる上司がいる、というほうがずっと健全な気がする。社員にとっては一日の大半を過ごす場所だ。自分の仕事場に来て頂くお客様にも気持ちよく来社して欲しいと思って何も問題は無い。そんな誰かの思いが、入口のちょっとした飾り付けになって表現される。ちょっとした変化が、次のちょっとした変化を生み、連鎖が続き、少しの間に、そんなちょっとした変化が全く起きなかった会社とは大きく異なる会社になっているかもしれない。

 おそらくこれは会社の入口だけの話しではない。本当は入口だけでその会社の全てがわかるわけではないのだが、人はそんな気がするものなのだ。人がその会社や家や国や人そのものを「見て感じる印象」について甘く見てはいけない、と言うことなのだろう。
 見栄を張る、と言う言葉があるが、自分以上の自分を大袈裟に装う必要は無い。だが自分らしさをさりげなく見せる、という見栄はどんどん張っていい。優しい社員が多い会社は優しい社員が多そうな入口になり、元気に頑張っている社員が多い会社は元気に頑張っているような入口になる。せっかく優しい社員が多い会社なのに入口がぎすぎすしているだけで嫌な社員が多い会社だと思われてしまうのはもったいない。元気に頑張っている社員ばかりの会社なのに、適当な奴らばかりの会社なのかと思わせるような入口ではもったいない。

 そこで暮らす人たちのほんのちょっとした気遣いで会社も国家も家もそして人そのものも、きっと大きく変わって行くのだと思う。だからこそ会社の入口を見た時、その会社にほんのちょっとした気遣いをしてくれる社員がいるのかどうか、そのちょっとした気遣いを大事にしてくれる会社なのかどうか、見えてしまうのだろう。


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地デジ化

2011-01-05 08:36:33 | 日記
 冬来たりなば春遠からじ、と言う。厳しい季節がめぐってきても、その後にはすぐ良い季節が待っている、という言葉だ。つらいなぁと思うときは、つい口にしたくなる。で、今や新春となった。が、寒い。本当の春は、もうしばらく先、と言うことになるだろう。

 初詣で引いたおみくじは「小吉」だった。商売は利益が薄い、と言われた。じっくり準備して対応しなさい、あせってはダメダメと。年を取るに従って懇々と教え諭してくれる人は減っていくものだが、ありがたいことに神様は真剣に説教してくれる。運気が上がるのは今年の後半だそうだ。とは言え過去も未来も見通すことができる人がいるとすれば、その人の良し悪しの感覚は、われわれとは大きく異なる可能性がある。そういう超越した能力を持つ人の言う事を鵜呑みにしていいのか、とちょっと疑問ではあるが、信じたからと言って壺や高い印鑑を売りつけられるわけでもない。

 1月3日にわが家に集まってくれた親戚筋から、「ブラウン管のテレビは久しぶりで見た。懐かしい」などと言われた。妻は調子に乗って「テレビの上に鏡餅だって飾れる」とわけのわからない自慢をしていた。わが家のキッチンのテレビはもう18年も前のテレビである。当然アナログしか映らない。まだまだ映るからこのままでいいか、と思っていたが、今年の7月24日正午で、アナログの民法テレビ放送は終了してしまうそうだ。NHKの対応がどうなるのかはよく知らないが、横並びになるのだろう。キッチンのテレビは困ったことになる。エコポイントと地デジ化の影響で昨年末、テレビは大きく売り上げを伸ばした。その裏で、日本中至る所でアナログテレビがじゃんじゃん捨てられた。持っていても何の役にも立たないのだから捨てるしかない。断捨離の時代である。これから7月まで益々たくさん捨てられるだろう。粗大ゴミとして処分してもらうにはお金がかかるので、それを嫌って不法投棄する人も多いと聞く。日本の山々は地デジ化の結果、テレビゴミの山に変わっていくのではないか、心配だ。

 都会では自動車を持たない若者が増えている。そういう若者はテレビも見ないらしい。誰も彼もアナログテレビを捨ててデジタル対応テレビを購入するかと言うと、そうではないだろう。もうラジオだけでいいや、というお年寄りのことをニュースで取り上げていた。時間の過ごし方も多様性の時代なのである。ただ、ブラウン管のテレビは大量に捨てられる。これは間違いない。資源として活用する何か良い方法は無いものなのだろうか。捨てられるテレビの資源化方法を考えて一発当ててやろう!などと考えることを神様おみくじ様はいさめて下さった。にしても、キッチンのテレビは買い換えなくてはならない。技術の日本が絶頂だった時代に作られたテレビだ。まだまだ良く映る。ただ捨てるだけ、と言うのはあまりにも、もったいない。


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2011-01-04 08:46:48 | 日記
 数百万年の昔、安全な木の上から大地に降り立ったほんの一家族から始まったかもしれない。その子供たちはずっと前を向いて新天地を切り開いてきた。ぬくぬくと温かい穴倉に潜んでいるだけでは、ユーラシア大陸全土を席巻し、東の端の日本列島を超え遠くアメリカ大陸を旅し、オーストラリア大陸へと海を渡って進むことも出来なかっただろう。生き抜く工夫が道具を手にし、火を操れるようになり、言葉を生み出し、書物を作って来た。人はいつも、そのほんの一家族が作って来た長く壮大な歴史の最先端にいる。悲しいことが起き、つらい思いをし、足がすくんでしまってもなお、私たちを生み出してくれた数百万年も続く家族たちは前に向かうことをやめなかった。私たちもまた、自分の信じる精一杯をやって行くしかない。例えそれが失敗に終わったとしても何もしないで終わってしまうより、生み出されるものはずっと大きい。世界に広がる家族たちが、その失敗を成功に変えてくれるだろう。私たちの一瞬一瞬が数百万年の歴史に積み重なって行く。大いに笑い、大いに泣いて、生きられる限り前に向かって進んで行きたい。

 西暦2011年、平成23年が始まった。どんな年になるのだろうか。未来を見通すことは出来ないが、歴史を振り返り、その気持ちのまま未来を信じることはできる。年末から北半球を大きく覆いヨーロッパや北米を雪に埋めた寒波が日本各地にも到来し深雪の中で正月を迎えた所も多いと聞く。私たちが今もなお過酷な自然の中で生きていることを忘れずにいるように誰かが教えてくれているようだ。深い雪の中にあっても、季節は新春、冬至を過ぎたお日様は日々少しずつ日照時間を長くしている。春に向かうと考えただけで浮き立つ気持ちがある。お日様の周りを1周して来て新しい周回に入る。そんな新しい気持ちで再出発できる仕組みがあるのは何と幸せなことだろう。

 もしかするとすぐ忘れてしまうかもしれないけれど、今年自分にできることは何か、じっくり考え目標を立てる。忘れないように紙に書いて張って置いてもいい。それを決めた時の気持ちが文字になってずっと自分を励ましてくれる。些細なことでも目標に掲げてそれを達成するために努力することは大切なことだ。人に言えば笑われてしまうような些細なことであっても、今までできなかったほんの小さな努力であってもかまわない。目標を掲げ、自分が信じる精一杯を形にしてみよう。

 今年は新しいコミュニケーションの年になるだろうと昨年末の締めに社員に話をした。今まで以上に情報が多くなる年になるだろうとも話した。様々なコミュニケーションツールが生まれ、一方的な、伝え手本位の情報がさらに氾濫するだろう。言いたいことだけ言って聞く耳を持たない。口にすれば、文字にすれば映像にすればそれで伝わったと考える人が増えている。単に伝えることと、相手の心に伝わることは別だ。その中で私たちは、伝わる情報を大事にしたい。伝えたいと思うことを大事にしたい。これは本当に伝えたいことだ、そう思えることを伝えていきたい。本当に伝えたいことが伝えられる社員のいる会社になろうと話をした。そういう会社にしたいと思う。ささやかな私の目標、でもある。


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