北村 薫 著。
お友達に教えてもらった一冊です。
初めて読む作家さん。
お名前と、女性目線の内容に てっきり女性の作家さんかと思っていたのですが、
なんと殿方だったのですね・・・ビックリ。
山にはいろんなものを抱えて登ります。
あ、弁当やおやつって意味じゃなくて、
下界でくっ付いた棘や埃、みたいな意味です。
一歩一歩高みに上がるたびに それらが削げ落とされていくような
そんな雰囲気が山にはあります。
しがらみが解ける。
心も体もニュートラルになる。
本当の自分に戻れる。
山は苦しいけど、その苦しささえも楽しい。
アラフォーの編集者 「わたし」 と一緒に山に登ってみませんか?
実は北村氏、それほど山の経験がない方らしく、
なのに描写が細かくて、またまたビックリ。
情報収集だけでこんな小説が書けちゃう世の中なのですね。
山歩きを初めて10年以上経ちましたが
ずっと憧れている山があります。
山の経験がある方なら絶対に一度は挑戦しようと試みる、
北アルプス 槍ヶ岳。
でも、もう私には無理だと諦め、
夢の扉に鍵をかけていたのですが
これを読んで、また沸々とその想いが再燃してきました。
登ってみたいな、槍・・・