![]() | 春一番が吹くまで (1979年) |
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河出書房新社 |
★ 数十年ぶりに川西蘭さんの「春一番が吹くまで」(河出書房新社)を読んだ。
★ 高校三年生の藤村健は、母親に強引に勧められて、夏休みの間だけ東京の予備校の夏期講習に通うことになった。彼はここで同じく高校生の一人の女性と出会う。
★ ひと夏の甘酸っぱい思い出。
★ 最後は「何か」を暗示しながら、「ここで終わるのかー」と思わせる。読み終わって再びプロローグへ戻ると、寂寥感を感じる。
★ 二人が初めて話した喫茶店。バックに流れていたのはウェス・モンゴメリーの「Dーナチュラル・ブルース」。今の時代は便利だ。検索するとすぐに出てきた。良い感じの曲だ。
★ 初めてユウコを抱いた日。下宿屋のオーナーから小言と嫌みを言われる。その彼の部屋にあった男性雑誌。セーラ・ロウエルさんのグラビアがあった。セーラさんを調べてみると、亡くなっていた。
★ ちなみにペンネームの「蘭」はキャンディーズの「蘭ちゃん」のファンだったからとのこと。私もファンでした。
★ 時代は駆け足で過ぎていくなぁ。