今日のシネマ
2009年 アメリカ
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久々に号泣。
不治の病がテーマ。
・・・ってだけで毛嫌いする人いるかもしれない。
どうせお涙頂戴ものでしょ、って。
私もちょっとそんな先入観がありました。
でも、全然違いました。
原作は *アニッサ事件 を元に書かれてるので
この映画もそれがベースになっているようです。
*慢性骨髄性白血病と診断された娘アニッサの為に、
母親が体外受精により妹マリッサを産み、翌年その子をドナーとした骨髄移植が行われ、
その倫理性についてアメリカで大問題に発展した実際にあった事件
ケイト(ソフィア・ヴァリジーヴァ) は小さい頃に白血病と診断される。
医師から一つの望みとして
「体外受精をしてHLSの適合する弟妹を作り、
その子からの臍帯血、骨髄をケイトに移植する」
という方法を聞かされる。
母であるサラ(キャメロン・ディアス) は 藁をもつかむ気持ちで受け入れ
その結果、見事に適合した妹アナ(アビゲイル・ブレスリン)が誕生する。
ここまででまず え・・・・っ・・って感じでした。
アナは何のために生まれてきたの?
生まれた時から 姉、ケイトのドナーなんだよ。
そんな人生って・・。
で、ある日アナは行動に出ます。
「私は今後一切、ドナーとしての役目はしない。 自分の身体は自分で守る」
と、臓器提供を強いる母を相手に訴訟を起こすのです。
この時、アナは11歳。
母はケイトを助けたい。
でもアナは生まれた時からケイトのために生きてきた。
感染症にかかって入院もよぎなくされた。
だからもうこの先は自分のために生きたい。
・・・・私はこの時点ではアナへの共感の方が大きかった。
だけどこれは 裁判の映画ではありません。
勝つとか負けるとかじゃない。
しかもこれにはある理由があったのです。
死をどうやって受け止めるのか、
生きるって何なのか、
家族はその時、どうすればいいのか・・
辛い内容ではあるけれどそれだけに終わらず
登場する全ての人間に対して
丁寧に描写してあるのが素晴らしい。
お父さん(ジェイソン・パトリック)、お兄ちゃん(エヴァン・エリングソン)、恋人(トーマス・デッカー)、弁護士(アレック・ボールドウィン、判事(ジョーン・キューザック) 。
誰一人余計な人は出てこない。
私は特に お兄ちゃんの気持ちに寄り添いながら観てました。
キャメロン・ディアス、初めての母親役だそうですが
すごく頑張ってましたね。
これは、私の今年のベスト10に入る作品だと思います。