JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

忘却と思い出

2011-08-24 10:08:31 | 日記
昨今の時事ネタにあまりインスピレーションを受けなかったので、今回も残り107となったネタ帖から。
(ネタにするにはデリケートなものも多いので・・・)
最近は夏休みの現地レポートが多いですが、私は全国1億3千万の夏休みを取れないSEの味方です。

今回は人間の記憶ネタです。

エビングハウスの忘却曲線というものがあります。心理学者のヘルマン・エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, ...etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いたとされています。

結果として

20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。

となっています。曲線は最初急激に落ち込んでいき、後になるほど緩やかなものを描きます。まあ、1時間も経てば半分以上忘れてしまうわけなんですね。人間の記憶というのもかなりいい加減なものだといえます。


精神科の心理実験で以下のようなものがあります。

1.ここ最近のあなたの記憶していることで、強く記憶に残っていることは何ですか?

2.今までの人生の中で最も記憶に残っていることを3つ挙げてください。


1.に対しては大抵の人は悲しい思い出や辛い思い出を挙げるといわれています。これはプラスな出来事よりもマイナスな出来事の方がより強く残ってしまうからだそうです。よって、最近の思い出はマイナス思考のエピソードが多くなりがちです。

2.に対しては様々な経験、世代の人を調べてみた結果、どの人も、

楽しい思い出が5~6割
中間的な思い出が3割
辛い思い出が2~1割

だったそうです。

つまり自分の経験を整理していく中で、どんな人でも楽しかった思い出を作るようになっているのでしょう。


夏も過ぎ、これから年末、年度末に向けて忙しい時期を迎えます。(年中忙しい人もいるかも知れませんが・・・)
それ故に理不尽な思いをしたり、辛い経験や悲しくなるような事も多くなるかも知れません。
ですが、それも一過性のことです。いずれ楽しい思い出になると思います。

考えてみれば、仲のいい職場仲間はやはり一緒に修羅場をくぐったりした人達が多いんですね。苦労話を肴に一杯やるのもネタになる「苦労」を経験してこそ。
苦労ばかりも考え物ですが、不必要に不安がったり、自分だ辛い思いをしているという様に思い込む必要は無い、ということです。

そう、だから今は休みが取れない辛い思いもそのうち忘れてやるんだからね!


と、毎年言っているような気がしますが・・・・・。
(刑事長)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山登り

2011-08-23 11:03:38 | 日記
 前回二十四節気について書いたばかりだが、今日は「処暑」。暑さがやみ、朝夕の冷気が加わり涼風が感じられる頃。暦の通り暑さも和らぎ、多少秋の雰囲気を感じられるようになった。また残暑が戻ってくるようだが、「いつもと違う夏」の終わりは近くなっているようだ。

 先日夏休みを利用して高尾山に登ってきた。ここ十年ばかりは毎夏の恒例行事となっている。ここ数年は登山ブームもあり、登山道を埋め尽くすほどの混雑ぶりだったが、タイミングが良かったのか、例年ほどの人出は無く、比較的ゆっくりと楽しむことが出来た。

 朝少し早めに起きて電車で高尾山口まで向かった。駅から降りると、おなじみの巨大な天狗の面が迎えてくれる。駅前の広場は多くの登山客で溢れている。駅側のお店で、お昼ごはん用にオニギリを仕入れて登山口へ向かって行った。



 しばらく行くと清滝駅に到着する。以前は登りはリフトかケーブルカーを利用していたが、子供達が大きくなってからは、全く乗らなくなった。駅を横目に1号路(表参道コース)を使って登って行く。1号路は比較的初心者向けのコースであるが、リフトの到着場所である山上駅までの間は非常に傾斜がきつい。下がアスファルトであるため、かえって足の負担も大きく、山上駅についた頃には汗だくになってしまった。山上駅を抜けた後は、男坂を除き比較的緩やかな坂が続いている。高度も上がっているため、汗をかいても涼しげな山の風が体を冷やしてくれる。ゆっくりと周りの緑を楽しみながら、薬王院へ進んでいく。

 薬王院は正式名称を「高尾山薬王院有喜寺」と言い、開山以来、1,260余年の歴史を誇っている。高尾山の象徴とも言える天狗は、本尊の飯縄大権現の眷属として衆生救済の利益を施す力を持っていると言われている。長い歴史の中で作られていった重みのある情景が体全体を包み、身を引き締める。お参りを済ませた後、お店でお守りやお土産を購入した。ここでは必ず「天狗梅」を購入している。天狗梅は普通の梅干に比べて塩分がかなり強めで、かつ水分も飛ばしてあるため、普通の状態ではとてもそのまま食べられるような物では無いが、汗をかき塩分不足になっているときに食べると非常に美味しい。機会があれば是非試してもらいたい。



 薬王院をさらに登って行くとようやく山頂に到着する。月並みではあるが、山頂での食事は本当に美味しい。簡単なオニギリがどんな食事よりもすばらしく感じられる。舌だけでなく、体全体で味わっているためかもしれない。健脚の人達はそのまま陣馬山に向かうが、我々は食事後6号路(びわ滝コース)を通ってふもとへと向かった。

 6号路は比較的道も狭く傾斜もきつめであるが、沢沿いを歩くため、とても景色の良いコースである。沢を流れる水は非常に透明で冷たい。中腹にある広めの沢でゆっくりと時間を取り、子供と一緒に沢遊びを行った。さわやかに流れる水の音、様々な鳥の声、冷たい水に足を付けながらのんびりとした時間を過ごすことが出来た。



 山道を降りていくと段々と湿気を感じるようになり、下界に降りてきたんだなと実感する。清滝駅に到着すると、高尾山にあるビアガーデンを目指して、これから登ろうとしている人達で溢れていた。

 だらだらと書いてしまったが、たまには山登りも非常に楽しい。疲れた帰りの電車での居眠りも、また格別である。

(菊)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行儀

2011-08-22 08:39:55 | 日記
 土曜から急に涼しくなってほっとしている。夏の猛暑がこれほどひどいというのは昨年からだろうか。それでも昨年は、今年のように1リットル入の紙パック飲料をコンビニで買って出社するということもなかった。250mlペットボトルでしのいでいたのだ。これほどまでにペットボトルが流行る以前はどうしていたのだろう。あまりよく覚えていないが、小さな缶の飲料をせっせと買っていたかもしれない。それで足りていたのだ。今は、特に節電の今年は、250mlのペットボトルでも足りない。
 
 朝会社のビルの1階にあるファミリーマートで「ほうじ茶」やら「麦茶」やらの1リットル紙パックを買う。250mlのペットボトルが147円なのに対し、紙パックのお茶は103円だ。安い。私は手が出せないのだが女性は「ジャスミン茶」のパックを買う。不思議と女性は「ジャスミン茶」が好みであるという人が多いようだ。
 レジに持って行くと、何も言わないのに勝手にストローをつけてくれる。業界用語で言うと、これがデフォルトになっている。会社で周囲を見回してみると、あっちでもこっちでも1リットル入りの紙パックからストローでチュウチュウやっている。昭和の半ばに生まれた人間としては、妙な光景に映る。
 
 うちの母などに言わせると「まあ、なんとお行儀が悪い」ということになりそうだ。そもそもペットボトルを持ち上げて直接ゴクゴクやる、と言う行為も「お行儀が悪い」部類だ。古い方々から見ると、一升瓶もペットボトルも1リットル紙パックも変わらない。それを持ち上げて直接飲んだり妖怪のようにストローでチュウチュウすすったり、みっともないことはおやめなさい、と怒られそうだ。では、どうすればいいのか。もともと飲料を飲むために作られた小さな器、例えばコップとかカップとかそういうものに、飲料を注いで、静かにお飲みなさい、と、そうなる。
 
 「お行儀」は、人に不快感を与えない、おかげ様で暮らしているのだから、自分だけ良ければ良いと言う考え方は恥ずかしいことだ、とそんな思いから生まれたものだ。時代は変わって人が不快に思うしきい値も図抜けて拡大したのかもしれない。世間の人はほとんど何をしても不快に思わなくなって来たようだ。
 
 電車の中で物を食べる。お化粧する。給食や弁当をトイレに持ち込んで食べる。誰に断りもなくどこでも人の写真を撮る。自分の子供に食事を与えない。親が寝ている家に火をつける。好き勝手なことを言って総理大臣の職を放り出した人に未だにインタビューしてテレビで流す。何でもありだ。それを見て不快に思わない人が増えたのだろう。
 
 「お行儀」について考える時思い出すのが、ちょっと方向違いかもしれないが原子力発電所の維持に関する問題だ。東京や神奈川など、都心には原子力発電所が無い。人に不快感を与えないように暮らす生き方が「お行儀が良い」生き方なら、これは決して「行儀が良い」とは言えない。地方の誰かに危険な物を押し付けて代わりに金を払って、自分たちはその恩恵だけを享受する。そういう生き方を選んだあたりから、世間の「お行儀」は次第に悪くなっていってしまったのではないだろうか。
 
 もし原発が日本経済の発展と生活水準の維持に必要だというなら、地方にその重荷を背負わせずに都市部が責任を追うべきではないだろうか。自分だけ良ければ人がどうなろうとかまわないという姿を見続けると気分が悪くなる人もまだまだたくさんいる。現にテレビから流れる政治の腐敗を快く思っている人などほとんどいないはずだ。それぞれが人のせいにしない。思いやりの心を持って周囲を気遣う。自分より誰かを優先する。そういうう世間の風潮が強くなれば、あるいは地方の原発を廃炉にする代わりに東京湾や大阪湾の埋立地に世界最大級の原発が建設されるかもしれない。経済の活性化には集中と選択が必須の戦略だ。そして何より行儀が良い。ただし私は原発に頼らない生活を選びたい。(三)
 
 
monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャイアント

2011-08-19 08:11:25 | 日記
今回は時事ネタ+で。

米Google、モトローラを9600億円で買収 携帯市場強化

Googleは何と言っても現在では世界で一番利用されている検索エンジンである事は周知の事実。
やはりロボット検索エンジンを流行らせた功績が大きいわけです。
(ライコスの先行技術をオマージュ(?)したとも言われていますが)

過去のジャイアントになったIT企業の多分に漏れず、企業の中でモチベーションが一枚岩では無くなっていると言う事でしょうか。
(会社そのもの維持のための事業拡大なり展開をせざるを得ない規模までジャイアント化していると)

Googleとは少し毛色が違いますが、最近ではFacebookないしTwitterの勢いが増すばかりで、
ソーシャルサービスという個人が自由に表現できると言う意味でユーザー参加型の新たなメディアであり、
おそらくはGoogleの次の時代を担って行くメディアと言ったところでしょうか。

しかし、これら新たなメディアの登場によって既に大きな問題が発生していますよね。
いわゆる数の論理(賛成票の多さ)で発言の検証がなされないまま(間に合わないまま)何となく多くの人々を”その気!”にさせてしまいました。
Facebookをトリガーとした革命が既にチュニジア・リビア・エジプト等の政権が崩壊(又は、崩壊寸前)しましたし、
Twitter上でもジャーナリスト・山路徹を中心とした不倫問題や俳優・高岡蒼甫の韓流批判等の異常なまでのマスコミの反応ぶりでした。
(他にもFacebookやTwitterで人々を煽動させたケースは数多くありますよね)

FacebookやTwitterで自己発言・表現をすることは、非常に多くの不特定多数のユーザーの元に届いてしまう状況であり、
それらを受けた多くのユーザーの中には発言・表現に対し賛否両論のリアクションなりレスポンスが出てくるのは当然であると。
(Facebookの「いいね!」やTwitterの「リツイート」でも事実上、自身の意見・主張を他人に委ねる(無条件に感化してしまう)と言う事ですね。)
これらの意見に対して各ユーザーが個人の判断や解釈で感想を持つ文には何の問題もないですが、
どうも人の心理では賛同者が多いと言うだけで意見の是非や質は関係なく急速に広ってしまいます。
こういった多数の人の目に触れやすい情報が無条件(且つ無意識)に私たちのオピニオンとなりやすい状況であると言えます。

やはり、これだけのメディアに囲まれた私たちが情報そのものを全く観ない事は殆ど不可能に近いので、
私たち自身が正しく認知する必要があると。

1.日々入ってくる情報を、自ら検証なり解釈を考えてみる。

2.得られた検証・解釈からデータ(事実・情報)、クレーム(意見・主張)、ワラント(根拠・論拠)を整理する。

3.得られたデータ・クレーム・ワラントを基にディベート(議論・論争)してみる。
(もちろん、自己責任で)

よくよく考えると普段自分たちの身の回りで起きてる事であれば皆が普通にやっていることであって、
その範囲を更に広げてみれば良いだけなんですよね。
考える範疇は広がれば、見えてくるモノゴトも変わってくると言うことですね。

自分自身が世間の情報に対してフィルタリング且つオピニオンできる人になりたいですね。(城)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お粥

2011-08-18 08:10:27 | 日記
三日前の当ブログ2011/8/15 リアクション の(三)氏の投稿 に対してレスを書いていたら内容が肥大化した。
もうすぐブログ担当回が回ってくるので面倒臭がりな私はこの内容をブログに掲載することにし、携帯端末から書き始めた文章を削除した。

(三)氏の投稿は最初の3行を見ればわかる。
今回も読み始めた時にあ、(三)さんだな!と思いながら読んだ。
未だ読んでない方はこちら
リアクション

2009年入社の私だが、ご多分に漏れず
誰かが言ったこと~十分知っている。のくだりのタイプだ。
この投稿を見るまでは上司に対して、「え?」「はい?」などと聞き返すことに違和感すら感じていなかった。
それにしても(三)氏のトレンド把握能力はすごい。
投稿を見ながら、そうそう、そうなんですよ。と言葉が出そうなくらいだ。

最近の若者の価値観がバラバラというのは本当に顕著だと思う。
終身雇用制の崩壊だとか情報の取得先が増えた(ネットの普及)だとか社会情勢(今回の震災で明らかになった電力会社の危機管理能力や、大手自動車メーカーの大規模リストラ、大手家電メーカーの世界規模の情報漏えい事故、)大手だから安心!の崩壊だとかいろいろな要因が考えられるけれども、正直、当事者の私にはよくわからない。

こんな情勢の中、社会に出てくる若者は会社の人付き合いに対して"寝食を共にする仲間を持ちなんでも話す"のではなく"仕事を一緒にやるから荒波は立てたくないけど、プライベートまでは干渉されたくない"というのが本音だと思う。
ネットを介したツールの利用も活発でメールやSNSを通じてプライベートな仲間に対してもユルイ繋がりを求める。
ゆるい友達付き合いやサークル活動で培った"荒波をたてない能力"をコミュニケーション能力と言い換えて就活に挑んでみたりするけれども
社会で求められるコミュニケーション能力はその力の10%にも満たない。
そして皆、熱しにくく冷めやすい。

こういった若者の傾向はサブカルチャーやエンターテイメントからも垣間見れる。
ピーク時は8割を越えた紅白歌合戦の視聴率も今や4割を切ることがある。
ドラマやアニメは1クール(3ヶ月)のスパンが基本。(昔は2クールとかありましたよね)
ゲームも発売日厳守でマスターアップまでに余力がないとブラッシュアップの期間がとれず、バランスの調整が未成熟で購入したプレイヤーにひんしゅくを買うことが多々ある。
前述したコンテンツを提供する者はタイムリーなキャンペーンや宣伝(他コンテンツとのタイアップなど)で賑やかしを行うという戦略にはお金を惜しまない。
結果、話題性はあるが中身はスカスカというものがほとんどである。
短い期間での回収を求めるビジネスモデルへ変化していている。

このような世代論を某小説家の中には"コンテンツのお粥化"と揶揄する人もいる。

その内容をかいつまんで書くと
-------------------------
バブル崩壊以降、モノは売れなくる。
モノを提供する側は売れるようにするためには「飲み込みやすく」する。
 今までだったら、テーブルがあってご飯が並んでいる状態があればよかったが、
美味しそうな料理が並んでいるだけじゃお客さんが来ない。
「もう噛まないでもいいですよ」というくらいの,いわばエキスのようなお粥状のものを、どれからどう食べようかな? ということさえも考えさせないで、とにかく相手の口元まで持っていってしまう。

「凄い砕けた言い方をしてしまうと,“バカみたいな話”ばかりが多くなってしまったんですよ。」
-------------------------
コンテンツ提供側の都合もあると思うが、そんなものを与えられてきた世代だろう。

話は少し変わるが、
私の母親は5人兄妹の真ん中に生まれ、中学生の頃から家族の食事を作るのが仕事だったそうだ。
共働きだったのにもかかわらず、大家族であったせいか家庭は貧しく、進学のための学費も奨学金制度を利用して高い成績をおさめて卒業し、教職について自分で支払ったという。それが初めて得た自由だったという。
家族的、資金的制約が多い中、我慢をして頑張ったという話である。

適度に潤った社会の中、核家族化、少子化が進み、中流家庭の二人兄妹の長男に生まれた"おぼっちゃん"にはこの手の大人たちの語る苦労話が退屈で仕方なかった。
そんなことよりミニ四駆のセッティングやゲームの攻略法を考えるのに夢中だった。
祖父母の語る戦争の話も、受け取れるものは「戦争は恐ろしいもの、いけいなこと」に留まりこれら実感の伴わない昔話を、まるでフィクションであるかのように受け止めている。

先人たちの苦労によって築きあげられた財産の上にあぐらをかくような所業である。
自由で、選択肢にあふれ、ゆとりがある。
ゆとり世代という言葉があるが私は厳密にはゆとり世代の定義から外れる歳である。
しかし先人たちから見ればそう変わらないだろう。

そんな私でも社会に出てから、自分で稼いだお金でご飯を食べる内に先人たちの苦労がどんなことなのかをゆるやかに感じとれはじめた気がする。
"気がする"程度で実感の伴わない理解は先人たちが語る苦労とはかけ離れている。

お粥を口元に運ばれ続け、咀嚼する力を持たない私たちが、本当の意味で先人たちと同じような苦労に直面した時、それらの問題を噛み砕くことは出来るのだろうか。

きっとびっくりして、「えっ?」なんて聞き返すに違いない。
(KS)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする