★ 年度末。何となくバタバタしながら月日が過ぎていく。ふとテレビを見るとコメの話題。「消えた23万トン」だという。投機目的で誰かが抱えているのか。そもそもが農水省が把握している生産量が違っているのか。謎だらけだ。
★ 12年に一度の東京都議選、参院選が行われる年。政府は「強力な物価対策」を行うそうだが、はたしてどれほどものか。トランプ大統領の自動車関税の影響か、東京の株価は大きく値を下げている。トランプ恐慌になってしまうのか。
★ そんなことを考えながら、東野圭吾さんの「白鳥とコウモリ 下巻」(幻冬舎文庫)を読み終えた。この作品も面白かった。特に下巻の中盤からは一気読みの勢いだった。
★ 東京である弁護士が刺殺された。容疑者はすぐに浮かび上がり、自供を得て早々に事件は解決かと思われた。ところが、容疑者の息子と被害者の娘が、共にその結果に納得ができなかった。
★ 立場の異なる二人が真相を求め動き始める。そうすると30年前の事件が見えてきた。
★ 被害者と加害者の家族。東野作品には時々登場するが、どちら側も生活が一変する。それに心無い野次馬のバッシング。人間の心の闇を感じる。