じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

決断の時

2009-05-17 12:46:19 | Weblog
★ 新型インフルエンザの猛威はとまらないが、まだ大流行は始まったばかりだ。兵庫県、大阪府の様子を見ていて、感染力の凄まじさに驚く。

★ 近隣府県への拡大は時間の問題だ。京都府でも感染の防止に向けて知事や学校法人の決断が求められる時だと思う。

★ 感染を食い止めたいなら、早期の対策が必要だ。少なくとも鉄道などを使って移動することの多い高校生の移動を最小限に抑え、感染のスピードを抑えたい。

★ 府立高校や京都府の私立高校は当面3日程度休校とすればどうか。中間テスト前だが、今無理をすると被害を増やすばかりの気がする。休校分は夏休みを短縮するなどいくらでも対応できよう。

★ 高校が休校となり、高校生の移動が減ることによって、通勤電車の込み具合も緩和される。弱毒性のインフルエンザとはいえ、今、感染爆発を食い止めなければ罹患者を増やすばかりだ。

★ ワクチンが量産される秋口までなんとか時間を稼ぎたいものだ。感染を増やし免疫を獲得すると言う方法もあるが、乱暴な策だろうね。
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インフル感染の教訓

2009-05-17 00:37:03 | Weblog
★ 拡大するインフル感染。今回の最大の問題点は、新型インフルエンザの確認が遅れ、封じ込めに失敗したことだ。

★ 今更ながらだが、神戸高校では10日あたりからインフルエンザによる欠席者が目についたようだ。大阪の関西大倉高校でも同様な傾向がある。

★ 両校とも「海外渡航歴がない」ということで、対応に遅れがあった。

★ 政府の水際作戦。ウィルスの国内進入を阻止することに全力が傾けられたが、これが「海外渡航」の有無への過信を招いた恐れがある。水際作戦と言うものが不完全なものであることをもっと周知すべきだった。

★ 今後の教訓とすべきところだ。
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感染の点と線

2009-05-16 21:51:13 | Weblog
★ 感染爆発が始まった。もはや絵空事ではない。マスクや消毒液が飛ぶように売れている。パニックが始まりつつある。

★ 感染はやはり高校生から始まった。さまざまな情報が飛び交っているが、インフルエンザの流行は学校内でも把握されていたようだ。

★ 学校や神戸市は、弱毒性のインフルエンザと言うことで油断があったのではないか。

★ ところで、神戸市灘区の神戸高校と茨木市の関西大倉高校との接点は何だろう。神戸市灘区と豊中市をつなぐものは何か。感染源を辿ることは感染の拡大を防ぐ上で重要だ。しかし、状況はもっと深刻かも知れない。

★ もはや感染の連鎖が始まっているようだ。患者が一気に医療機関に押し寄せる事態になるかも知れない。都市機能がマヒする可能性が出てきた。治安維持に向けて準備をしておく必要があるかも知れない。

★ ターニングポイントは月曜日の通勤時間だ。満員電車によって感染が広まる。ウィルスは人の移動にともなってネズミ算式に拡大しそうだ。
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ついに、新型インフル国内感染

2009-05-16 12:27:55 | Weblog
★ 政府の水際作戦は突破された。水際作戦の限界はわかっていたが、あっけないパンデミックの幕開けとなった。

★ 神戸の高校での新型インフルエンザの集団感染。最初の患者が発病してからすでに5日が経過している。この5日間あるいは発病前の数日を加えたほぼ1週間の患者の足取り、また2次感染、3次感染の可能性を考えると、すでにパンデミックは始まったと言っても過言ではない。

★ 神戸市は近隣学校の22日までの休校を決めたが、遅きに失したと言う感がする。この数日満員の通勤電車などでどれほど感染が拡大したかを考えると背筋が寒くなる。まもなく、爆発的に患者が増えるかも知れない。

★ 偶然だろうが、かつて社会党の山花氏などが新党結成の動きをしようとしたその日に阪神淡路大震災が起こった。そして今日、民主党の代表選があるその日に神戸で新型インフルエンザが確認されるとは、皮肉なものだ。

★ 感染は瞬く間に広がる。不要不急の外出自粛は京都にも広がるだろう。学校の休校まで進むかも知れない。中学校の中間テストは延期されるかも知れない。小学校の修学旅行も延期されるかも知れない。

★ 塾としての予防措置も第一段階発動だ。今日からマスク着用。手の消毒に徹しよう。一瞬にして第二段階、臨時休校になるかも知れない。慌ただしくなってきた。
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「どんぐりの家」を読み終えて

2009-05-14 04:14:09 | Weblog
★ 山本おさむ著「どんぐりの家」(小学館)を読み終えた。聴覚重複障害をもった子どもとその家族、彼らを取り囲む人々の物語である。

★ キレイゴトでは済まされない現実がある。しかし、人は生きねばならない。「この子より1日だけ長く生きたい」という親の願いは切実だ。

★ 本書の中ではいくつも感動する場面があった。

★ 石を集めることに執着する男の子。家族は彼に振り回されて崩壊寸前。母親は疲れ果て、子どもと一緒に電車に飛び込もうと考える。

★ そのとき、母親は発見する。無邪気に橋の欄干に石を並べる男の子が夕焼けを見ていることに。少年は「石」達に見事に美しい夕焼けを見せようとしているのだということを。

★ その男の子が、文字の認識ができない女の子に体当たりで文字と言うものがあるということを、自分に名前があることを教えようとする場面もよかった。

★ 彼らは彼らなりに成長しようとしているのだ。ものの認識の仕方が少し違っているだけなのだ、ということを感じた。

★ 世の中は学力向上とやかましく、学力テストの点数に一喜一憂しているが、実に虚しいことをしているなぁと思った。
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天賦の才能

2009-05-14 02:49:03 | Weblog
★ YouTubeで「Britain's God Talent」というオーディション番組から、ポール・ポッツとスーザン・ボイルのシーンを見た。

★ ポール・ポッツ。どう見てもうだつの上がらない外見。それが歌を歌いだすや熱唱が観客や審査員を魅了した。

★ スーザン・ボイル。47歳、未婚。猫と同居。現在求職中。スタイルは・・・。そんな彼女が「レ・ミゼラブル」から「見果てぬ夢」を歌いだすと、会場は熱狂に包まれた。

★ 美しい歌声と見かけとのギャップ。「見果てぬ夢」という歌詞と彼女自身の境遇が二重写しになって、わずか数分の歌の背景にさまざまな人生の風景が見えるようで感動した。

★ 歌そのものがうまいかどうかはわからないが、うまい下手と言う基準を超えた感動を与えてくれるから不思議だ。

★ 番組の作り方もドラマチックだ。

★ 日本にもかつては「スター誕生」という番組があったし、NHKの「のど自慢」は長寿番組の最高峰だ。「Britain's God Talent」の成功を受けて、日本でも新たなオーデション番組ができるかも知れない。

★ ところで、ポール・ポッツにしてもスーザン・ボイルにしてもオペラやミュージカルからの選曲で、歌唱の仕方がクラシックなのは特徴的だ。日本の民謡コンクールのような感じなのだろうか。
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新型インフルエンザの影響

2009-05-09 21:13:15 | Weblog
★ 新型インフルエンザをめぐり早くも風評被害が広がっている。

★ 感染が確認された高校生が大阪府寝屋川市の高校生だと言うことで、ある学生が他府県でボランティアをする予定だったが、「大阪府に住んでいる」ということで丁重に断られたと言う。

★ こんな話も聞いた。成田に比べて関西国際空港の検疫は緩いと言う。今回感染が確認された高校生とカナダで同じような行動をしたグループが関西国際空港に降り立ったが、特に足止めされることもなかったと言う。

★ 感染者の現地での行動まで追求するのは大変だと思うが、政府の水際作戦に限界があるのは確かだなようだ。

★ ところで関空に降り立った面々は高校から10日間家で待機するよう指示されたと言う。

★ ゴールデンウィークを利用して海外渡航者の多い大学の中には、帰国後10日間は大学に登校しないように呼びかけているところもある。

★ 新型インフルエンザの感染をめぐって、疑心暗鬼の状態に陥りつつある。2次感染が起これば、どうなることやら。
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ウィルス危機

2009-05-09 12:10:57 | Weblog
★ 機内検疫で新型インフルエンザが発見された。政府の水際作戦が機能していると言うことか。

★ 今回の新型インフルエンザは今のところ弱毒性ということで、少々大騒ぎしすぎにも思えるが、致死率が0.1%としても感染者が億単位なら10万人以上が死ぬわけだから、予防に越したことはない。

★ 今の有事対応の意義は、来るべき強毒性H5型や弱毒性ウィルスが突然変異し、強毒性となったときのための予行ということだろう。

★ いくら水際作戦を行ってもそれには限界がある。検疫をすり抜けたり、思わぬところから感染が広がるかも知れない。結局はワクチンの開発と感染の早期発見、適切な治療に尽きる。

★ 水際作戦はそのための時間稼ぎと言うことだろう。検疫のマンパワーには限界がある。今秋には第2波の流行が予想される。季節性のインフルエンザと新型の混在で混乱は必至だ。

★ 今回の水際作戦でも「疑わしい」の多くが季節型インフルエンザや他の感染症だった。季節性と新型が混在するともはや封じ込めは難しい。

★ 今のところ国民は冷静に対応している。しかし、市中で感染が広がり始めると一気にパニックになるかも知れない。風評が飛び交い、市場経済も停止するかもしれない。

★ もうひとつ懸念するのは「感染症法」の運用である。この法律は公衆衛生と基本的人権との接点にある法律だ。場合によっては人権が大きく制約される。悪用すれば予備拘禁のような措置も可能となろう。運用にあたっては慎重であってほしいし、運用された場合はその是非について、常に検証を重ねる必要がある。

★ ところで、塾としても対策を考えておかねばならない。

★ 第1段階は注意の喚起。近隣の町で新型インフルエンザが発生したとき。発熱した生徒の出席は遠慮してもらおう。補習措置も考えないといけない。

★ 第2段階はマスクの着用。塾生の通う学校で新型インフルエンザが発生したとき。教室内ではマスクを着用し、出入りの時は消毒液で手洗いをしてもらおう。

★ 第3段階は休校。塾生が新型インフルエンザに感染したとき。休校期間、臨時休校の連絡や補習措置を考える必要がある。

★ 私やチューターが感染した場合も考えないといけないね。

★ 偶然だろうが、麻生内閣になってから経済危機、ミサイル危機、ウィルス危機と有事が相次いでいる。これに自然災害やテロが加わらないことを願うばかりだ。 
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「あ・うん」

2009-05-07 02:03:28 | Weblog
★ 久世光彦演出の「あ・うん」を観た。2000年にTBSで新春ドラマとして放映されたものらしい。

★ 向田邦子作の「あ・うん」は他にもNHK版、映画版があると言う。演出家によってどれほど作品の趣が違うものか機会があれば観てみたいものだ。

★ 「あ・うん」の時代は昭和10年。舞台は東京下町。陸軍で知り合った二人の男とその家族の物語である。軍国一色になる少し前の庶民の生活を綴っている。

★ もはや70年も昔の物語だが、街や住まいの様子、家族関係などは私が幼少だった昭和30年代後半、いや昭和40年代前半まではまだ見られた風景だ。

★ 「久世光彦VS.向田邦子」(朝日選書)で、著者の小林竜雄氏は久世版「あ・うん」について辛口の批評をしている。久世氏をよく知ればこその批評だと思う。

★ 私は久世氏の作品をあまりよく知らないので、これはこれで十分満足して見られた。男二人の「友情」は少々芝居がかっているように感じたが、田中裕子さん、樋口可南子さん、高田聖子さんなど女性陣の魅力は満載だ。

★ 森繁さんについては言うまでもない。池脇千鶴ちゃんは実にかわいい。本筋は一人の女性をめぐる男二人の奇妙な恋愛物語だが、こうした人々を散りばめることによって、話に厚みが出て、人生の断片を上手に切り取っているように思えた。

★ 人間社会は兎角難しい。だが、難しいからこそドラマが生まれるのだ、と思った。
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「久世光彦VS.向田邦子」

2009-05-06 17:09:28 | Weblog
久世光彦vs.向田邦子 (朝日新書)
小林 竜雄
朝日新聞出版

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★ 脚本や演出と言った世界とは無縁だったが、この本は想像以上に面白かった。著者の筆のうまさの賜物だろう。

★ 演出家・久世光彦、脚本家・向田邦子。この両者はホームドラマが全盛の時代、テレビドラマの制作で苦楽を共にした戦友のような存在だった。

★ 「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」といった番組は実に懐かしい。まだ「家族」と言ったものが生き生きとしていて、お茶の間が家の中心にどっしりとあった時代だ。

★ 二人は後に小説の世界に入り、向田氏は直木賞を受賞し、それがどう影響したかはわからないが大嫌いな飛行機に乗って、航空事故で亡くなった。

★ 久世氏は直木賞の候補にはあげられるものの受賞はならず、経営者としては不運に見舞われてしまう。

★ 二人とも私生活を顧みれば一抹の寂しさを感じるが、御本人たちは果たしてどうだったのか。

★ 本書の帯には「見果てぬ夢の男と女。」と艶っぽいコピーが書かれている。

★ 以前、NHKのインタビュー番組で脚本家の大石静さんが久世氏を「こわい存在」と評していたのが印象的だった。

★ 時代はプロによって創られ、受け継がれていくようだ。
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