1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2252話目】南都六宗(なんとりくしゅう、現存は、律宗、法相宗、華厳宗だけ)と、真言宗、天台宗を合わせて八宗。この八宗の祖、龍樹菩薩が「この世の中、縁で繋がってない物は、何1つもない。」と。

2021-09-01 19:06:33 | 法話
檀家爺様が「わしは『なんでも鑑定団』のファンだが、昨今、思う所があってな。何百年も残っているお宝だが、当初は普通の生活品扱いだったはず。ゴッホの絵もまた、当時は誰も見向きも。そこに、先見の明を持つ者が『生き残らせるに価値あり』と判断を。で、後世に。住職が度々説く、縁というを感じてならん」と。

【追伸】
この爺様が「人間の価値観というを考える時、まず思い浮かぶは、豊臣秀吉公、千利休、納屋助左衛門の一世一代のやり取り。そこら辺に転がっとる壺を、千利休が高価と査定。すると、我楽多が黄金に。これで、納屋助左衛門は、一躍大富豪に。秀吉公は物の価値を一定にするを天下統一の基盤に置いていた。よって、利休が邪魔になった。で、切腹させた。その我楽多壺は、残すに値する品でないから、元の我楽多に逆戻り。何百年も残っている物は、知らず知らずに守っていく者(継承者)が充てがわれていく。人間が気付かぬうちに、何百年もの間。本物は残り、偽物は消える。縁を感じずには、おられん」と。





【2251話目】檀家老税理士が「弁護士、社労士、税理士在住のビルを建てたい。1億円費用が」と。後継者の子供達に「これは父親の仕事じゃない。君らが1億円を抱える覚悟があるかが問題」と。現在、子供達が。

2021-09-01 09:24:04 | 法話

県職を退職された66歳の檀家男性が「私は税理士の免許を。どうしようかと」と。「今から顧客集めは難しいでしょ。どこかの事務所に」と。後日「先輩が雇ってくれると。但し、法人税の勉強を半年してこい、と。今、やってますが、しんどい」と。「どの分野も毎年、法改正が。免許があっても、一生勉強ですね」と。

【追伸】
この税理士免許保持66歳男性が、あまりに勉強がしんどい、というので「北九州で以前、税理士会副会長をされていた〇〇さん、知ってますか」と尋ねると「はい、よく知ってます」「あの方、うちの檀家さんです」「えっ」と。「今、83歳ですけど、毎年変わる法改正に悩まされながらも、懸命に勉強されてますよ。66歳が、83歳に負けたら、あきませんがな」「そうですね」と。