1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

親の通称は、モンスターペアレント(理不尽文句言い)、ヘリコプターペアレント(付き纏い)、毒親(虐待、罵倒、給料の横取り)と移り変わっていったが、子供は移り変わる通称(名称)、何か、あったかな。

2021-09-21 16:07:09 | 法話

檀家の爺様が「住職よ、『親ガチャ』論争、知ってるか。どう思うや」と。「子供は親を選べん、に対し、親も子供を選べん、と反論を。が、この論争は、親が少し不利かな。子供は生まれたと同時に『これが親』と。が、親は、自分が育てた結果の子供にて。まあ、この論争の大半は、通常の親子喧嘩。大した話では」と。

【追伸】
この檀家爺様に「芥川龍之介さんの『河童』では、生まれてくる決定権は、赤ちゃんの方にあるとか。河童のお父さんが、河童のお母さんのお腹の中の赤ちゃんに話し掛けて『生まれてきたいか、生まれてきたくないか』を聞くらしい。すると、赤ちゃんが『お父さん、あなたの生き様を見ておると、私もそうなる可能性があると思ったら、生まれてきたくない』と。先に生まれてきた者(親)の責任の重さを追求した作品かな」と。まあ、しかし、街の中に置いてある『ガチャ、ガチャ』になぞらえて『親ガチャ』とは、ね。運を天に任すので言えば『上司ガチャ』や『貧富ガチャ』など、何にでも『〇〇ガチャ』と表現出来そうだね。