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『放課』

 塾生を送っていくバスの中で、四方山話をしていたら、話題が「方言」になった。「こんな方言もあるんだよ」と、幾つか例を挙げて話していたら、一人の子が、「そう言えば、授業と授業の間の休憩時間を『放課』って呼ぶのは、愛知の方言だよ」と言った。すると、「へ~~え、そうなの」ともう一人の子が不思議そうに答えた。実は私も知らなかったので、心の中で「へ~~~えっ」と叫んでいたのだが、生徒に教えられたのを認めるのもバツが悪いので、「じゃあ、放課ってどういう意味なの?」と訊きかえしてみた。すると、「意味は良くわかんないけど、放課後っていうのは日本全国で使われているらしいよ」と、少しばかりの蘊蓄を披露してくれた。
 そこで、「放課」という言葉の意味を調べてみた。

『放課とは、小学校・中学校・高等学校で、その日の授業が終わることを言う。それより後のことを放課後と言う』

『愛知県内の方言としての用法方言(名古屋弁・三河弁)の一つとして愛知県内の殆どの学校では、授業と授業の間の休み時間のことを「放課」と言う。逆に日常会話では「放課後」とは言わず、授業が終わった後は「授業後」「学校終わったら~」のように様々な言い方がされる。
 愛知県教育史によれは、語源は1873年3月に公布された愛知県義校規則からきている。義校とは明治初期の民間の初等学校のことで小学校の前身。規則には「毎日午前十時ヨリ同十一時マテ午後十二時ヨリ同一時迄ノ両度ヲ放課トス」(原文)とあったのが起源である。
 愛知県内の報告書や教育関連の研究発表会でも、例えば「放課中の事故」のように、ほぼ標準語として利用されている。
 いくつかある休み時間の種類に対し、「10分放課」「20分放課」「1時間目の放課(1時限目と2時限目の間の休み時間を指す)」と明確な時間で分類する手法と、「放課」「大放課」「長放課」と相対的な時間で分類する手法がある。 また、給食後の放課は「昼放課」「中間放課」と呼ばれる』(Wikipedia)

 なるほどねえ・・。と同時に、長い間疑問に思っていたことが解決した。村下孝蔵の「初恋」の歌詞の一節、

好きだよと言えずに 初恋は
ふりこ細工の心
放課後の校庭を走る君がいた
遠くで僕はいつでも君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない

 この「放課後」が「授業後」のことであることくらい感覚的に分かっていたが、実感として何時のことなのか捉えきれていなかった。つまり、「放課」が授業の合間の休み時間のことであるのに、その後とはいったい何時のことなのか、合点がいかなかったのだ。
 だが、それは愛知の方言を基準にして考えていたからで、全国レベルで言えば、私の持っていた感覚の方がおかしかったのだ。う~~ん、なんか変な感じ・・。50年以上、何の考えもなしに使ってきた言葉を、今更引っ込めるわけにはいかないから、このままやっていくしかないだろうけど、何となくすっきりしない・・。


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和ろうそく

 娘が「和ろうそく」を送ってくれた。


 ろうそく4本と燭台のセット。火をつけてみたいけれど、勿体なくて踏ん切りがつかない。このまま飾っておくのが一番いいのだろうか・・。

 このろうそくを作っている「高澤ろうそく」のHPにはこんなことが書いてあった。
 
 『七尾和ろうそくの歴史は古く、1650年ごろに七尾に「蝋燭座」が作られたそうです。「座」とは、当時の製造販売許可を持つ協同組合のようなもの。原料となる、ハゼやイグサは、九州や島根、近江などから入手します。これらの原料が手に入ったのは、七尾が北前船の寄港地であり、各地との物流があったから。出来上がったろうそくも、九州や東北にまで販路を持っていたそうです。昔は北前船で、今はインターネットで。七尾和ろうそくのファンは、国内外に広がっています』

 普通のろうそくとどう違うのだろう。炎が違うのかな。明るさか、温かさか、それともゆらめき・・。
 灯してみたいな・・。
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牛蒡

 妻が庭の隅に植えてある牛蒡を掘ってくれと言った。そんなものがあるなんてまるで知らなかった私は、「どこに?」と訊いてみたら、「そんなことも知らないの?」と呆れられてしまった。「知るかそんなもん」と言いたかったが、事を荒げても面倒くさくなるだけだから、「じゃあ、掘ろう」と表に出た。


 この葉っぱなら見覚えがある。観葉植物と見紛うばかりに勢いのある葉っぱだ。「なんだ、これが牛蒡か」と妻の方を向いたところ、「2年前に植えた牛蒡だけど、葉っぱごと抜こうとしたら、とても抜けそうもなかったから・・」と小さなスコップを渡した。「そんなものいらん」と、先ずは力ずくで抜こうとしてみた。
 だが、ダメだ・・。とても歯が立たない。「大きなかぶ」の話のように、手伝ってくれる人や動物がいたら引っこ抜くことはできるかもしれないが、私一人ではとても無理だ。あきらめて、大きなスコップを取ってきて、掘ってみることにした。

 牛蒡の周りを深さ20cmほど掘ってみた。これなら抜けるかもしれない、と思って、葉っぱを持って思い切り引っ張ったら、少しばかり手応えがあったものの、すぐにポキッと折れてしまった。力の遣り場がなくなった私は、仰向けに倒れ込んだ。が、幸いなことに、柔らかい地面だったので、どこも痛めずにすんだが、なんとも惨めな姿だった。
 これくらいのことで、へこたれるわけには行かない。すぐに起き上がって、さらにスコップで深く掘ってみたが、今度はスコップで地中の牛蒡をザックリ切ってしまって、細切れ状態にしてしまった。しかも何度も・・。しかし、まだまだ埋まっていそうなので、小さなスコップに変えて、一生懸命掘ってみた。
 結局、掘り出したのはこれだけ・・。


 どうせなら、一本なりを掘り出したかったが、残念な結果に終わってしまった。
 「葉っぱは食べられないかな・・」
と言った妻が調べたところ、牛蒡の葉を使った料理は見つからなかったそうだ。美味しくないのかな・・。

 でも、根の方は妻が料理して、晩ご飯のおかずとして食べた。


 さほど硬くもなく、かと言って柔らかすぎない、微妙な食感の牛蒡だったが、結構美味しかった。
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なんだかなあ・・。

 伯母が「今度の連休はずっと塾?」と訊いたのに応えた妻が「そう。仕事が好きだから」と、私の方をちらっと見たのは、長年連れ添った相棒ならではのこと。私が仕事好きなんてことはこれっぽっちも思っていない者の、悪戯・・。そうだよ、できれば今すぐにでも塾なんてやめて一日中ぼーっとしていたい。そんなの、塾を始めた最初っからのことで、今に始まったことじゃない。それを百も承知で「仕事好きだから」などと冗談めかす芸当は、妻にしかできない。ははは、さすが糟糠の妻・・。
 
 その妻が、この頃やたら私を煽る。
 「欲しい物があったらさっさと買っちゃわなきゃ。ポチッと押すだけでしょ。買わなきゃ後悔するよ」
 確かにそうだけど、何もケチケチしているわけじゃないけど、今更我慢などしても誰も褒めてくれないのは重々分かっているけど、それでもやっぱり自重しようかな、とたまには思ったりもするわけで、そんなときに限って妻が囁く。
「さっさと買っちゃわなきゃ」
 そんなことを言われちゃ、買わないわけにはいかない。後のことはどうにでもなる、そんな心持ちで請求書の額がまた増える・・。

 「俺が死んだら、このレゴの山、売ればちょっとはお金になるぞ」
 「何言ってるの、そんなのゴミ。捨てるに決まってるでしょ」
 「いや、世の中にはこれが欲しい人もいると思うけど・・」
 「なんでそんな面倒くさいことしなきゃいけないの。さっさと捨てるから」
 「・・・」

 もうこうなったら自棄だ。レゴで部屋をいっぱいにしよう。処分するのに何日もかかるくらい、レゴで部屋をいっぱいにしてやろう。どんどんレゴを買ってやろう。はははは!!そのためには、もっともっとお金がいる。よし、今まで以上に塾を頑張るぞ!!フラフラになるまで塾で頑張る!!!

 

 なんだかなあ・・・。 
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レゴ 教会

 レゴはデンマークの会社。ならば、レゴの街もヨーロッパ的な雰囲気を漂わせていて当然だ。じゃあ、教会がなくてはならないだろう。が、残念ながら、私のレゴシティーには教会がない。タウンホールも見ようによっては教会に見えなくもないが、どうせなら「これこそヨーロッパの教会!」と言えるものが欲しい。「よし、作っちゃえ!」と意気込んで、あれこれ調べた。その結果、「こんな教会がいいな」と思えるものが見つかったので、写真を頼りに組み立ててみた。



 見よう見まねで作っただけだが、出来映えには自信がある。もちろん外観だけでなく、教会内部もしっかり作り込んでみた。

 


 教会に入ったことなど一度もない私だけに、本当にこれでいいのかよく分からないが、ミッションスクールに通っていた妻が「まあまあ」と言ってくれたので、大きく間違ってはいないだろう。ただ、「牧師さんの横のオルガンの向きは変えた方がいい」と忠告してくれたので、そのうち直すつもりだ。

 レゴの街並みがどんどん素敵になっていくので、私としては嬉しい限りだが、反面、このレゴ三昧の生活からいったいいつ抜け出せるだろうか、ちょっと心配になってきた。行くところまで行かなきゃ納得できないのが私の性分だが、レゴに関しては、行き着く先がまったく見えなくて、少々不安になってきた。
 まだまだ作りたいものが幾つかあるし・・。



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カントリーエレベーター

10月になっても30℃を越えるなんて異常気象なのだろうけど、そのお陰でいつまでたっても半袖でいられるのだから、便利なのかどうなのか・・。しかし、秋の気配がないのかと言えば、昨日行ったお千代保稲荷の周辺は、稲穂がたわわに実り、秋の態勢は十分整っているように思えた。


 車から降りて写真を撮っていたら、遙か向こうに大きな建物が見えた。もう何十回と通っている道だから、四囲の風景は見慣れているはずなのに、あの建物が何なのか分からない。ちょっと気になって、車で近づいて行って、また写真を撮ってみた。


 あれはひょっとしたら「カントリーエレベーター?」もっと近づいて行ったら・・、


 おお、やっぱりそうだ。壁に「カントリーエレベーター」って書いてある!!今までにも横を何度も通っていただろうに、「カントリーエレベーター」だと認識していなかったのは、迂闊すぎる。小学5年生の社会の教科書にも、この「カントリーエレベーター」という建物は紹介されているから、塾長たる者が「初めて見た」では済まされない。大いに反省しなければならない。

 因みにこの「カントリーエレベーター」の役割は、次のように説明されている。

『1つの建物の中に出入荷設備、乾燥機、貯蔵設備があり、建物全体が大きな機械のようになっている。地域で刈り取られた米を、その日のうちに乾燥させ、貯蔵しておくことができる。効率が良く、おいしさを保ったまま出荷できる」(新小学問題集 ステージⅡ 社会)

 やはり問題集だけの知識では不足だ。実際に自分の目で見たものの方が深く印象に残る。これからは私も「カントリーエレベーター」について、今までよりは具体的な説明ができるのではないだろうか・・。

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さあ、ポストシーズン

 ヤンキースがア・リーグ東部地区で優勝した。オリオールズが驚異的な粘りで、ヤンキースの優勝を最終ゲームまで引き延ばしたが、最後には力尽きた・・。しかし、誰もが予想しなかった快進撃で、地区2位、そしてポストシーズンに進出したのだから、その大健闘は大いに称えられるべきであろう。
 それと同じくらい驚いたのが西地区で優勝を果たしたアスレチックスである。昨季は松井が所属していて結構試合を見ていたが、松井が退団し、主力選手も何人か放出したのだから、チームの体を成すのか、かなり心配していたが、シーズンが進むにつれて、投打のバランスが整い始め、レンジャーズと最大13ゲームあった差を一気に縮めて、優勝してしまうのだから、本当に驚いた。
 その反対にあっけにとられてしまったのは、レンジャーズの大失速だ。開幕当初は、ハミルトンの神がかり的な強打で無敵状態だったのに、徐々に戦力が落ちていき、最後のアスレチックス3連戦を3連敗して、とうとう優勝を逃したのだから、もうどうしようもない。結局、オリオールズとのワイルドカードプレーオフに臨まなくてはいけなくなったのだから、悲願のワールドチャンピオンまでの道のりは、昨年、一昨年よりも険しくなったと言っても良いだろう・・。(ダルビッシュが先発するようだ。頑張れ!!)
 
 で、話をヤンキースに戻そう。


 苦しみながらもリーグ最高勝率でプレーオフに進出したのだから、やはりヤンキースは強い。松井がいた頃とは比べものにはならないが、それでもMLBの中では一番好きなチームであるだけに、是非とも勝ち抜いていって、イチローにチャンピオンリングをプレゼントして欲しい。いや、違う、イチローの活躍で、チームがワールドチャンピオンになれるよう、影ながら私も応援していこうと思っている・・。(松坂の最後の登板は惨憺たる結果に終わってしまったが、このまま終わるような男ではないだろう。しっかり体を鍛え直して、もう一度栄光をつかみ取って欲しい)

 そうそう、忘れてはならないのは、タイガースのM・カブレラが、45年ぶり三冠王となったことだ。

 
 打率3割3分、44本塁打、139打点という堂々たる記録での三冠王である。彼は松井がヤンキース1年目(2003年)でワールドシリーズで対戦したマーリンズの4番を打っていた選手だが、当時はまだ弱冠20才、MLBにはこんな選手もいるんだな、とずっと注目してきた選手だ。年々太ってきて、ダイエット命令が出たり、警察沙汰を起こしたりと、野球以外でも色々話題を提供してきたが、今シーズン、とうとうその才能を実らせた。素晴らしい・・。
 彼が所属するタイガースは、中部地区で一位となり、昨年に続いてポストシーズンに進出するが、打者ではカブレラだけでなく、強打のセシル・フィルダーもいるし、ピッチャーは奪三振王のバーランダーと16勝を挙げたシャーザという強力な二枚看板がある。波に乗ったら、一気に行きそうな戦力だけに、ヤンキースの最大のライバルかな、と私は思っている・・。

 何だか今年はポストシーズンが面白そうだ。ナ・リーグの事情についてはほとんど知らないが、きっとすごい試合が待っていることだろう。楽しみだ。

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「ひるブラ」

 NHKで、午後0時20分~0時43分に放送している「ひるブラ」を2日続けて見た。
『全国各地の“旬”な場所をブラり。「行ってみたい!」「見てみたい!」「食べてみたい!」四季折々、地域の魅力をダイレクトに“生中継”でお届けします』
というのが、番組の基本コンセプトらしいが、今までは余り見たことがなかったので、「画面左下の窓から人が乗り出している番組」という程度の認識しかなかった。が、とある事情で初めて二日続けて最初から最後まで見た。


火曜日の番組内容は、
「棚田の里でリフレッシュ!~石川県 輪島市・金蔵地区~」
能登半島のほぼ中央部に位置する輪島市・金蔵地区。山間の傾斜地には田んぼが広がり、美しい棚田の景観が見られる。ひとときの癒やしの空間で、心身ともにリフレッシュ!
【ゲスト】保阪尚希,【コメンテーター】くわばたりえ,【司会】宮崎浩輔


また、水曜日は、
「“レトロカワイイ”を探して~石川県 七尾市・一本杉商店街~」
かつて“能登の銀座”と呼ばれ、江戸・明治時代に創業した店が並ぶ、七尾市一本杉商店街。伝統をモダンにアレンジした“レトロカワイイ”を探していく旅。
【ゲスト】とよた真帆,【コメンテーター】岡田圭右,【司会】宮崎浩輔


 火曜日の放送は、保阪尚希のリポーターとしての能力の高さに驚いた。高岡早紀の元ダンナでちょっとイヤミな役者かな、という印象しかなかったが、積極的でありながらも、決して出しゃばりではない身のこなしの軽さが良い印象を与えてくれた。こうしたデキる出演者がいてくれたら、番組スタッフも助かるだろうな、としきりに思った。
 水曜日のとよた真帆も、リポーター役をそつなくこなしていて、安心して見ていられた。いくら企画が面白くても、現場をあずかるレポーターの技量が番組のできを左右するんだな、と実感した。
 
 それに引き替え、画面左下の窓から身を乗り出して、コメントしていたくわばたりえや岡田圭右の役割はいったい何だったんだろう。気の利いたコメントを発するわけでもなく、ただただ賑やかしのためだけにいるような気がして、まったく出演する意味がない。はっきり言って邪魔な存在であることは、かなり以前から思っていたし、そう思う人は私以外にも大勢いることだろう。早くやめればいいのに・・。

 2日間通して考えてみると、火曜日は些かバタバタした感が否めなかったが、水曜日は落ち着いて見ていられた。まあまあ合格点だろう・・。
 
 しかし、こんなに緊張して食い入るようにTVを見たのは久しぶりだったので、番組終了後は妙に疲れた・・・。
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キバナコスモス

 3日前の記事の中で写真を載せたキバナコスモス、昨日改めて見直してみたら、なんだか訳が分からないほど、広がって咲いていた。


 少し前までは、植木鉢の姿はしっかり確認できたのに、今では葉の下に埋もれてしまっている。何だ、この旺盛な生命力は!羨ましい気もするが、反面、余りに元気すぎてうるさい気もする。もともとコスモスという花が嫌いな私だけに、コスモスに似たこの花が好きになれるわけはないが、それにしても遠慮というものがまるでない図々しい花のように思えて鬱陶しい。近いうちに抜いてしまおうと思っているが、その前にこれだけ繁茂したご褒美に、この花についてもう少し詳しく調べてみた。

『キバナコスモス』
花言葉は「野生美」
コスモスの近種で、ピンクのコスモスとは交配はしない。
ふつうのコスモスは、昼の長さが短くなっていくことを察知して花芽をつける「短日植物」だが、こちらはそう言った性質はないので、真夏でも次々と開花する。
花弁が一枚一枚バラバラに見えるが、じつは付け根でつながっており、「筒状花」である。
コスモスよりも葉が大きめで、切れ込みが粗い。
《この花の基本情報》
キク科 一年草
原産地 メキシコ
草丈 20~60センチ
花期 6~11月
花色 オレンジ、黄色、朱赤

さらにこんな書き込みも見つけた。

「キバナコスモスは、もともとは一重の黄色い花であったが、品種改良により八重花や半八重、クリーム色やオレンジ、緋色の花などが作られている。 高さは1mほどに成長する。
病害虫に強く、とても育てやすい草花である。
※ 繁殖力が旺盛で野生化している地域もある。
※ 普通のコスモスよりも丈夫で繁殖力が強く、花期も長い』

 これらを読んでいたら、琉球朝顔のことを思い出した。濃い青色の花弁が咲いているのを町で見かける度に、異常なほど強い生命力に辟易した数年前を思い出す。このキバナアサガオもほかっておいたらいつまでも花を咲かせていそうで、少々気味が悪い。
 やっぱり早い内に抜いてしまおう・・。

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がっかり・・

 去年は父の生家に3度も柿を採りに行ったのをつい先日思い出して、今年もそろそろ季節だな、と思って、父に「日曜日に、柿採りに行こうか」と誘ってみたら、「まだ早い」とけんもほろろに却下されてしまった。「でも、様子だけでも見に行こうか」と食い下がってみると、「それなら行ってもいいなあ」とあっさり同意した。

 で、日曜日、塾が終わって3時過ぎ、台風の合間を縫って、出掛けてみた。
 途中、余りに車が少なかったのは、台風を恐れて人びとが移動しなかったせいだろう。信号もスムーズに通過できて、あっという間についてしまった。だが、・・・・・

 
 葉が青々と広がっているのは予想していたが、肝心の柿の実が見つからない。父と二人じっと目を凝らしてみたが簡単には見つからなかった。

「おお、あそこに1個。それともう一つあるぞ・・」

 

 う~~ん、結局見つけたのは、わずか3つ。なんで??
「去年、枝を切っただろう。あれがいかんかったかもな・・。」
と父の推論が当たっているかどうかは、知らないが、去年あれだけ生った柿が、今年はほぼ0という、俄には信じられない事態を目の当たりにしてしまうと、何だか狐につままれたような気分だ・・。

「手間が省けて良かった」
と苦し紛れに父は言ったが、一番残念なのは父だろう。元気な頃は一人で採ってきて、大量に持ち帰って近所に配るのが楽しみだっただけに、これだけ不作だと面白いわけがない。
「もうこれで終わりなのかな」
「そりゃあ、そうさ。今更新しい実はならんだろう」
「そうだけど・・」

 私自身も、楽しみが一つ減ってしまって、ちょっとがっかり・・。
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