じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

村田沙耶香「余命」

2024-03-06 15:49:26 | Weblog

★ 京都府公立高校の中期入試がいよいよ明日に迫った。この1年間、いや中学生活3年間の総決算だ。最近は受験前に学校を休む生徒が増え、とはいえ不安なのか入れ替わり塾で最後の仕上げを行っている。いまさらジタバタしてもなのだが、彼らにとっては一つの通過儀礼だ。

★ 「通過儀礼」といえば、少し前、篠田節子さんの「仮想儀礼」がドラマ化されていた。原作は読んだが、ドラマはまだ観ていない。篠田節子さんといえば、今「聖域」(講談社文庫)を読んでいる。

★ 偶然「聖域」と題する未完成作品を目にした文芸誌の編集者が、失踪した作家を探すというもの。「仮想儀礼」同様、宗教が絡んでいて面白い。

★ 時代物では垣根亮介さんの「室町無頼」(新潮文庫)を読み始めた。こちらも面白い。天秤棒1つで乱世を生きた男の話。

★ 万城目学さんの「鹿男あをによし」(幻冬舎文庫)、森見登美彦さんの「熱帯」(文春文庫)も読み始めた。どちらも奈良から話が始まる。万城目ワールド、森見ワールドの贅沢なメニューだ。

★ ということで、いろいろと読みかじりながら、今日は村田沙耶香さんの「殺人出産」(講談社文庫)から「余命」を読んだ。掌編作品。医療や蘇生術が進歩し、不死の時代になった。人々は自由に死ぬ時期や死に方が選べる時代になったという話。不死と言えばユートピアのようではあるが、それはそれで、死に際を決めるのは一苦労な様子。

☆ 確定申告の締め切りが迫ってきた。今年は書類の作成が遅れている。この週末本腰を入れて挑まねば。

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