じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「ハゲタカ」

2009-05-06 11:04:45 | Weblog
★ NHKが「ハゲタカ」の再放送をしていたので観た。力強いドラマだった。胃が痛くなるような思いで観た。

★ 世界的な経済危機が起こっている今見るとまた感慨ひとしおだ。資本主義経済がいかなるものか、マネー至上主義がいかなるものか、考えさせられる。

★ ただ忘れてはいけないのは、ハゲタカやハイエナにも自然界の役割があると言うことだ。死肉を食う彼らもまた地球の生態系の一部である。彼らが肉を食い、また食い散らかされた肉をより小型の動物が食ったり分解することによって、亡骸は自然に再生される。

★ 同様に、時代に取り残された企業は誰かが食って、違う形で再生しなければならない。

★ レンズ磨き一筋の技術家の老人が「ハゲタカ」に淡々と語った言葉は身にしみる。「あんたたちは何も価値を生んではいない」と。

★ 同時に「ハゲタカ」の反論も見事だった。ハゲタカばかりを責めていても社会は良くならないように思う。ただ、ハゲタカが死肉に飽き足らず、生きた肉をむしゃぼるようになると生態系が崩れる。

★ 「ハゲタカ」を後押ししたアメリカの投資会社の行く末は今さら言うまでもない。自ら膨らんではじけてしまった。それは必然だったのだろうが、いったん膨らみだしたら誰にも止められなくなったことは、今後のために覚えておく必要があろう。
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「感染爆発」

2009-05-05 17:25:39 | Weblog
★ NHKドラマ「感染爆発」を観た。新型インフルエンザが日本海岸の小さな漁村で発生し、それが首都圏に飛び火し、パンデミックになるというシュミレーションドラマだ。

★ 強毒性のH5型と弱毒性のH1型という違いはあるけれど、新型インフルエンザが発生した今から見ると、そのリアリティに驚く。

★ 検疫の様子や感染の拡大を伝えるニュース番組などはドラマなのか現実なのか見間違うぐらいだ。

★ 新聞の報道によると発熱した患者の診察を拒む医療機関が増えていると聞く。「感染爆発」の中でも患者の受け入れをめぐり医師の間で議論が交わされる場面があった。

★ 官僚が規制と責任をめぐり論議する場面もあった。危機管理は平時において冷静に準備しておく必要があること、状況に応じて臨機応変に対応すること。そのために意思決定の在り方を明確にしておくことの必要性を感じた。

★ ウィルス汚染はテロ対策と似ている。 
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「転校生」リメイク版を観た

2009-05-05 03:52:14 | Weblog
★ 大林監督の「転校生」リメイク版、いわゆる「長野転校生」を観た。

★ 思春期の男女が入れ替わり、困惑しながらもお互いを理解し合うと言った基本線は前作と同じだが、今回は舞台を尾道から長野善光寺に移し、後半のストーリーは大きく変更している。

★ 前作の「転校生」はとても印象に残る映画だった。主人公の男女が実に生き生きと感じられた。小林聡美さんのちょっとコミカルで、男の子になりきった演技、尾身としのり君のなよなよとした演技がすばらしかった。

★ 随所に尾道の景色をちりばめ、そして最後の別れのシーンは圧巻だ。

★ リメイク版でも主人公の演技が光る。男女が入れ替わる不自然さを感じない。時代の流れのせいか表現は控えめだが、カメラワークやここぞと言うときの特殊効果はさすが大林作品だと思った。

★ 今回は、男女の問題のほかに、絶望VS希望、死VS生といったテーマも感じられた。病気の描写があまりシリアスに描かれないのは、作品が重くなるからか。また少々テーマが盛りだくさんになりすぎて、無理なストーリー展開や少し理屈っぽさを感じた。

★ 私は大林作品の中では「ふたり」が好きだが、「ふたり」にしても、「時をかける少女」にしても、別れ、死と言うものが作品の地下水脈となっているように感じる。

★ 別れがあるから出会いがすばらしく、死があるからこそ生のかけがえのなさがあるように感じた。
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「象の背中」を観た

2009-05-03 23:09:52 | Weblog
★ テレビで「象の背中」を観た。

★ 四苦八苦とはよくいったものだ。病気になると病気そのものの苦しみにもまして、愛する人々との別れの苦しみ、仕事が途中で絶たれることの無念さ、経済的な負担の重さもある。

★ 忌野清志郎さんの死や映画「余命1ヶ月の花嫁」など、死と言うものは案外身近な所にあるようだ。

★ 父が入院しているので、ほぼ毎日病院に通っている。看護師の皆さんの献身的な仕事には頭が下がる。それにしても病と戦っている人々の多さに改めて驚く。

★ 健康がいかに有難いことなのか気づく。生きることの意味を考えさせられる。1日1日をしっかり生きたいものだ。
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年金制度破綻

2009-05-02 20:56:03 | Weblog
★ 厚生労働省の試算によると、年金制度は平成31年度に破綻すると言う。「100年安心」などと言っていたのはいつのことか。そんな昔ではあるまい。

★ 年金と言えば健康保険制度と並んで、社会福祉政策の根幹の制度だが、政府の試算はあまりにずさんだ。最初に「答えありき」のこじつけばかりしているから、こんな結果になるのではないか。

★ 国会議員は自らの選挙のことばかり考えていないで、もっと国の行く末について真剣に考えて欲しいものだ。

★ およそ10年後に破綻すると言ってじっと待っているわけにはいくまい。年金制度は抜本的な改革が必要だ。

★ やはり民主党が提言しているような税方式を採用せざるをえないだろう。生活保護費と同額くらいは基礎年金として税金を財源として支給すべきだ。そのため消費税が上がってもそれはやむをえまい。

★ ゆとりのある人はこの基礎年金に付加して保険方式でかければいいだろう。

★ 今まで支払った分は、将来の年金に上積みするか、いったん払い戻すかを被保険者が判断し申請すればよいのではないか。

★ 事務的なことはいろいろとあるだろうか、つぎはぎだらけで社会保険庁の腐敗にまみれた制度よりははるかに良いものができるであろう。

★ 老後の安心があればこそ、資産も流動化するのではないか。
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インフルエンザパニック

2009-05-01 23:22:50 | Weblog
★ 世の中は新型インフルエンザに振り回されている。あれほどセンセーショナルだった草なぎ君問題も吹っ飛んでしまった。

★ ところで横浜の高校生は「新型ではない」との結果が出てほっと一息。振り返ってみれば厚労大臣の深夜の会見は何だったのかということだが、結果オーライということか。

★ 日本の危機管理は穴だらけだと言うことが改めて浮き彫りにされた。

★ 名古屋で新たな疑惑患者が発生しているようだが、今回は慎重だ。羹に懲りてということだろうか。

★ 政府、自治体もマスコミも目に見えぬ敵に振り回されている。今回のウィルスには治療法があるのだから、もっと落ち着きたいものだ。

★ 危機を煽って得をする人がいるわけでもないだろうに・・・。
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解析不能って?

2009-05-01 02:10:22 | Weblog
★ 横浜の高校生が新型インフルエンザに感染した疑いがあると言う。高校生が通っていると思われる高校はすぐにアクセスが集中してつながらい。

★ NHKアナウンサーの深刻な連呼を聴いて、舛添厚生労働大臣の記者会見を見たが、どうも釈然としない。

★ 「落ち着いて行動を」と大臣は訴えるが、厚労省や自治体の方が混乱しているようだ。マスク、うがい、手洗いはともかくとして、この会見ではそれ以上にどうすればよいのか全く不明だ。

★ 混乱を増すばかりではないか。

★ 特にひどいのが横浜の精密検査の結果が「解析不能」ということだ。どういうことだろうか。男子高校生は帰国してすでに5日以上が経過している。もし新型インフルエンザに感染しているとすれば、そうとう大規模の検査、予防的治療が必要となる。

★ すでにウィルスは感染を拡大しているかも知れない。いったん不特定多数の人々に拡大すると、もはや手がつけられなくなる。横浜市封鎖だけでは済まないだろう。

★ また、あまりに世の中が騒ぐと発病した人が表に出ず、感染の拡大を助長するなんてことがあるかもしれない。

★ それに、政府の危機管理能力も不安だ。会見の途中、舛添大臣が「解析不能」とした横浜市の対応にいら立つ場面が見られたが、大臣がいらだっていては国民はどうすれば良いのか。政府は情報を正しく知らせると言うが、情報収集能力が疑わしければどうしようもない。

★ 「国民の生命財産を守るために一生懸命仕事をしている」というのは立派なことだが、それを結果として見せて欲しいものだ。努力だけでは意味がない。
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