じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

ドラマ「ギフト」

2024-12-21 22:12:24 | Weblog

★ 中学3年生、学校のクラブ活動は夏の大会で引退になるが、外部のクラブチームに所属している子どもたちは、年末まで練習をしている。クラブ活動が学校外に移行されつつある中、この傾向が広まっていくのだろうか。

★ さて、少し時間ができたので、久々にFOD(フジテレビの動画配信サービス)で、「全領域異常解決室」を観た。ドラマ「ST」に「スペック」を加味したような作品だった。「スペック」ほどの魅力は感じなかった。

★ 同じくFODでドラマ「ギフト」が配信されていたので観た。1997年の作品。これって、中学生がバタフライナイフを使って起こした不幸な事件のために長年お蔵入りしてたんじゃあ・・・。

★ 第1話から若い頃の全裸のキムタクが登場して度肝を抜かれる。室井滋さん、小林聡美さんの「やっぱり猫が好き」の二人。めっちゃ若い篠原涼子さん、忌野清志郎さんも出演。

★ とにかく長髪のキムタクがかっこいい。27年前にタイムトラベルをした気分になった。

★ 最終話のエンディングは、キムタクが携帯電話で話しながら自転車で走っている。今だと交通違反だね。

☆ 今日は冬至。かぼちゃの入った味噌汁をつくった。例年だと年賀状の準備に追われるが、今年からは返礼だけにしよう。昔は200枚、300枚と買った年賀状も今年は25枚だけ買った。

☆ そういえば最近郵便物がめっきり減った。値上げの影響が大きそうだ。

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歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

2024-12-16 19:02:49 | Weblog

★ 今年もあと半月。やりたいことはいっぱいあったけれど、やり残したことが多い。人生は束の間。健康寿命はあと何年あるやら。来年は悔いが残らないように燃え尽きよう。

★ さて今日は、歌野晶午さんの「黄桜の季節に君を想うということ」(文春文庫)を読み終えた。主人公は元探偵見習。知人の依頼を受け、「蓬莱倶楽部」という悪徳企業の犯罪を暴こうとする。

★ 物語はいくつかのエピソードが混在する。1つは探偵見習をしていた20歳ころ。あるヤクザ組織の依頼を受けて、敵対する組織に潜入する。この物語だけでも1篇の小説が仕上がりそうだ。

★ 2つ目は、主人公が70歳となった現在。終盤まで年齢はわからず、もっと若い人を想像していたが、どんでん返しを食らう。どんでん返しと言えば、あちこちに嘘が散りばめられていて、読み追って「ああそうだったのか」と納得するところが多かった。

★ 今年も芥川賞、直木賞の季節がやって来た。芥川賞は時代性や新奇性、文学の限界への挑戦といった視点が入り、結果的に難解な作品も多い。今年は一つも候補作を読んでいないので、果たしてどの作品が受賞するやら。

★ 直木賞は、月村了衛さんの「虚の伽藍」が面白そうだ。伊与原新さんの「藍を継ぐ海」も読んでみたい。「宙わたる教室」も読んでみたい。

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サイモン・シネック「WHYから始めよ!」

2024-12-11 20:38:31 | Weblog

★ 今年も残り20日。中学校は今週末から、小学校は来週から短縮授業になる。学校が早く終わると、時間を持て余した生徒が早くから塾に来る。授業の準備を早めに終わらせなければ。24日からは冬期講座が始まる。年末で塾をやめる生徒、1月から塾に通い始める生徒。入退塾が活発になってきた。

★ さて今日は、サイモン・シネックさんの「WHYから始めよ!」(栗木さつき訳、日本経済新聞)を読んだ。ビジネス本、啓発本というところか。

★ カリスマと呼ばれる人や企業には同じような特徴がある。それは「WHAT」からではなく、「WHY」から始めるところであるという。

★ キング牧師やアップル、ライト兄弟やケネディを例に挙げながら、「WHY」つまり理念が人を感動させ、信奉者を得るということが書かれていた。

★ 「なるほどなぁ」と感心した。自らの経営を反省してみた。

★ キング牧師の「I have a dream」。改めてすごい言葉だと思った。カリスマにはなろうとしてなれるものではないが、経営の参考にはなった。

★ 「変えたい!」という気持ちが大事なんだね。

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乃南アサ「幽霊」

2024-12-08 18:59:35 | Weblog

★ アマゾンプライムビデオで映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観た。分断された合衆国。カリフォルニア州とテキサス州が分離独立。両州の連合軍がワシントンを目指して侵攻。それをジャーナリストが追うという設定だった。

★ 「分断」という今日的な話題。刺激的な予告編で期待していたが、本編はそれほどでもないように感じた。実際にあった話を基にしているだけに「ソウルの春」の方が面白かった。

★ 今日のニュースでは、シリアが政権崩壊とのこと。パワーバランスが壊れているのか、中東の火種が拡散しそうな勢いだ。

★ そんな世界的な動きを横目に見ながら、今日は乃南アサさんの「不発弾」(講談社文庫)から「幽霊」を読んだ。いわゆる業界モノ。

★ あるテレビ局のプロデューサーが主人公。かつてはワイドショーを成功させたが、嫉妬からか、妙な噂が社内に飛び交い、今は閑職に追いやられている。

★ 辛抱して7年。プロデューサーが左遷されたのと時を同じくしてテレビから姿を消したかつての青春スターがある企画を持ち込んできた。すっかり人を信用できなくなったプロデューサーだが、復活の機運に心が動く。果たしてリベンジできるか。

★ 今やテレビ業界は斜陽産業に仲間入りしそうだが、数字がすべての世界は厳しい。当たれば人が集まり、外れればまるで幽霊のように扱われる。

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映画「ソウルの春」

2024-12-06 01:41:09 | Weblog

★ 韓国、ユン大統領による「非常戒厳」の発令には驚いた。それがわずか数時間で解除されたのにもまた驚いた。ソウル市民が「何が起こったのか」とインタビューに答えていたが、寝耳に水の出来事だった。

★ 戒厳令と聞けば、日本の場合、「二・二六事件」を思い浮かべる。

★ 韓国の「非常戒厳」は戒厳司令部に権力が集中され、政治活動や報道活動の制限されるという。日本の憲法改正論議の中でも「非常事態条項」が検討されているが、改めてその危険性を感じた。

★ ということで、映画「ソウルの春」(2024年)を観た。パク大統領が側近に暗殺され、軍事政権ではあるが韓国各地で民主化が進められていた。それは「プラハの春」になぞらえて「ソウルの春」と呼ばれた。

★ そんな中、チョン保安司令官が陸軍内の秘密結社「ハナの会」と共にクーデターを実行し、独裁的に権力を掌握する。映画では野心的なチョンと軍人として実直なイ首都警備司令官を対比させて描いていた。

★ この度のユン大統領の「非常戒厳」を許さなかったのは韓国民主化40年の成果なのか。政治の混乱はまだ続きそうだ。フランス、ドイツでも政変が起こっているそうで、不穏な時代になってきた気がする。

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円城塔「コード・ブッダ」読み始める

2024-12-04 21:18:58 | Weblog

★ 韓国大統領の戒厳令発令には驚いた。背後には大統領自身の保身があるようだが、議会で多数を占める野党の反発で数時間で解除されるという不始末。政局が混乱するとかつてのような軍事クーデターによって軍事政権という道を辿るのではと危惧する。

★ 民主化によって映画に音楽にと文化の華が開いているというのに。

 

★ さて、注文していた円城塔さんの「コード・ブッダ」が届いたので読み始めている。まだ数ページしか読んでいないが、AIが悟りを開いて、仏陀となった世界を描いているいるようだ。

★ 「世の苦しみはコピーから生まれる」というのは含蓄に富んでいる。「コピー」とは輪廻であるらしい。

★ AI文明の黎明となるのか。その時、人類の運命は・・・。

 

☆ 古代メソポタミア、シュメール人の古文書によると、ニビル星のアヌンナキが地球に飛来し、当時の地球人を遺伝子操作で現在の人類にしたとか。人類もある種のAIなのかも知れない。

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小池水音「あなたの名」

2024-12-01 09:57:08 | Weblog

★ 過去の写真がカラー化され、さらに動画化されている映像を「YouTube」で見かける。AI技術の進歩はすさまじい。単なる記録ならビデオカメラでもできるが、クリエイティブで双方向的になれば、その存在を永久に留めることができる。ある意味、不老不死の実現だが。

★ 書評で評判になっている小池水音さんの「あなたの名」(「新潮」2024年12月号)を読んだ。

★ 不治の病で余命宣告されている女性。もはや延命は望まず、残された5か月を生きようとしている。女性には娘がいる。再婚した夫の連れ子なので血のつながりはない。しかし、血縁以上に寄り添っている。その娘は現在妊娠中。出産予定日まで、女性の寿命はもちそうもない。

★ 娘は孫のために祖母の「記録」をAIで保存しようと提案し、彼女は受け入れる。「記録」はそれを専門とする青年によって、彼女の体調の良い時に進められる。彼女の幼いころからの「記憶」が「記録」として残され、彼女亡きあと、娘や孫と双方向的に会話するのであろう。

★ こうした試みが良いのかどうか、作中では彼女の友人の声で語らせている。

★ 前半は、新技術への関心で読めるが、中盤以降は彼女の「記憶」に多くが割かれている。

★ 娘は生まれてくる子の名前を祖母に委ねる。祖母は悩みながら孫の名前を考える。名前というのは不思議なものだ。名前によって人生が形作られるようでもある。

★ 死期が迫り、薄れゆく意識の中で彼女が耳にしたものは・・・。

☆ ひとのアイデンティティは記憶の集積かも知れない。昨日、今日、明日と「自分」が受け継がれていくのは考えてみれば不思議なものだ。

☆ 今日は朝早くから高校入試の模擬テスト。いよいよ12月。今年も受験まであと70日。

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髙村薫「父が来た道」

2024-11-30 19:36:18 | Weblog

★ ドラマ「遺留捜査」(2021)の第7話には「闇バイト」が登場する。

★ 廃業したキャバレーで男性の刺殺体が発見される。男性はあるヤクザ組織の幹部だが、実は潜入捜査をしている警察官だった。その組織は特殊詐欺に関わっているらしい。

★ 今、一人の若者が「闇バイト」に応募している。どうやら強盗をするようだ。その手口(調査グループが押し込み先を調べ、実行グループが強盗する)が最近流行りの事件と類似している。(ニセ警官が後始末をするところは違っているが)

★ 上川隆也さん演じる糸村刑事は、遺留品の「石」に注目し、真相に迫る(犯人は意外な人物だった)。最後は親子愛にほろっとさせられる。「闇バイト」とは、このドラマに先見の明があったのか。

★ さて今日は、髙村薫さんの「地を這う虫」(文春文庫)から「父が来た道」を読んだ。副総理まで務める政界のドンの運転手が主人公。

★ 政界のドンも最初からその地位にあったわけではない。魑魅魍魎蠢く政界の中で権謀術策を駆使し、ここまで上り詰めてきた。そしてこのボスを支えてきたのが地元の後援会の会長だ。ところが贈収賄事件の罪を一人被って、彼は今収監されている。

★ 主人公の青年はこの会長の息子で、ボスと父親との縁で運転手を務めて3年がたつ。もともと青年は警察官、それも贈収賄事件を担当する捜査2課に配属されていたが、父親の事件を経て職を辞した。

★ この青年運転手の目を通して、政界の実態、政界のドンが見ている世界を垣間見る。官庁、業界、政治家の癒着はなくならないものか。この三者に警察、検察が加わるともはや泥沼だ。

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千葉雅也「デッドライン」

2024-11-26 01:20:54 | Weblog

★ アマゾンで注文したコピー用紙、ヤマト運輸で届けられる予定なのだが、予定日を過ぎても届かない。問い合わせてみると、配送ミスでなんとオキナワに行ってしまったとか。優先的に27日には届けるというが、いったい何があったのか。ミステリーだ。

★ 韓国ドラマ「悪霊狩猟団カウンターズ」を観た。世にはびこる悪霊をカウンターと呼ばれる人々が退治し、召喚(除霊)するというもの。ストーリーは少々じれったく感じるが、それなりに面白かった。主人公の高校生ソ・ムン役のチョ・ビョンギュさんは菅田将暉さんに似た感じがした。

★ 読書は、千葉雅也さんの「デッドライン」(新潮文庫)を読み終えた。2019年の野間文学新人賞受賞作。

★ 主人公は哲学を専攻する大学院生。修士論文に追われながら、恋愛遍歴を重ねる。といっても同性との関係だ。

★ 哲学の話は難しい。ドゥルーズって誰?「自由になる。それは動物になることだ」というフレーズは考えさせられる。カントやハイデガーも難しいが、現代哲学、特にフランスの哲学は更に難しい。

★ 哲学の本を読んでいると「コトバ」というのがもどかしくなる。哲学者は自分の概念を何とか伝えようと独特な専門用語や比喩表現を使うから、他者にはなかなかわかりづらい。外国語となると尚更だ。

★ 「デッドライン(提出に締切期限)」が迫り焦る気持ちはよくわかる。私も何度か経験した。

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吉田修一「グリンピース」

2024-11-25 01:06:00 | Weblog

★ 期末テストが終わった終末。今日は午後6時には生徒がいなくなったので、ちょっぴりのんびりできた。U-NEXTでドラマ「遺留捜査」スペシャルを何本か観た。昔の警視庁編と最近の京都府警編。それぞれに面白かった。

★ 夜、吉田修一さんの「熱帯魚」(文春文庫)から、「グリンピース」を読んだ。就活中の若い男。自分で借りている部屋はあるものの、今は彼女の部屋に入り浸っている。

★ 男には入院中の祖父がいて、祖父の年金で食いつないでいる。他に身寄りがないので時々見舞いに行くが、弱った人を見るのはどうも苦手なようだ。そもそもがわがままな性格なのか、仕事が決まらないいらだちなのか、男は彼女にグリンピースの缶を投げつけた。男はグリンピースが好物なのだ。

★ あまりの男の身勝手さに彼女は部屋(もともと自分が借りている部屋なのだが)を出ていくのだが。

★ 仲が良いのか悪いのか。相性が合うのか合わないのか。当事者たちにもわからない様子。煮え切らないカップルがうまく描かれている。不平不満を言うなら、いっそ独りで生きてゆけばよいのに。そんなことを思うのは年をとったせいだろうか。二人が仲直りをして作った酢豚はおいしそうだった。

☆ 読書中の作品

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」探偵見習の男がヤクザ組織に潜入しているところが面白い。

奥田英朗「オリンピックの身代金」1964年の東京オリンピック。変わっていく東京の様子がよくわかる。

百田尚樹「永遠の0」特攻で戦死した祖父のことを孫が調べる。果たして祖父はどんな人だったのか。

辻井喬「終りなき祝祭」旧家出身の新進陶芸家が女性解放運動で活躍した女性と結婚する。

下村敦史「闇に香る嘘」目の不自由な主人公。彼が「見る」風景が巧みに描かれている。

千葉雅也「デッドライン」哲学の話と同性愛。刻々と迫る論文の締め切り。

長嶋有「三の隣は五号室」変な間取りのアパートに住んだ人々の遍歴。

萩原浩「神様からひと言」サラリーマンが主人公。

垣根涼介「君たちに明日はない」リストラ請負会社に勤める男が主人公。

折原一「帝王、死すべし」あの小学生刺殺事件がモチーフか。

立松和平「光る雨」連合赤軍事件を描く。

東野圭吾「禁断の魔術」ガリレオシリーズ。

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